季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

18年でやっと

2013-01-21 22:17:48 | ハンドワーククラブ HandworkClub
今年2回目のハンドワーククラブ。

いつものメンバーが次々集まる。日常が戻ってきました。
それぞれの作品に取り組む。

マフラーを編んでいた彼はすぐに目数が増えてしまう。4玉用意した毛糸を全部使ってマフラーっぽくない生地を編んでしまいました。この2週間の間にそれをほどいて全部編み直したらしく、今朝見たのは細長いまさにマフラーにしか見えない編地。根性あります。さすが!
彼に関しては皆口を揃えてそのすごさをたたえる。あの根性はないない。

後で話してた時に言ったんだけど、彼の場合は何かのスイッチがカチッと入って物事が良い方向に向かう時があったよねって。
みんなここに来てる人たちっていっぱいエネルギーを持っている人たちだ、元々。それを全部お酒につぎ込んでたから病気になった。何年も通ってお酒を断って自分に向き合っていろんな講義も受けて、体もだんだん治して。そして入ったそのスイッチ。
今は持っているエネルギーがすごい迫力で良い方向に向かっています。それを観る事は素晴らしい事だ。
一人の患者さんが「今度生まれたら、こういう先生してもいいなあ。みんながいろいろ作ってうまくなって行くのを観るのはええやろ?!」って。それで「そうやよ!ええよ!」って言いました。

先週迎えた18年目の震災の記念日の話が出た。そしたら今まで聴いたことのない話がいろいろ出て来た。
もうそれこそ10年以上神戸で仕事してるけど、地震の話で悲惨な話が出たのは殆ど初めて。
今までは出たとしても「何ともなかった」とかおかしくおもしろくされたはなしが多かった。または自分の事でも人ごとのように話す。時々家が燃えた話やいろいろをちらと聞くことはあっても。
今日はどんなに悲惨で大変な目にあったかの話が結構出てました。
神戸の人たちは地震後の数日、神戸でどんなに被害があったかさえテレビなどなかったので観てなかったそうです。ひたすら耐えてたって。

18年です。18年たってやっと話せるようになってきたみたいです。東北はまだまだこれから、自分に起こっている事を認めて前に進んで行くのにはかかりそうだと思います。
それでもとにかく生きてきた、そしてこれからも生き抜く。神戸もまだまだこれからです。

ちょっとフラフラ見物して帰ってティラミス食べました。美味しかった。

       
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