続いて中之島香雪美術館『珠玉の村山コレクション』。
中之島香雪美術館:中之島香雪美術館 開館記念展 「 珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」 I 美術を愛して
全く予備知識なしでこの美術館を訪れましたが、
3月21日にオープンしたばかりのようです。
村山龍平(香雪)は現在の三重県度会郡玉城町出身。
28歳で朝日新聞の創刊に携わったとのこと。
1代で重要文化財19点を含む膨大なコレクションを築いたようですが、
新聞社の社主ともなるとずいぶん儲かるんですな(笑)。
茶道具を中心に掛け軸や刀剣なども展示されており、
国指定重要文化財である「玄庵」を再現した茶室も。
ただ「玄庵」は出来立てでワビサビを感じません(笑)。
正直なところ、入館する前から体調が崩れ、
休み休み鑑賞するような状態だったのでじっくり観られず。
いい印象が残りませんでした。
四月恒例の大阪出張。明日から日曜日まで大阪・守口市でバドミントンの大会です。
今日は移動のみなので、ゆっくりと大阪の美術館巡り。と言っても2件のみ。
火曜日の移動は美術館がどこも開いていてグーです。
まずはあべのハルカス美術館『生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち』。
若いときからの彼の画業を振り返る内容となっています。
あべのハルカス美術館:生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち
シンプルに省略された女性の絵は一目で彼の作品と分かるものですが、
初期の頃はキュビズムの影響を受けていたのが興味深いです。
また、藤田嗣治(レオナール・フジタ)と親交が厚く、
2人の合作もあって、ワタシには新しい発見でした。
東郷の女性はほとんどが伏し目だったり、黒目に描かれていなかったりで、
視線の印象を弱めて女性のフォルムを重要視したのだろうと勝手に推測。
なかなか楽しめた展覧会でした。