「日本理学書総目録」が日本理学書総目録刊行会というところから出版されている。
この2013年版を最近大学の生協書籍部でもらってきた。昨日、用があったので、この目録を眺めていたら、私の著書「物理数学散歩」の紹介が2行くらい出ていた。
それによると、『柔軟な思考で物理数学の難問を解いた実例を紹介。「単振動の合成」、「立体角」など17テーマ』とあった。
私は自分が柔軟な思考の持ち主だなどと思ったことは一度もないが、どなたがこういう文章を書かれたのであろうか。
別に難問を解いた覚えもないが、多くの人が不思議に思っているであろうようなことや自分が分かりにくく思ったことのいくつかを取り上げたにすぎない。もっともそういう疑問もどうせ世の中の賢明な方々にはすでにご存じのことばかりであったに違いない。
だが、それはそういうきわめて優秀な人の近くにいる人のみがその知恵とか知識を無意識のうちに受け継いでいるのだろう。だから、そういった知識の一部を一般に公開することは教育として意味があると思っている。
私は物わかりの悪い方で、数学とか物理の概念でもなかなか人が簡単にわかることがわからない。それとわかり方として、自分が納得できるわかり方がしたいという欲求がつよい。
もっともこの年になってくると、物わかりの悪さも自分の個性だといい方に勝手に思えるようになってきた。