とはフランス語の電話で電話に出た人がたとえば、誰かを電話口に呼ぶので電話をかけた人に「電話から離れないでください」というときに言う決まり文句である。
先日、車を運転しながらラジオを聞いていたら、たまたまシャンソンか何かで「ヌ キテー パ」というフレーズが繰り返されているシャンソンか何かわからないが、歌に出会った。それでne quittez pasを思い出した。
これは英語ではどういうか知らないが、ドイツ語ならどういうのだろう。決まり文句があったはずだが、いま思い出さないので、ちょっと考えてみると、Bleiben Sie am Apparat !(ブライベン ジー アム アパラート)であろうか。本当はどういったのだろう。
いま『ドイツ語会話』という小冊子をみたら、Einen Augenblick, bitte ! とあった。和訳すれば「ちょっとお待ちください」となろうか。もっともここには正しくはWarten Sie einen Augenblick !(ヴァルテン ジー アイネン アウゲンブリック)であろうか。だが、 Warten Sieは必要ではなかろう。
quitterを使う、ちょっと私のお気に入りのことわざに A quitter, c'est un peu mourir !(ア キテー、 セ タアン プ ムリ―ル)(別れ、それはちょっとした死である)というのがある。死の場合にはそれこそ永遠の別れであるのだが。