物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

東北地方大地震

2011-03-12 13:56:15 | 日記・エッセイ・コラム

東北地方大地震が昨日14時45分頃起こった。この地震の災害の全容はまだわかっていない。NHKの飛ばしたヘリの映像を見た者としてはその範囲がとても膨大なものであることが感じられた。これらの被害をこうむった方々にはどうお見舞いの言葉をのべていいかもわからないほどである。

阪神・淡路大震災が起こったときにその被害状況をテレビの画面で見たときにdeja vue(デジャヴュ、既視観)に襲われた。それは私の6歳のときに受けたアメリカ空軍の焼夷弾空襲で出身の今治市が灰燼に帰したときと同じような景色を見たからである。

実際に今治に空襲があったときに私は6歳であったが、そういう貴重な経験を実際にした。幸いなことに今まで一回もこの空襲の悪夢は見たことがないが、近所の家に焼夷弾が落ちて、燃え上がるを見た。

それにしても異変に気がついたのは私がラジオのドイツ語の放送を待つためにラジオを聞いていたのだが、いつのまにか居眠りをしてしまっていた。そろそろ15時のラジオ体操があるかなと思って聞いているとそうではなくてハングルとかポルトガル語のアナウンスが流れていた。おかしいなと思ってラジオが壊れたのかと思った。

そのうちに英語のアナウンスが流れてきて、やっと東北地方沖に地震が起きて大津波が来るので高所に避難してくださいと繰り返しているのだということがわかった。それでテレビをつけて見るとすごい被害である。NHKのへりから津波が仙台市近傍の海岸近くを襲って畑も家も押し流していくさまをヘリからの実中継で見てしまった。

これはただ事ではないと思い、近くのコンビニの公衆電話に出かけて妻の携帯にかけたが、かからない。それで海岸に近づかないようにとと子どもたちの無事の確認の連絡をするようにと伝言を残して切った。念のために自宅の固定電話にも同じ伝言を残した。

18時すぎに自宅に帰ってテレビを見たら、すごい被害らしいが情報が十分に集まっていないようだ。だが、政府も事の重大さを認識していてすぐに対策本部を立ち上げたこと等がわかった。

民放は見なかったのだが、NHKがすべの番組をキャンセルしてこの地震関係の放送にした見識はよかったと思う。おかげでラジオも第二放送は今日のいまも気象庁の津波や地震の警報を続けて出し続けている。これは公共放送としては当然の措置であるが、なかなかできることではない。敬意を表しておきたい。

これらのラジオのニュースで日本語でのアナウンスが流れないのだが、一番よく分かるのは英語の放送であり、つぎはハングル語である。第三にポルトガル語であり、一番わからないのは中国語であることがわかった。これは私にとってということであって、これらの4ヶ国語の放送が現在の日本で必要なのだということは十分にわかる。放送関係者の労力に敬意を表したい。願わくばこれらの放送によって一人でも多くの人が救われていることを願いたい。