健康とか病気ではないのかもしれないが、無気力な人々がいるらしい(この範疇に病気でうつ病になってしまった人を入れていない)。要するに毎日を何かしたいことがある人とそういうことをもっていない人とがあるらしい。特に若い人にこのような無気力な人が多いらしいと聞いて心配になる。
しかし、私が心配をしても仕方がないので、各人が自分で考える以外に方法がない。幸いなことに私自身の近くにはそんな人はいない。しかし、このような人がいるということはかえって世の中が平和だという証拠かもしれない。
ある程度以上の能力をもっている人は別に人生の意味などと大上段に振りかぶっていわなくともなんらかのしたいことがあるものである。だが、まったく才能がない人などというのもいない。人はなんらかのいいところがあるものである。
また、人生の意義などということは何年生きてもわかることではない。ただ、一日一日の課題をこなすということをやっていれば、立ち止まらなければ遠くまでいくことができる。それは不思議なものである。