物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Kembleの量子力学

2013-04-12 12:39:59 | 物理学

Kembleはアメリカの物理学者であった。彼の量子力学の本"The Fundamental Principles of Quantum Mechanics"を古本で手に入れた。これはDover版の1958年発行のものである。

このKembleの量子力学についてはWKB近似との関係でこのブログにも触れたことがある。そのときはまさか自分がこのKembleの本を購入するとまでは思っていなかった。

その後、Bohmの量子論の本を見ていたら、WKB近似が成り立つ条件を詳しく議論しているらしいことがわかった。それから2週間ほどしてアマゾンで探してみたら、ハードカバーでは1万円くらいの値がついていたが、ペーパーバンドでは3000円くらいであった。

その直後に神田の明倫館のサイトを見たら、1500円の値段だったので購入することにした。それが今日届いた。

大学の研究室の図書にこのKembleの書があるのを見ていたので、その通りの書であった。外観とかはあまりよくはないが、仕方があるまい。本文を読むには支障がなさそうである。

Kembleの本は古いもの(初版1937年で、私が生まれるよりも前)であるから、始めて量子力学をこれで学ぶのはあまり勧められないとアマゾンの書評にあった。それは本当であろう。

だが、昔は量子力学の本は少なかったので、多分ポーリング=ウィルソンの量子力学の書と共に貴重なものであったに違いない。