【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

中川秀直さん、福田総理と45分間密談

2008年02月05日 23時30分36秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 2月5日(火)の午後3時56分から、自民党清和会の中川秀直会長(代表世話人)が45分間、福田康夫首相と2人で密談しました。

 中川会長は前週に自民党の麻生元外相と会ったようですから、人気のある麻生太郎さんの取り込みなど内閣改造や解散の引き延ばし戦術を話し合ったのではないでしょうか?

 小泉構造改革で道路特定財源の一般財源化を押し進めた中川さん。

 ガソリン税率を維持したまま一般財源化で与野党合意、というシナリオを描き、総理に説明したかもしれません。

 事実、2月5日付の中川さんの公式ウェブサイトでは、道路特定財源を一般財源化し、空港整備(勘定)にも使いたいという思惑がうかがえる記述があります。

 自民党執行部は「つなぎ法案提出→河野議長あっせん」という奇策で、民主党をまんまとはめ、「春解散のピンチ」を避けました。

 この勢いで、解散を引き延ばし、民主党と国民の体力を奪うクリンチ戦術を強めるのは必至でしょう。


首相動静(2月5日) 時事通信

(略)

 午後3時56分から同4時41分まで、中川秀直自民党元幹事長。

(略)


自民党前議員会会長は塩崎さん続投

2008年02月05日 01時11分23秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
[写真は塩崎やすひさ公式HP=一部トリミング]

 1月24日付の自民党ホームページから。まだ新聞で報じられていないようなので。

 自由民主黨(自民党)の「元議員会」の総会が開かれました。
 自民党の国会議員経験者268人で構成。
 会長に塩崎潤さんの留任を決めました。

 塩崎さん(写真左)は言うまでもなく、安倍内閣の塩崎恭久官房長官(写真右)の父君。

 大蔵官僚から代議士になり、宏池会に所属。

 共和事件では、加藤紘一とともに証人喚問され、「もう75歳なので、記憶にない」と逃げていたと思うのですが、今でもかくしゃくとされているようです。
 生まれたときから環境ホルモン漬けの団塊ジュニアもあやかりたいですね。

 塩崎官房長官の息子さんは弁護士で、国内最大級の企業向け法律事務所に所属しています。
 ほとんどが東大卒弁護士の事務所ですが、「いやあ、塩崎ジュニアはさすが上智大だけあって、ミッションスクール出身者らしい国際通だよ」(事情通)との声もあるとかないとか。
 ちなみにこの事務所は弁護士資格がないにもかかわらず元国税庁長官が顧問を務めています。

 本当に自民党は息の長い政党ですね。
 

 ■塩崎潤会長の続投を決定 前国会議員会総会  わが党の国会議員経験者268人からなる前国会議員会の総会が24日、党本部で開かれた。冒頭、昨年亡くなられた宮澤喜一元総理など9人の元国会議員に対し、全員で黙とうを捧げた。この後、来賓として出席した細田博之幹事長代理が、「福田総裁、伊吹幹事長をはじめ全員が苦境にある。後輩のわれわれをぜひご指導いただきたい」と挨拶し、豊富な経験を有する前・元国会議員の協力を要請した。総会では選挙支援を中心とした昨年の活動報告や会計報告、新役員の選任が行われ、塩崎潤会長(元経済企画庁長官、総務庁長官)の続投を決定した。

http://www.jimin.jp/jimin/daily/08_01/24/200124a.shtml