季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

新しい仲間

2012-03-27 19:35:26 | ハンドワーククラブ HandworkClub
今日はやまんばさんの繋がりで得た友人と会いました。
前にちょこっとはお見かけしたことはあったんだけど、お互いにあまり認識してなかったので今日のあいさつは「初めまして」。

車で迎えに来てもらって京都宇治のとんがりやまと言う所にある素敵なレストランに連れて行ってもらってランチ。
ランチもどれも優しいお味でおいしかったんだけど、穀物コーヒーって言うのが初めて飲んで美味しくて驚いた。もちろんカフェインが入っていないので私でも大丈夫。
そこは手作りの品がいろいろ並べられていたりした。そういうのって良く乱雑になりがちだけど、そこはそうはなってなかった。どの品物も部屋に融けこんでいる感じ。違和感がなく調和しています。

その後彼女が働いていた障碍者の施設の見学に連れて行ってもらう。貴重な体験。
そこは通所施設ではなくて利用者はみんな中で暮らしているところ。不用意に出ないように柵がしてありました。

中はサッパリとしていて広い。芝生の広場があって建物もすっきりとしていて居心地が良さそう。
お部屋も見せて貰ったけど暮らしやすそうでした。

私が参加させて貰ったのは高齢者棟のハンドワークの時間。周りに彼らが作った作品がありますが、そのパワーに度肝を抜かれる。大作ばかりです。
ピンクの彼女は連れて行ってくれた友人の「師匠」に当たる人だそう。
油絵の木枠を使って紐を自在に張って結び目を自在に結んで作品を作っていく。その仕草に迷いはないし、はたから見ている方にはその行方も測れないほどの自在さ。それでも危うげではなくてしっかりと繋がってものになって行くのです。さすが師匠!

中央の彼女はかなりの高齢だそう。それでも途切れなく羊毛を丸めてボールにして行きます。

       

出来た玉を縫い付ける専門の人もいる。もう百聞は一見にしかず。見てください。すごい時間と労力が伺える。淡々と絶え間なく続けるそのすごさ。

       

彼の仕事ぶりに感心する。ひたすらひも状の羊毛や布を結ぶ。それがすごい大きな作品に生まれ変わる。

       

彼らは結構なお年寄りだけれど元気でやる気もあり丈夫そうです。そして人懐っこい。友人はそこをやめてしばらく経つのでそれもあってか会う人みんなが声をかけて優しくしてくれます。
施設の暮らしが丁寧で彼らが尊重されているのだなあと感じた。

改めて障碍ってなんだろう?生きるってなんだろう?年を取るってどういうこと?なんて頭でぐるぐる。
ここの人たちにはそんないろんな事をマイナスとして考えるのを吹き飛ばしてくれるようなパワーを放っていた。

それでもこの人たちの持つ膨大な時間の事を考えると気が遠くなりそうだ。
施設でただ息をして寝て起きて食べていると言う事の他に、生産的な芸術的な生活を取り入れる事で彼らの人生は変わるだろうと友人と話した。

いつもその話になるけど、朝から夜中まで毎日めいっぱい高性能で働けなくてもとぎれとぎれでもたくさんの時間がある人たちがする仕事、それも社会と繋がって行けるものがあるといいなあと思う。
それとこれも不思議だけどこの人たちと一緒に居るととても心地よくなって楽しくなって自分が充実してくる。彼らのくれるものって測れないけどすごい価値があると思う。これの恩恵に預かれるのが少数の人に違いない事は残念なことだ。

そんなこんなを新しくできた古くから一緒に居るような友人と共に分かち合う。
彼女の事は前々からうわさでは聞いていて会いたい会いたいと思っていた。それが叶って良かった!
一日ゆっくりと楽しく過ごせた。これからのお付き合いも大切にしよう。出会いは偶然ではなくて必然。
一期一会、神様に感謝。

Comments (2)
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