イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

信じて見える世界!

2007-09-16 | 第八章「魂と聖霊」

この3年間、日本では殆ど馴染みの無い分野、宗教心理学を植村高雄先生に学びながら、ゆったりと勉強している。宗教学とも関係深い分野で、理工系大学を卒業してきた私にとってはすべて新鮮な分野である。

先日からは、W.ジェイムズ著 「宗教的経験の諸相」(岩波文庫)を読み始めている。

1902年の著作であるがなかなかロジカルで、医学的唯物論者の説を切り捨てながら、宗教を信じて見える世界の研究という、一見風変わりな研究を説明している。これから、じっくりと楽しみたい。

自分の過去を考えてみると、宗教の影響がものすごく大きいように思える。既にこのブログの中に記したことも多いので、最初から読まれた方はうすうす感じていらっしゃると思う。

勿論、その影響は個人的なある体験に因っている。そしてその体験が自分にとって決定的な影響を与えていることは事実である。ただ、今考えるとその体験は単なる脳の生理現象といわれるものであったかも知れない。100%正しいとは言えないことも知っている。

恐らくさまざまな所謂宗教的体験というものは、個人に決定的な影響を与えるが、証明できないし疑うことはいくらでもできるものであろう。また、そんな宗教的体験が無くても、信仰はもつことができる。

方法論として体験の真偽を議論しないで、信じて新たに見えてくる感じてくる世界と、信じないで見えていた世界をきちっと研究することがより建設的に思える。

私は信じて見える、豊かで神秘的な世界により大きな魅力を感じている。信じて見える世界は、日本の教育で教えることのない全体的な人間観や世界観を用意する。どの宗教を選択するかは別にして、こうした研究はこれからの不透明な時代に役立つ研究だと思う。

昨日、四谷の土手で咲いていた葛の花、美しいピンクの花も良いが豊かな甘い香りはなんとも素晴らしかった。

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