北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【防衛情報】防衛装備庁技術シンポジウム,無人機搭載早期警戒機システムと島嶼部防衛用新対艦誘導弾マルチプラットフォーム化

2024-11-26 20:17:08 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
 防衛装備庁技術シンポジウムの話題を今回も紹介しましょう。

 防衛装備庁は無人機搭載早期警戒機システムを研究中である、これは防衛装備庁が主催した防衛技術シンポジウムにおいて発表されたもので、センシングシステム研究室が主導、具体的には護衛艦などに搭載する無人機へ装備し、護衛艦のセンサーでは見通し線外にある脅威に対して、母艦から前方へ進出し警戒管制に充てるという。

 小型無人回転翼航空機への搭載を想定し、シースキミング巡航ミサイルや小型無人機、ミサイルや無人航空機の発射プラットフォームなどを警戒監視することは狙い。運用では小型無人機の機首部分に搭載し、護衛艦など母艦から50km程度まえに前進させる、AI人工知能を用いた信号処理をおこない、レーダー情報は無人機が解析することを目指す。

 技術的課題としては、想定では5mから7m級の無人機を想定している上で、この規模の航空機には搭載制約が厳しくシステムの小型化が必要である点、運用でもルックダウン方式のレーダー索敵では大量のシークラッターが発生するためクラッター抑圧処理能力の高性能化が必要、そして無人機が小型であるため探知能力の強化が必要であるとしている。■

 ドローン搭載HPM技術について。防衛装備庁は防衛装備庁技術シンポジウムにおいて、現在開発している高出力マイクロ波による無人機迎撃装置を将来的に小型無人機へ搭載する技術開発の状況を発表しました。これによれば、実用化は令和11年度以降を目指していると好い、そのためのHPM照射装置性能向上が令和6年より開始されているとのこと。

 HPM照射装置の性能向上は、小型化軽量化が課題で有り、このために新たなHPM発生方式の検討、その上で将来的な技術可能性検討をすすめ、これらに依拠して、ドローンに搭載することが可能かと謂う点、そして管制技術の研究、その上でドローン対処能力の実証研究段階に進むとのこと。基本となるHPM技術は既に構築されていることを示す。

 無人機はロシアウクライナ戦争において多用されているものの、短期間で対抗技術が開発されるため、数年単位で備蓄したとしても数年後には陳腐化して使えないという課題が有り、逆の視点から考えれば高出力マイクロ波照射装置は、搭載する無人機ではなく、その対処能力を短期間では陳腐化させないもので固める、ねらいがあるのでしょう。■

 島嶼部防衛用新対艦誘導弾について、防衛装備庁は技術シンポジウムにおいてその概要を解説しました。これは従来の対艦誘導弾では超音速飛行により敵対勢力の艦艇に対して迎撃能力を突破する、超音速飛行を用いて相手の対処能力に時間的制約を加えることが目的であるとされていましたが、技術発展により阻止される可能性が出てきていた。

 ステルス化と高機動化、そして射程延伸がこの解決策として模索されているもよう。ステルス設計についてはこの種のミサイルとしてはコングスベルク社がJSMミサイルとして低RCS構造を採用し既に各国に採用されている点が特筆されますが、島しょ部防衛新対艦誘導弾についてもエッジマネージメント技術や曲がりダクト構造を採用しステルス化へ。

 RCS模型によるレーダー反射面積計測も既に実施されており、継ぎ目や突起物を省くとともに探知されにくいミサイルを開発するという。また機動性については、BANK-TO-TURN技術により近接防空火器や艦対空ミサイルの脅威がある距離においては不規則機動を、敵早期警戒機の覆域内においては欺瞞機動をとることで生存性を高めるといいます。■

 島嶼部防衛用新対艦誘導弾はマルチプラットフォーム化をすすめる。防衛装備庁は防衛技術シンポジウムにおいて、開発が進められている島嶼部防衛用新対艦誘導弾は、地上発射型にくわえて、航空機、これも哨戒機や戦闘機からの発射型に加えて、護衛艦などから、等からと謂うのが重要、海上発射する方式を開発しているとされています。

 地対艦誘導弾として、島しょ部防衛という用途から地上発射型が重視されているこれまでの開発に加えて、必ずしも島嶼部だけの運用に限らないマルチプラットフォーム化を明示したと謂うことは重要です。ただ、海上発射型については、海上と明示されているということは、現段階では潜水艦への搭載は念頭としていない、ということでしょうか。

 海上プラットフォームは、護衛艦のイメージ写真が採用されていましたが、防衛装備庁は今後海上自衛隊が導入する哨戒艦への武装モジュール搭載にかんする研究も並行しているため。射程の長い島しょ部防衛用新対艦誘導弾を哨戒艦へも搭載し、有事の際に安全な後方から哨戒艦による長距離打撃の一端を担わせる構想もあるのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ドニプロ攻撃未確認弾道弾”オレシュニク”は2011年開発のRS-26ルベシュ大陸間弾道弾改良型か

2024-11-26 07:00:03 | 先端軍事テクノロジー
■防衛情報-ウクライナ戦争
 1979年東京サミットにおいて西欧地域を直接攻撃できる新兵器として議題となったSS-20ミサイルというものがありましたが。

 ロシア軍が°ドニプロ攻撃に用いたミサイルはRS-26ルベシュ弾道弾改良型か、ISWアメリカ戦争研究11月21日付ウクライナ戦況報告によれば、プーチン大統領はこのミサイル攻撃を新型のオレシュニク弾道弾による攻撃と発言しました、そしてこれの使用はATACMS陸軍戦術ロケット弾によるロシア本土攻撃への報復であるとも発言しています。

 オレシュニク弾道弾はRS-26大陸間弾道弾の派生型であったと分析されていますが、RS-26そのものではありません、何故ならばRS-26に通常弾頭型は開発されておらず、核弾頭かアバンガルド極超音速滑空兵器を暖冬として装備するのみ、後者については通常弾頭型が開発されていますが、今回の着弾映像を見る限り極超音速滑空兵器の特性ではありません。

 RS-26ルベシュはNATOコードネームSS-X-31,モスクワ熱技術研究所により2011年に開発されたミサイルで、射程から一応は大陸間弾道弾に区分されるものです。一応、と明示したのはRS-26が開発された当時は米ロ間においてINF中距離核戦力禁止条約があり、これは射程500kmから5500kmまでの地上発射型ミサイルの開発を禁止するものでした。

 ロシア側はRS-26の射程は5800kmであり、INF全廃条約には違反していないと主張しています、が、RS-26の射撃試験について最初の二回は射程2000kmで試験されており、NATOはじめ、これは事実上、INF禁止条約の範囲内の装備を射程でじゃっかん上回るとして開発しているだけではないかという疑義を招くこととなっています。

 SS-20中距離弾道弾の後継装備ではないか、SS-20は日本でも首相がG7サミットで知らなかったとして政治問題化した中距離弾道弾、ソ連側正式名称RSD-10パイオニアの後継装備とも考えられています、このSS-22の射程は5800kmで1976年から配備されていますが、1987年のINF全廃条約を受けソ連では退役、第三国立会いの下、無力化されている。

 RS-26は射程からSS-20の後継装備に当ると目されていたのは前述の通りですが、2011年当時はまだINF全廃条約が機能していた為、欧米の批判を受け当時のロシア政府は模擬弾頭による試験を終了後、量産や配備にすすめていません。ただ、RS-26派生のミサイルであれば、ロシアウクライナ戦争はICBMが実戦使用された人類史上初の戦争となります。

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【防衛情報】韓国ポーランド輸出FA-50PL初号機組立状況とFA-50GF戦闘機能力向上オプション契約

2024-11-25 20:11:46 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
 今週も似たような写真を選ぶ時間が足りない程に多忙ですので岐阜基地航空祭の国産機写真とともにガンバている勧告を眺めつつ。

 韓国がポーランドへ輸出するFA-50PL初号機の組立状況について、KAI韓国航空宇宙産業がその概況を発表しました。10月初旬の時点で機体部分は複合素材の塗装までは至っていませんが、胴体部分と電装品の搭載はほぼ完了し、主翼を取り付ける前の段階まで進んでいて、組み立ては完了目前の状態といえる。ポーランドは36機を取得する。

 FA-50PL初号機、その機体番号は5013/001という。原型となるFA-50block20はFA-50block10がイスラエルエルタ社製EL/M-2032レーダーを搭載、これはもともと1980年代に後の未成機イスラエル国産のラビ戦闘機用に開発したもので、インドのテジャス戦闘機やトルコのF-4戦闘機近代化改修F-4E2020ターミネーターに搭載されたもの。

 block20にはこれより強力なレイセオンインテリジェンスアンドスペース社製ファントムストライクAESAレーダーが搭載され、これは小型ではあるもののメーカーによればF-16V戦闘機が搭載するAPG-83に部分的に匹敵する性能を持つとし、JSMミサイルやKEPD 350K-2、天竜ALCMミサイルやAMRAAMが運用可能となっています。■

 ポーランド空軍のFA-50GF戦闘機能力向上について、韓国防衛事業庁はオプション契約によりFA-50PL戦闘機水準まで改修する事は可能であると発表しました。FA-50GFはイスラエルエルタ社製EL/M-2032レーダー、FA-50PLはレイセオンインテリジェンスアンドスペース社製ファントムストライクAESAレーダーとレーダーから違います。

 ただ、EL/M-2032レーダーを搭載するFA-50GFはFA-50block10相当の機体であり、ファントムストライクAESAレーダー搭載型のFA-50block20は2025年完成予定、現在韓国が各国へ販売している機種はblock10となります。この機種を改良することによりAMRAAMの搭載が可能となるのであれば、販路はさらに開ける事でしょう。

 FA-50戦闘機は改良を積み重ねることでAMRAAMの運用能力を持ち、航続距離はF-16戦闘機などと比べかなり短いものとなっていますが、局地戦闘機のように中小国が大国の第4.5世代戦闘機の脅威にさらされた場合の有用な自衛手段となるとともに、その取得費用をかなり抑えているという点から注目すべき戦闘機と言えるでしょう。■

 韓国国防省はAH-64E追加調達の中止を検討中とのこと。これは国防相が10月18日に発表したもので、現在韓国陸軍は36機のAH-64Eアパッチガーディアン戦闘ヘリコプターを運用していますが、この追加調達としてアパッチガーディアンを更に36機調達する4兆7000億ウォン規模のオプション契約を再検討するかたち。

 AH-64Eアパッチガーディアン戦闘ヘリコプターの再検討は36機の追加調達を部分的に見直すか、完全に白紙撤回するかを含めて検討中とのこと。この背景には第一次契約の時点で441億ウォンであったアパッチガーディアンが再検討の時点では733億ウォンに取得費用が高騰し、戦闘ヘリコプターそのものの有用性にも疑義が生じたため。

 戦闘ヘリコプターの有用性については、ロシアウクライナ戦争においてロシア軍戦闘ヘリコプターがウクライナ軍に対して有用に機能を果たせていないという評価もあるもよう。ただ、2023年ウクライナ軍夏季反転攻勢を阻止したのはロシア軍戦闘ヘリコプターによる戦力集中であり、ロシア軍の運用稚拙もありその判断は尚早にも思えます。■

 韓国のKAI韓国航空宇宙産業はサーブ社との間でグローバルアイ早期警戒機に関する提携を結びました。韓国空軍は既にE-7早期警戒機を運用中です、この機体はボーイング737の機体を原型としてカヌー型AESAレーダーアンテナを搭載した大型の機体となっていますが、サーブ社のグローバルアイはビジネスジェットを原型とした機体です。

 KAI韓国航空宇宙産業はこのグローバルアイ早期警戒機の韓国空軍採用を後押しするとともに、サーブ社と共に売り込みを強化、また韓国空軍での採用が実現した場合には定期整備などの運用基盤構築と共にサーブ社からの技術移転も実施するという。E-7の導入は各国空軍では第一次航空統制機整備事業という位置づけ、これにつづくかたち。

 グローバルアイは比較的小型の航空機で、その分は管制要員の搭乗数など性能面で限界が生じることは確かですが、第一線での大型早期警戒機運用は超長距離空対空ミサイル脅威などが存在し避けるという新しい潮流があります。韓国空軍へはこのほか、アメリカのL3ハリス社がG-550-AEW&C早期警戒機を提案しています。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-東京,丸ノ内-Billinghamバックお買い物の悩みはグラスワインとパスタと共に

2024-11-25 14:44:41 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 Billingham、ビリンガム。ハドレースモールに昔はEOS-7DmarkⅡを18-200mmとともにEF100-400MMと予備機のEOSkissX7に15-85mm及びPowerShotG16という取り合わせで収容していた。

 ビリンガム、私個人としては色落ち激しいドンケとか野外一辺倒デザインのナショジオ、買って使った初日にナイロンが破れたf.64、最後のはメーカーとして最低以下だけれども、ほかのカメラバックと比べ、デザインとなにより防水の凄さで最高点と思う。

 パソアパソラスキリオーラスデドングランシアーノクラレテ、昔から固有名詞だけは覚えるのが得意なのだ、そのグラスワインとともに。ビリンガムの話題がいきなりワインになったが、この日実は買うか迷ったバッグがあったのだ、四万円弱の、ね。

 東京駅前の新丸ビル地下にあるここは、パスティーノエビステッケリアさんというイタリアン、くだんのバッグはこの新丸ビル二階の英国用品専門店にあった、カメラバッグではないがビリンガムが発表した、小物入れにちょうど良い大きさのバッグで。

 プロッシュクルード、要するに生ハムを注文して考える。ビリンガムのバッグ、カメラバッグではないので中敷きは無い、がその分小さい割に18-200mmISレンズ付一眼レフと70-300mmDOレンズ、ミラーレスM-5に18-150mmSTMレンズとiPadとかが入る。

 ワイングラス片手に、しかしにた規模のバッグあある中で、ビリンガムはどうしても値段が高いのでちょっと考えてしまう、あの大きさだとカメラバッグとしてのビリンガムにどうしても入らないものを入れるに丁度好いのではないか、サンニッパとか。

 ブルスケッタのトマトとバジル載せに白レバーのクロスティーニを追加して。考えるにサンニッパを入れるのは若干小さい、が、例えばあの大きさは京都市内の散歩で街歩きに最適だし、長期撮影の際にはカメラバッグに入らない着替えや充電器が充分入る。

 ガゼッロボインドーニルガーナの白ワインを追加し。バッグについて、小物入れには最適とはいえ、あの値段だと京都から小倉に往復して一泊する築城基地航空祭の交通宿泊費と同じくらいなんだよなあ、それなら新しいリーガルのブーツでも買った方が。

 ビリンガムだけでは無くカメラバッグを買う際に困るのは、撮影に行く際の小物が本当に全部収容できるのか、ということだ。しかもあれはバッグであってカメラバッグでは無い、するとソフトケースを追加した場合の嵩までかんがえなければならない。

 ピチンドゥイヤアラビアータを追加して。わたしはカメラバッグはどうしても小さめのものを購入して目一杯詰める、それは少しでも移動する際の重さを軽減したいのだけれども、もう少し載せたいときに困る。ただ、大きなバッグに余分を詰めるよりはまし。

 ビリンガムは昔、銀座の銀一さんが輸入していたけれども今はオリエンタルホビーという会社が輸入していて、そのショウルームが簡単には行けない沖縄の那覇市にあるのだ、東京都違ってちょっと行くには那覇は遠い。あそこのHPは本当に見やすいのだが。

 アラビアータなので辛い、が、考えはまとまらない、ただ、このところいそがしすぎて時間だけは無いので、築城の交通費云々よりもそもそも行く時間が無いと、ぱあっと買い物して諦めとともにお仕事頑張る、というのも現代人的な消費行動なのかなあ。

 ビリンガム買ったのか、と問われますと、まあ、ね。築城の日曜日は午後までに戻らねばならないので行くことは出来なかった、すると察してくださいよ。そしてビリンガムは高いのですがものが好い、数十年使える、そんな迷いをイタリアンと過ごしました。

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【京都発幕間旅情】小田急60000系ロマンスカーMSE,新幹線のトラブルに際し思い出す"高速度試験車"の夢

2024-11-25 07:01:41 | コラム
■MSEロマンスカー
 名鉄7000系パノラマカーと小田急3100系ロマンスカーという歴史を知るともしこの二つの車両が相互乗り入れで邂逅していたらなんて夢に見る事はないでしょうか。

 MSE,経緯を知っていれば不可能であることなど自明であろう、という反論が出るのは承知で今回の話題を。JR東海道本線と隣接する小田急小田原駅ですが、ここから1957年9月19日、国鉄の高速度試験車として小田急3000系が東海道本線に乗り入れています。

 小田急60000系ロマンスカーMSE,なにかMSEと書くとペトリオットミサイルのような印象ですが、このロマンスカーの原点となるロマンスカー3000系が国鉄高速度試験車として東海道本線に乗り入れ、当時の狭軌世界最高速度145km/hの速度記録を達成している。

 3000系というと今では小田急では通勤電車に冠せられている形式ですが。さてここから冒頭の予防線のような話題を。東海道新幹線が定期的といえるほどに休日に大幅なダイヤの乱れが有り、しかし代替路線の新幹線は未整備で並行在来線には直通特急が無い現状にて。

 私鉄特急が試験的に東海道本線を名古屋まで乗り入れる方法はないものか。名古屋まで乗り入れれば東海道新幹線が万一の際には近鉄特急が大阪なんばまで代替路線を提供し得る、制度上無理なのはわかっていますが、東海道本線特急廃止後と今では事情が大分ちがう。

 特急東海の東京名古屋直通運転が終了したのは1972年、もう50年以上前ですが、工事に伴う新幹線計画運休が行われた当時は臨時の延長運転がおこなわれていた、ただ東海そのものが2008年に廃止、また当時と違い東京名古屋間の旅客機による定期路線が現状無い。

 小田急と名鉄、小田急は沼津までロマンスカーを御殿場線経由、御殿場線は東海道本線の旧線と重なるのですが乗入れ実績があり、名鉄は豊橋駅を共同利用中だ。ここに相互に少ない本数でも直通できるならば、新幹線トラブルの際に代替路線とならないかな、とね。

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【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(4)ハリアーならではの意義(2022-09-05)

2024-11-24 20:24:02 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イタリア流艦載機
 イタリアの空母は独特の運用哲学を持っていた。

 ハリアーの妥当性について。ハリアーは発着に相当な技術が必要で、このあたり、艦載機として運用する場合には艦上訓練のかなりの部分が発着訓練に必要とされる、という話を聞き、やはり自衛隊はF-35Bとしたことは妥当だったのかなあ、とおもうのですが。

 カブールの日本寄港とともにハリアー運用艦にかんして海上自衛隊と航空自衛隊の過多はイタリア海軍とイタリア空軍、F-35Bの一部は空軍も運用、この機会を通じて重要な話を聞くことが出来、その内容は側聞するだけでもなかなか興味深い内容があった。

 F-35Bのほうが性能面では優れているものの、ハリアーは艦上戦闘機運用の橋渡しとして重要な意義があったと好い、それは同時に過去の装備であることを示した訳なのだけれどももうひとつ、使いやすいという側面があったとのこと。

 ハリアー、亜音速機で、AMRAAM空対空ミサイルも搭載できますので、空対空戦闘能力が高く、もちろん対艦ミサイルの運用能力もあるのですが、現実問題としてそれ以上に、一回あたりの運用コストと整備負担がF-35Bよりも低く、結果飛ばしやすいのだという。

 エイブラハムリンカーンとカールビンソンにアメリカ海軍は小型のF-35シミュレータを搭載した、置く台がないので重厚な調度品の上にモニターが置かれていた様子が公開されましたが、F-35は飛ばずともシミュレーターでかなりの訓練が可能な航空機だ、と。

 シミュレーター訓練で対応できる部分が多いのは逆に言えば飛行させる必要がないゆえに飛行コストを抑えられるのですが、訓練そのものが外洋で飛行させることを通じたプレゼンス、航空母艦が有するポテンシャルとも表裏一体だというのも事実で。

 クイーンエリザベスでは、この問題から運用費用、飛行させることに寄る運用費用の大きさを問題視し、ミサイルも搭載可能というモハーベ無人航空機をF-35Bとともに運用し、空母が外洋で航空機を飛ばすことの重要性をこうしたかたちで示した。

 カブールはF-35Bとハリアーを混載しているけれども、モハーベが全通飛行甲板艦用にリーパー無人機を短縮化しただけのものに対して、ハリアーは空戦もできるし、Su-30レベルの戦闘機であっても、有事は兎も角として平時にはうかつに近寄らせない。

 第五世代戦闘機のF-35Bは有事の際に絶対に必要な航空機だ、第一撃はもちろん主翼に目一杯搭載するビーストモードでの搭載力も大きい、が、平時のプレゼンスを示す際には平時から飛ばし続けるとコスト面で空母航空隊が疲弊することもまた現実で。

 ハリアーはこうした点で、有事にも用途はあるのだけれども、それ以上に平時のプレゼンスを発揮する際には、つまり敵対勢力の航空機に艦隊上空を自由に飛び回らせることを阻止するための航空機としては、これもかなり重要な航空機なのも確か、と。

 しかし、これも繰り返すのだけれども、ハリアーにはもう老朽化という現実が突きつけられていて、いかに使いやすい航空機で会っても限界があることもまた確かなのですよね。それもこれも2020年代にもう一度新造するわけにもいかないのだから。

 ただ、ハリアーのような安価なコストで、一定以上の空対空戦闘能力とその他の攻撃能力を持っているもので、平時に使いやすく有事の際にも充分第一線で運用できるようなそんな航空機が、もう少しあっても好いのでは無いかな、と思うのだ。

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【M-5撮影速報】岐阜基地航空祭2024.青空の各務原上空は曇天小雨予報のはずれ(2024-11-17)

2024-11-24 20:00:26 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■青空と土下座
 岐阜基地航空祭は色々あったようですが後で話を聞きますと憤る事が在ったのは現実でして、これについては後ほど詳述しましょう。

 異機種大編隊、この角度から眺めるのは航空祭本番ゆえ、というところなのでしょう、正門前ならば予行でも見られたのかな。こうした写真、飛行展示は滑走路上で行われることが多いのだけれども、岐阜では南側会場の真上で大編隊が飛んでくるのだ。

 C-1FTBとC-2に、そう、考えてみればF-4EJとF-4EJ改がCOVID-19の前まではいましたが今はその姿が無く、来年にはC-1FTBもそろそろ、というところか。昨年の航空祭にC-1FTBがでてこなかったのは川重で定期整備に入っていたためなのでIRAN明け。

 T-4練習機後継機の国産開発が漸く開始されるので、いつかはT-4とT-Xの並びが見えるのだろうし、F-2後継機のGCAP戦闘機計画も、具現化したならば開発は日本とイギリスとイタリアなのだから、飛行開発実験団でこの異機種大編隊に加わるのだろうなあ。

 F-35は、機密保持の制約が多すぎて使いにくい、かがF-35B運用試験が先日までカリフォルニア沖で行われていたものの、F-35の機密保持資格がなければ機体に近寄ることさえだめ、同乗の空自関係者は別として、かが乗員は近づくこともできなかったとか。

 飛行開発実験団にF-35が配備されることは、日本独自の装備品を搭載する許可が目処として起たない限りは見通せないためにちょっと考えられず、するとステルス機というのはGCAPの評価試験が開始されるまで、岐阜で運用されることはないのかもしれない。

 電子戦型のC-2輸送機、その実戦部隊が岐阜基地に新編されるという話は聞きましたので、すると大編隊に加わるのか、それともさすがに機密性の高い部隊ということで航空祭には、入間のYS-11のように端の方で、あれがあの有名な、といわれるだけなのか。

 大編隊、というからにはせめて二桁の機体を飛ばしてほしいところですが、本日の築城基地航空祭では16機の大編隊、F-2の大編隊が組まれたという。所属戦闘機のほぼ半数が編隊を組んだというわけで、しかし岐阜は肝心の機数が少ないのだよなあ。

 C-2とC-1FTBの飛行展示、そろそろ、曇天が見えてきた、予報を覆す晴天というのは、実際各務原市上空だけだったようで、岐阜市と羽島市なんかはほんとうに曇天だったという。その晴天を逃さすプログラムを組み替えた航空祭実行委員会、さすがだ。

 北側会場と南側会場、格納庫前のエプロン地区を有する北側会場がそのメイン会場となるのですが、実はこの日、北側会場のエプロン地区は椅子とレジャーシート禁止という周知があったのだけれども違反者がいて、注意した幹部自衛官にくってかかる事案が。

 土下座を強要、これ、1尉さんを土下座させている様子がSNSで拡散されていて、撮影する奴も拡散させる奴も何を考えているのだ、と、怒ってしまった。目の前で清水寺の欄干に三脚で傷をつけている奴を見たときと同じくらいわたしは怒ってしまった。

 椅子禁止という規則には理由がある、エプロン地区は混雑するので場所取りなどで過去トラブルとなった事例があるのだ、触れた触れないで実際殴り合いとか突き飛ばしてけが人が出た事例をほかの基地でみている、岐阜では怒鳴りあいもみている。

 航空祭はゲストも主役、というのは築城基地の名物操縦士さん、最近は転属されたようですが、素晴らしい明言と思う。そして主役の一端を担う共演の立場であるからには、それにふさわしい紳士淑女の立ち振る舞いが求められるように、思うのですよね。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-京都駅,ビールと共にオーバーツーリズムとマナー問題を考える

2024-11-24 18:27:34 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 数百年守り続けられてきた文化財には敬意を払ってほしい。

 航空祭はじめ自衛隊行事全般にも当てはまることだけれども、過多、というのは結構厳しい事を生むように思う、それはオーバーツーリズムで千人に一人程度しか本来居ないマナーの悪い人が毎日数万人が来ると毎時なにかを引き起こす災厄という。

 ビールでも呑みながら、ふと先日あったことを振り返る。立ち入り禁止の苔、ロープも張ってあるんだが、ここに立ち入って記念写真、もちろん苔を踏んでいる、庭師さんでさえせめて裸足になって苔を痛めないようにしている、夏を生き延びた苔の上に。

 三脚禁止のところで三脚を立てて撮影する外国人、英語で注意してもアジア系なのでわからないふりをするという、英語は地球語なんて大嘘で、銃剣でも突き立ててやらないとわからないのだろうか、銃剣ならば充分地球語だと思うというほど憤った。

 マナーや常識、というものは育った環境で定着するものだから、例えば隣国は日本統治時代まで"約束"という概念が無かったと謂うし、北朝鮮にまだ邦人観光客が入国できた時代、"自由"という概念が21世紀になってもなにかわからない状態が続くという。

 自由の意味をはき違えている、と戦前に日本ではアメリカを分析したという文献に接すると、なるほど戦時色濃くなる時代にあっても日本には自由の概念はあったわけだ、と。まあ、明治維新の先に大正デモクラシーの産物なのかもしれないけれども。

 寺院は観光地ではないのだけれども、来場する連中はほんどうに仏教に関心があるのだろうかとどうしても気になってしまう。仏教は言葉にしにくい信仰なのだけれどもせめて節度というものを以てほしいなあと期待するのは、無理なのだろうか。

 COVID-19のさなかは、今思えば大変ではあったが節度はあった、あの頃の写真、いた2022年頃の写真を見返しても、あの頃が一番落ち着きがあったように思う、2020年は大変だったけれども、とそんなことをどうしても考えてしまうのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都発幕間旅情】N700系新幹線,東海道新幹線開業60周年は記念と共にインフラ旧式化の認識を

2024-11-24 07:00:54 | コラム
■のぞみ210号
 本日福岡県の築城基地航空祭へ進出されている方々は昨日の新幹線トラブルで難渋したのでゃないかと心配してしまう。

 東海道新幹線は昨日朝、のぞみ210号の京都米原間での車両故障により一時運転を見合わせ、この影響は上り線だけの影響かとおもわれましたが、上り線は二時間以上の遅延になると共に下り線にも一時間以上の遅延が発生し、運休列車も発生しました。

 60周年、東海道新幹線は1964年の開業から60周年を迎えたと誇示され、たしかに脱線事故による犠牲者ゼロなど誇るべき点は多いのですが、このところ毎週末のように、気象的原因というものも大きいものですが大規模運休、計画運休さえも出ているという印象が。

 東京大阪間は、新幹線開業当時には在来線特急が運行されていましたし、また平成初期には旅客機による移動も、これは日航や全日空の企業努力による割引制度などもありましたが、新幹線以外の選択肢はおおかったのですが、利便性からかなりに比率が新幹線に。

 旅客機と新幹線の移動割合が50:50となるのは東京広島間から、ということで、東海道新幹線のポテンシャルの大きさが見て取れます、ただ、1964年当時、60年前にここまでの旅客需要寡占状態を想定したインフラ整備が在ったのかは、どうしても疑問になるのだ。

 短絡線や迂回線として一部重要区間を複々線とするとか、ホーム全長を伸ばして、例えば東海道線最大の難所関ヶ原に隣接した大垣駅がブルートレイン二編成を停められる長大なホームを整備したような、主要駅の緊急時発着に備えてのホーム延伸など、必要でないか。

 リニア中央新幹線や北陸新幹線こそがその迂回路ではないか、と思われるかもしれませんが、そんな完全開通が2030年代のものよりも、もう少し、東海道新幹線は開業後60年を経た古い交通インフラなのだ、という認識と改良努力が必要ではないかと、思うのですね。

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【M-5撮影速報】岐阜基地航空祭2024,青空の各務原上空は曇天小雨予報のはずれ(2024-11-17)

2024-11-23 20:08:30 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■岐阜基地航空祭2024
 先週の岐阜基地航空祭本番の速報です。

 C-1FTB離陸、真正面というわけでは無いけれども滑走路脇の最前列に陣取って撮影することが出来たので、いつもの木曽川堤防や航空宇宙博物館から撮影するよりも遙かに真正面に近い角度、そしてなにより背景の青空が印象的です、なにしろ曇天予報だ。

 C-2輸送機とC-1FTBが岐阜基地滑走路を編隊を組むように離陸します、この日は岐阜基地航空祭本番、そう、かなり厳しい天気予報は午前中に小雨の予報さえ出ていたのですが、こんな感じで晴れると謂うこともあるのか、予報の外れが僥倖となったのです。

 EOS-M5に新装備の18-150mmSTMレンズを装着しての撮影、そしてこの場所は南側会場という、岐阜基地航空祭に二つある会場の片方、背景の管制塔とかみえる区域がメイン会場で地上展示機がエプロン地区に並ぶのだけれども、晴天の日は逆光となってしまう。

 岐阜城とF-15記念塗装、こういう晴天の日には南側会場で撮影したい、なによりも混雑しないし、35分ほど歩けば、もしくはシャトルバス数分でメイン会場まで移動できる、もっともシャトルバスの場合は乗車するまで30分以上行列に並ぶこともあるが。

 イーグル記念塗装、EOS-7DMark2をメインカメラとして撮影しているのでどうしてもこのM-5の写真は適当になるのだけれども、偶然適当に撮った一枚がある程度使える構図になっていたのは驚きだ、この際角度とか傾きとかいう難しい話は今度にしてほしい。

 70周年大編隊、これ、けっこうな無理をして時間を捻出して予行を撮影しました、なにしろこの本番は悪天候が予報されていましたからね、しかし青空を背景に70周年として"70"の文字を大空に描いてくれたこの写真はほぼほぼ晴天というのが、現実なのだ。

 プログラム変更、実はこの大編隊は午後に予定されていたのですが、午前中が晴天と謂うことで中編隊の予定が、中編隊を午前中から午後に切り替えて、一番の目玉である大編隊を午前中にやってくれた。これ、南側で撮るか北側で撮るか迷ったものでして。

 F-2機動飛行へ。実はこの大編隊が午後に予定されていたので、しかしメイン会場の地上展示航空機は撮りたい、だから中編隊の合間にいったんメイン会場へ移動して午後の大編隊までの時間でなんとかメイン会場の地上展示を撮ろう、と計画していたのだが。

 ベイパー引くほどの湿気の中、これは午後の天候急変を思わせるものだけれども、地上に展示されたC-2輸送機が動き出したのでプログラム変更かな、と思っていたのが、実際に会場アナウンスでも変更を放送されたので急遽メイン会場移動を中止した。

 T-7練習機、F-2初号機、F-15特別塗装機、C-2初号機、すべて白地に真紅の飛行開発実験団試験機塗装の編隊がやってきました、まだ基地から見て東側、犬山市方面は青空だけれども天気は西から悪化してきまして、このあたりは何か天気予報のとおり。

 飛行開発実験団んはらではの編隊飛行は頭上にやってくるところになりますと、曇天、という言葉がぴったりくる。晴天の時は南側会場で順光の、曇天になれば北側会場でもいいよね、というこの日急遽変更した撮影計画、これはこれで合っていたのだなあ。

 頭上をゆく編隊飛行、今年の岐阜基地航空祭はブルーインパルスが来ませんでしたので、混雑はそれほどでもなく、実際来場者は昨年の半分以下だったようだけれども、その分ここまで工夫した飛行展示を見上げられたとともに、晴天にあわせられたのですね。

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