日本の政治についての意見を今朝の朝日新聞で小熊英二さんが述べていた。
それによると日本の国民で自民党の支持者は30%であるという。
後の70%は自民党の支持者ではないが、この70%の人は現在の争点である、憲法、原発、TPP、消費税の4つの大きな争点について賛成、反対にそれぞれ分かれているので、16通りに意見が分かれている。
それならこの7割の国民の意見は自民党の支持者の30%には政治的には勝てない。なぜなら、1/16=6.25%にしかならないからである。
彼はそういう状況は6月の参院選後も最低3年間は変わらないので、そこで各自の周りでの地についた議論が必要となるし、それしか日本の社会を変えられないという意見である。
それはそうかもしれないが、上に述べた4つの争点についてもう少し論点を整理して1/16に分かれることを防ぐことはできないのだろうか。
少なくとも上の論点の2つについて一致する者の協力が得られれば、0.75*0.5=0.375となり、30%の自民党支持者よりは多くなる。
もっともこれは単純な算数であるから、こんなに単純なことが起こることは大抵は起こらない。
しかし、すでにTPPに参加することは既定の事実だし、消費税もすでに決まっているから、論争は実際には前の二つしかない。
個人的にいえば、TPPも消費税もなかなか厳しいと感じてはいるが、この二つについて蒸し返すことは多分もうできない。
消費税を蒸し返すとすれば、消費税なしでどうやってこれからの日本の財政を切り抜けるのかについて、さらなる展望をわかりやすく国民に提示することが絶対必要である。
それとは違うが最近靖国神社への参拝の国会議員数が史上最大になったとかで、中国とか韓国の反発を受けている。世界から見たときの自分の立つ位置の意識もできない、議員を選んだ覚えはないのだが、それでもそれは日本の国民のだらしなさを示しているとすれば、恥ずかしい。
実は小熊さんの意見で4つの争点について16通りに意見が分かれるというところに私は一番関心をもった。一瞬どうして16通りになるのかなと考えたのであった。
いうまでもなく、憲法に賛否の2通りあり、原発について賛否の2通りがあり、TPPについてやはり2通りの賛否があり、最後の消費税について2通りの賛否がある。
だから、2*2*2*2=16通りの可能性がある。ということで16通りが出てきたのはいうまでもない。