もう私は学校とは関係がないのだが、それでも日本では新学期である。日本ではなどというと外国では違うのかといわれるだろうが、全世界でどうなっているのかは知らないが、新学期は9月に始まるというのが、世界の常識ではないだろうか。
ところが日本では桜咲く4月が入学の季節であり、だれもそれを疑わない。それでも昔は日本でも高等学校は9月入学だったらしい。いつごろから4月入学になったのかは知らないが、ずっと以前には6月か7月に旧制高校の入学試験があったらしい。そして9月入学だった。
どうして9月入学が世界的かというと、ヨーロッパでは冬が厳しく、夏に十分に太陽を皮膚に吸収しておかなくては冬を乗り切れないということがあるらしい。それで、夏は十分に休んで休養し、体力的に冬の厳しい寒さに備える。
フランスのバカロレアの試験がいつあるのかはよく知らないが、日本のように2月とか3月ではあるまい。多分4月か5月ころではなかろうか。バカロレアの試験は日本の大学入試と同じように厳しいものらしい。これは大学入学試験ではなく、リセ(日本の高校にあたる)の終了試験だが、それに通ると大学の入学資格を得るから、実質的な入学試験だという。
それに大学だけではなく、グランゼコールといわれる大学よりも入学の難しいいくつかの学校があり、フランスのエリートはそのグランゼコールを目指すという。そこを卒業すれば、国の指導者レベルとなる。