季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

洋書の勧め

2013-01-14 18:57:18 | 暮らし Daily life
久しぶりの雨、それもたくさん。と思ったら成人式でしたね。
新成人の皆さんの着物が濡れるのがかわいそーやね、と娘と話す。
東京は大雪。もっと大変だな。

いくつも取り込んでおいて、並行して読んでいるKindle本。
今夢中なのは

Danny the Champion of the World
Quentin Blake
Puffin


日本語版は1365円。英語版のペーパーバックは750円、Kindle版は462円です。
安いね。
これもそうだけど、ロアルド・ダールの本はたぶん中学卒業程度の英語力で読めます。私はそれくらいと思う。
子どもたちの高校の英語は読めても文法はあんまりわからない。高校以上はいつも勘で解いてたから聞かれても答えられない。

そもそも私が洋書を読むようになったのは学生の時。
ミヒャエル・エンデのモモを読みたかったんだけど、その頃はハードカバーしかなくてそれがとっても高い。
洋書だったら1000円くらいで買えた。生協にあった。
それで読み始めた。まあ原書はドイツ語だからほんとはドイツ語が一番だろうけど、英語でもわかる。
自分が読みたくて面白い本は読んでいると本の真ん中に穴が開いて、そこから話の世界が実際に見えるような気がする。実感として読める。それはモモに続く「はてしない物語」のバスチアンそのものだと思うけど。

モモを読んでいるときに思った。日本語の「灰色」と英語の「gray」って直訳したら同じなんだけど、実際の言葉から受け取るイメージって違うなって。言葉と言う本質のうち印刷されている部分はほんの一部で、実はその奥に大きな文化的民族的なバックグランドに根差した魂のようなものがあると思った。だから西洋人の思うgrayと日本人の思う灰色は違う色だしイメージだ。

実際にヨーロッパに行ってもわかったのは、日本人の黄色と向こうの人のそれとは実際の色さえ違う。
向こうの人の黄色はもっと淡くて日本人からしたらクリーム色っぽい。
光の加減かな?と思う。

英語の文章を日本語に訳すると、やっぱり訳者の意図が多少なりとも入る。まるで笊でこしたものみたいだ。
そこで漉し取られたものこそ味わいがあったりする。
文化も違うから訳しきれないところもある。
だからできるだけ英語の物は英語で読みたいと思っている。映画も吹き替えより字幕派。

この本は日本語でも出ていて、小学3年生以上のお子さんにはとっても楽しいものだと思います。特に男の子。

ダニーは世界チャンピオン (ロアルド・ダールコレクション 6)
クェンティン ブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,柳瀬 尚紀
評論社


お父さんがとっても素敵です。お母さんがいなくてもこんな風に育ったら元気で素敵な男の子に育つと思う。

まだ続きがあるからこれからの展開に目が離せない。どんどん読んで行こう。

あ、ロアルド・ダールの本にははずれがないと思います。もちろん「チャーリーとチョコレート工場・3部作」は秀逸だけど「マチルダ」も絶品です。他にも読んでないのがあるので読んで行きたい。
Comments (2)
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