福島第一原発の所長であった、吉田氏の政府事故調査委員会での聞き取りした、吉田調書の文書が朝日新聞社の手に入り、それが少しづつ新聞紙上に出て来ている。
最近では細川豪志氏のインタビュー記事が出て、その吉田調書の内容がほぼ細川氏の記憶と同じであることが報道された。
それだのに政府はその吉田調書は公開しないという。これは聞き取りをしたときに公開をしないことを条件に聞き取りをしているからだという。
ところで、実際に大きな事故を福島第一原発が起こしたことはまぎれもない事実である。それだのにそれを公表しないなどというのはありえない。
そういうことがまかり通るとは中国政府の閉鎖性とか非民主性を唱える日本政府としてはおかしいであろう。
もっとも現在に公表すると社会を混乱するというのなら、その時期をはずして2~3年が経てば公表するという手もある。そこら辺りを隠してまた新たな原発の運転再開に走るとは言語同断である。
細川氏が「政治家は歴史の審判を受けるべきだから、自分の証言は公開してもいい」と朝日新聞に語っているのは覚悟をもった政治家としてその姿勢は大いに評価できる。