私の著書である、『物理数学散歩』(国土社)がほとんど売れなかった。2011年4月に出版して今が2013年4月であるが、わずか50部しか売れなかった。
それも大学の図書館で20冊購入されたことが分かっているので、一般の人は30部しか購入してくれなかった。
これは数式が満載であるということを抜きにしてもやはり気落ちするような事実である。定価は1,260 円であるので、高価なわけでは決してない。
前著『数学散歩』の方はそれでも250部くらいは売れたと思うので、今回の焦点を絞って理工系の学生を対象にした出版はまったく失敗だったことになる。
どうも『物理数学散歩』というタイトルがよくなかったのか。いずれにしても私が思っていたような人はほとんどいなかったということになる。
私にしても、もし若い学生の時にこのような本が出版されていたとして、購入したかどうか。それはわからない。
もっとも不評であったことが、即ち価値がないということではないと信じている。
(2019.4. 26 注)古本で5,000円とか10,000円の値がついているのを見ると、だれか貴重な本だと思ってくれている人が少数だが、いることは確かである。だが、こんな値がつくと誰だって買えないであろう。
(2019.11.18 付記) 古本で5,000円などと値がついたら、そんな本を買うことなどできないのは、当然である。
(2020.2.29付記) 古本で29,000円の高値がついているとかコメントいただいたことがあるが、これは著者の本意ではないので、下のコメントに留意されてもし読みたい方にはまだ残部がありますので、コメントに意向をお教えください。
読んでみたい方には『物理数学散歩』は著者割引で、送料込みで1,000円でお分けできます。コメントにご連絡ください。一万円のミスプリントではありません。