物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

自著短評紹介

2013-04-09 16:18:59 | 本と雑誌

「日本理学書総目録」が日本理学書総目録刊行会というところから出版されている。

この2013年版を最近大学の生協書籍部でもらってきた。昨日、用があったので、この目録を眺めていたら、私の著書「物理数学散歩」の紹介が2行くらい出ていた。

それによると、『柔軟な思考で物理数学の難問を解いた実例を紹介。「単振動の合成」、「立体角」など17テーマ』とあった。

私は自分が柔軟な思考の持ち主だなどと思ったことは一度もないが、どなたがこういう文章を書かれたのであろうか。

別に難問を解いた覚えもないが、多くの人が不思議に思っているであろうようなことや自分が分かりにくく思ったことのいくつかを取り上げたにすぎない。もっともそういう疑問もどうせ世の中の賢明な方々にはすでにご存じのことばかりであったに違いない。

だが、それはそういうきわめて優秀な人の近くにいる人のみがその知恵とか知識を無意識のうちに受け継いでいるのだろう。だから、そういった知識の一部を一般に公開することは教育として意味があると思っている。

私は物わかりの悪い方で、数学とか物理の概念でもなかなか人が簡単にわかることがわからない。それとわかり方として、自分が納得できるわかり方がしたいという欲求がつよい。

もっともこの年になってくると、物わかりの悪さも自分の個性だといい方に勝手に思えるようになってきた。


もちろん

2013-04-09 12:52:07 | 外国語

「もちろん」とドイツ語で言いたいときどういうか。その言い方のいくつかをここで述べてみたい。

普通にはよくnat"urlich(ナチューアリッヒ)というだろうが、そのほかにselbstverst"andlich(ゼルプストフェアシュテントリッヒ)とか、klar(クラア)とか言うだろう。

klarとかselbstverst"andlichには言うまでもないというか、当然というニューアンスがありそうである。

いつだったかfreilich(フライリッヒ)というのもドイツ語のクラスで私が毎回つくっている要約につけたら、これはあまり言わないとR氏から注意を受けた。

はっきりしないが、少なくとも口語としては使われないというようなことを言われた。もしかしたら、文語としてはあるかもしれないけれどといったようなリマークであったように思う。

いま三省堂のクラウン独和辞典を引いてみたら、ドイツ南部で強い肯定のときに「もちろん」という意味で使うとあったが、R氏はドイツ南部の出身ではないのでこのfreilichには違和感を感じたのかもしれない。

ついでにフランス語で「もちろん」とどう言うか。私にはnaturellment(ナチュレルマン)ぐらいしか思いつかない。他の言い方もいろいろあるのだろうが。

ということで手元の和仏辞典を引いてみたら、evidemment(エビデマン)とかcertainement(セルテヌマン)とかもあった。なるほど、なるほど(en effet)。

evidemmentは「明らかなように」というニューアンスだし、certainementは「確かに」というニューアンスがある。