数学エッセイを書くことは私の趣味であり、それ以外の意図をあまりもっていない。
だが、最近またクイズまがいの数学エッセイを書こうとしてインターネットのサイトを調べたら、そういう風なサイトがあるのに気がついた。
それも私などの手を出す余地を残していないくらいなのである。honmaさんのサイトはご自分の考察もあるが、honmaさんのところに何か自分の考察の結果を報告される常連の方が何人もおられる。話題が豊富で、かつなかなか研究の深みもある。
それとはちょっと違うが、仙台在住の病理学者のIkuroさんのホームページはもう20年を越えてサイトを立ち上げてやっておられるので、いろいろな話題が豊富である。
Ikuroさんは私とちょっとよく似ていて何かご自分が関心ができたことを追求されるという傾向のある方だが、その年数の経歴はすごい。
いつだったか、Ikuroさんはプロの数学者である、秋山仁さんと数学の論文を書くとか、書いたとか、これは新聞で読んだ。しかし、ものによってはその取扱いが表面的であったりすることもある。しかし、その追求の姿勢はすさまじい。
これらのサイトの他にもいろいろあるだろうが、それはまだ私の注目を引いていないというにすぎない。
それらを見て今更ながら、自分の存在意義をどう考えるべきか反省させられた。はじめから私にはクイズを解くような才能はないので、そういう話題からはできるだけ身を遠ざけてきた。
しかし、私が数学エッセイを書くというはじめての経験をしたのは、1984年のことだが、これはある種のクイズを解くというような趣向であった。「家中でクイズを・・・」というのが私の数学エッセイストとしての出発であった。
もちろん、その中にすでに自分のクイズから身を遠ざけるという姿勢を書いてあるのだが、それが今回崩れそうになっていた。