というのは私にとってであって、一般の小学生や中学生にとって新学期が始まったという意味ではない。もちろん、世間一般でも新学期は始まったのだが、私たちにとっても新学期ということである。
今年は花見に3回も行ったということにたまたまなった。こういうことは私にとっては珍しかった。だいたい、花が咲こうが咲くまいが、「あっしにはかかわりのないことでござんす」というような生活を送ってきている。
だが、私の妻がよくできた妻でそれでは味気ないだろうと勝手に思って配慮してくれた結果なのである。ただ私はその配慮にのお蔭で3回も花見に行くということになった。それも近場での花見もあったが、けっこう遠くの、しまなみ海道に沿った伯方島まで出かけて花見をしたという、ちょっとしたエクスカーションまでしてしまった。
これは車に乗って出かけるのだから、大げさに言うと一日仕事である。それも帰りにつくし摘みにまで行くという行事まであった。もっとも私はつくしを摘むということはしなかった。これはもし一度下にしゃがみ込むと今度は立ち上がるのが大変となるからである。膝がわるいので、こういことが起こる。
これはどうでもいいことだが、ちょっとした考えで数学エッセイの草稿をつくり始めている。これはもともとは量子力学の角運動量の章を読んでちょっと思いついたことを書き留めておきたいと考え出した。実はこのことについては前に書いたエッセイで片がついたかと思っていたのだが。それとあまり関係がないともいえるし、関係があるともいえる。