木曜だったかのNHKのニュースをちらっと見ていたら、武貞さんという、北朝鮮の政治の専門家から話を聞いていたが、北朝鮮が他国に対してたとえ「戦争が勃発しても知らないぞ」と世界に警告を発しているにもかかわらず石油等の備蓄には精を出していないということをこの専門家は述べていた。
戦争を自らが起こすときには最低半年分の石油を備蓄するのが普通だという。それを行わないときには戦争を起こす準備が十分にはできていないとみなされるという。
誰も戦争が起こってほしいとは思っていないが、それでも最近の北朝鮮当局の危機発言では今にも戦争を起こしそうに聞こえる。だが、それは多分に間違いだろうという。こういう戦争を起こすためにはやはり物理的な準備が必要である。
それに一度アメリカをミサイルで攻撃でもしたら、そのときは朝鮮人民共和国の滅亡を覚悟しなければならない。その覚悟まであるかといえば、そこまで北朝鮮の指導者たちは無分別ではあるまい。
もっともミサイルの発射や核爆弾の実験等はありうるという。
日本が1941年にアメリカと戦争を始めたときにもアメリカの歴史家などはそれほど日本の政治家が無分別だとは思わなかったという。だから、戦争を始めるのは簡単だが、それをどう終結するのか。その結末を予想しないで戦争を始める政治家は政治家の名に値しない。
いずれにしても戦争を始めることがいいことでないことは言うまでもないが、それにしてもなかなか先が読めないときであることは間違いがない。
いつもテレビでドラマを見たり、または映画館で映画を見たりするとき、面白く話を展開させるのはできるが、それをどう終わりにつなげるのかが難しいのではと思いながら見ている。