世界的に有名なGoldsteinのClassical Mechnicsの翻訳の最終段階に入っている。8章から13章で残っているのはあと11章だけである。その章をあらかた訳し終えたのだが、肉体的疲れと精神的疲れを感じている。特に精神的な疲れが大きい。
私一人が訳をしているわけではないが、いろいろな細々としたことを一手に引き受けているからだ。3人で手分けしてやった初訳をまとめて読めるようにし、索引の語を昨日入力をやっとすませた。それで一応は終わったのだが、むしろこれからが難しいのだ。式のチェックや訳語のチェック、図の配置やcaptionのチェック等これからやることの方が多い。
この章の分量はA4で34ページとなるが、なんでも訳者が知っているわけではないので、よくわからないところもある。また、適当な訳語が思いつかない場合もある。でもこの本を訳してみると改めてこの本が世界で標準的な力学の本となっている理由がわかる気がする。日本語の本でも優れた力学の本は何冊かあるのだが、それらにはない特徴をもっているからである。
ここ数年、訳業は進まなかったが、ここに来てようやく数年来の宿題を果たそうとしている。出版社の吉岡書店にも迷惑をかけたが、後もう少しである。この仕事を果たしたら、自分本来のライフワークに取り掛かることができる。