物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

メンデレーフと火薬

2011-03-25 13:14:03 | 科学・技術

saitamadorujiさんが「私の知的鍛錬法3」で書いた標題の件に関して調べて、メンデレーフが行った外国はイギリスとフランスではないかと彼のブログで書いている。

もともと私がどこで読んだかを覚えていないので、saitamadorujiさんの判断が正しいかどうかはわからない。

私のかすかな記憶では空気中の窒素を固定するという技術がドイツで発明されたということと関係している。空中窒素の固定とはもちろん今の農業の肥料の工業的な製造が可能になったすばらしい化学的成果である。

そしてそれがそれまでチリーから硝石を輸入して、火薬をつくっていたのが、チリからの硝石の輸入が必要がなくなったという点である。

だから、当然のこととしてドイツへ行ったと書いたのだが、本当のところはわからない。歴史的な事実はsaitamadorujiさんの今後の調査に待ちたい。それにしても私のあやふやな知識を追跡するということに尽力している人がいることに感謝をしたい。


on readingから2

2011-03-25 11:31:11 | 本と雑誌

先日、朝日新聞の読書欄に載った吉本隆明氏のon readingについて述べたが、その中で述べなかったことがある。吉本氏はレーニンが本当の意味でのマルクス主義の社会が実現したら、共産党は解散しようと「国家と革命」の中で言っていると書いてあった。

これはもしレーニンがもっと長生きしても実現していたかどうかは疑わしいが、そういう見解を持ち得た人はやはり違うという気がする。

それで思ったのだが、現在の社会で共産党の支配がまだ現としてある国は中国とか朝鮮人民共和国くらいであろうか。それにキューバも入るかもしれないが。中国ではいま一部で民主化の要求が出ているとも聞くが、それを政府が抑圧しているともいう。

抑圧されている者たちがすべて欲得づくであるとは言わないが、そういう方も居られるに違いない。そうするとなかなか民主化は難しいことになる。だからといって一方では共産党とか政府の要人であることから、その地位を利用した汚職や腐敗も結構多いとも聞く。そしてそれを政府がもし抑えているとすれば、必ずしも人民、国民のためではなかろう。

中国の現在の共産党が簡単に民主化の要求に応じるどうかは明らかではないが、それにしてもレーニンのような見解を持った人々が政権の中にいてもよさそうに思われる。

現在の政権の中枢を占めている人の思想がどうであるかを知ることはとても難しいが、現在をまだ過渡的な段階であると政権にいる人たちによって捉えられているだろうか。