いくつかの数の最大公約数や二つ以上の多項式の共通因数を求める方法の一つとしてユークリッドの互除法がある。
e-Learningのコンテンツに、二つ以上の式の共通因数を探す一つの方法としてのユークリッドの互除法があると書いた。
その説明が面倒だと思ったので、読者が各自で調べてくださいと書いたら、ユークリッドの互除法に言及するのなら、それをコンテンツにきちんと説明すべきだと一人の閲読者にコメントをもらった。
それで、昨日、e-Learningのコンテンツに「雑談」というコラムに書き加えたが、実は私は大学に入って矢野健太郎著「代数学と幾何学」(裳華房)で学ぶまでこの方法があるということを知らなかった。
説明が簡単ではないから、もし高校でユークリッドの互除法を学んでも理解したかどうかはわからないが、そういう方法があるといった言及(必ずしも説明でなくてもよい)は高校数学でもあってしかるべきだと思う。
そういうことで、コンテンツに項目としては上げたのだが、それでは不親切でしょうというのが、閲読者のご意見である。
誠にその通りであるが、e-Learningのコンテンツを書くことはなかなか大変なのでどうしても手を抜きたくなる。その怠け心を叱咤された。もっとも叱咤されると人間とはそれに応えようとするものであるから、そのコメントは成功である。