【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

遅い!!

2008年02月04日 17時17分15秒 | 人物
 ひとこと。

 遅い!!


日本側の調査団が中国へ ギョーザ中毒の情報収集(共同通信) - goo ニュース

 中国製ギョーザによる中毒事件で、日本政府は4日夜に調査チームを中国に派遣する。数日かけて北京の検疫当局や、河北省天洋食品の工場、農家、販売業者などを視察、聞き取り調査をする。チームは内閣府の原嶋耐治・内閣府消費者企画課長を団長に、外務、厚生労働、農林水産の各省担当者で構成。3日から東京で始まった日中協議と並行し、現地で情報を収集する。

[画像は岡山市消防本部HPから拝借しました。記事とは無関係です。]

「自民党は汚れた権力」 民主代表、年内総選挙に決意新たに

2008年02月04日 05時43分14秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 NHKニュースから。

 3月解散が遠のいてがっくりしている下町の太陽。

 第7期小沢一郎政治塾で、民主党(DPJ)の小沢代表は、「今の権力は汚れており、改革はもうできない」との考えを示しました。

 この考えはようやく、老若男女、中央地方の国民の共通認識(コモンセンス=Common Sense)になってきたのではないでしょうか。

 ちなみにコモンセンスは、日本では「常識」とも翻訳されます。

小沢氏 総選挙で政権交代を(2月3日NHKニュース7)

 民主党の小沢代表は東京都内で講演し、衆議院の解散・総選挙がことしじゅうに行われるという見通しを示したうえで「今の権力は汚れており、改革はもうできない」と述べ、次の衆議院選挙で政権交代を実現する決意を強調しました。

 この中で小沢代表は「日本とアメリカ、中国で大きな問題になりつつあるのが格差の拡大だ。このままでいけば、アメリカ社会はかなりゆがんだものになるし、日本も小泉内閣以降、グローバリゼーションという流れのなかで、大きく格差が開いてきている。こうした状況のなかで、ことしは日米両国で選挙が行われる」と述べ、ことしじゅうに衆議院の解散・総選挙が行われるという見通しを示しました。

 そのうえで、小沢氏は「今の権力は汚れており、体制内での改革はもうできない。今はわれわれは権力を持っていないが、変えるのは国民自身だ。汚れた権力を変えることから大きな変革が生まれ、改革が緒につく」と述べ、次の衆議院選挙で政権交代を実現する決意を強調しました。


4月のガソリン値下げは困難に

2008年02月04日 05時36分33秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 4月のガソリン、軽油の値下げは99%絶望的になってしまいました。

 民主党は第169通常国会を「ガソリン国会」として、若手議員による「ガソリン値下げ隊」を結成して対決しましたが、通常国会冒頭、平成20年度当初予算案の審議入り前に自民党にやられました。

 伊吹文明幹事長による「つなぎ法案」という極めてトリッキーな法案を取り下げさせることに成功しましたが、河野議長のあっせんは

 「つなぎ法案を取り下げ、暫定税率審議の年度内決着」。

 輿石東参院議員会長は「年度内採決するという意味ではない」と抵抗していますが、かなり厳しい。

 参院予算委員会は民主党と国民新党が欠席すれば、定足数不足で開けませんので、補正予算の採決を遅らすため、2月4日は欠席戦術をとる予定。

 開会できなければ「民主党など野党席だけ欠席」というTV映像は作れませんので、ワイドショー世論の反発はあまりないでしょうが、本予算審議になれば、参院では限界がある戦術です。

 残念ながら、3月解散の可能性はなくなり、日本国民はもう一度、クソ暑い夏を自民党政権下で耐えなければならなくなりました。

 実は議長あっせんは、伊吹文明幹事長の口添えがあったようで、伊吹のダンナに見事にはめられたというのが実態のようです。

 民主党は道路特定財源の一般財源化(地方自主財源化)を求めていきます。

 ただ、あまり議論で頑張って予算の修正協議に成功しても、
 国民は「小泉改革以来の自民党の手柄」というイメージを持つ可能性大。

 前半国会では、民主党は部門会議などで第45回総選挙のマニフェストづくりを進め、地元での日常活動に力を注ぐべきだと思います。

 誤解を恐れずに言えば、民主党もクリンチ戦術、半ば消化試合という形で、予算成立後の国会に備えた方がいいと思います。

 直嶋政調会長はマジメすぎます。トヨタ自動車(販売)に多いタイプです。トヨタマンは「イエス or ノー」を迫られると、「イエス」としか言わない傾向があります。ちょっと直さんもゆったり目にしてくださいよ。

 総支部長は地元でしっかりやってください。

 第45回総選挙、勝てますよ。必ず。

 大きな声では言えませんが、マネー、税収、物価高、年金不安、治安悪化、将来への不安、国力の相対的衰退と自民党政権を八方ふさがりにさせてしまいましょう。

 江田参院議長のお父さんは日本社会党の書記長でした。

 江田三郎は日本を少しでも良くして社会党政権を樹立しようとしました。が、社会党内派閥「社会主義協会」(協会派)から「改良主義だ」と批判され、離党に追い込まれました。

 社会主義協会は江田書記長が日本を改良していくことで社会主義革命を遠のかせるという論理で攻め立てたのです。
 江田さんは、当選前の菅直人さんと、「社民連」を結成した直後、世を去り、江田五月さんが裁判官をやめて、代表に就任しました。

 江田五月さんは科学技術庁長官、菅直人さんは厚生大臣をやりました。
 しかし江田議長、菅代表代行とも今は野党です。

 「革命未だならず」と孫文は嘆きました。
 「政権交代未だならず」の江田さんは議長、菅さんは61歳。

 そればかりか、岡田克也さんだってもう54歳なんですよ。先日秘書さんと話していてびっくりしましたよ。

 国民のみなさんにお願いです。いつあるか分からないけど、第45回総選挙で民主党に単独過半数を与えてください。70年ぶりに日本に二大政党制というシステムを復活させてください。

 投票とは、過去の実績に対してするものではありません。
 投票とは、未来に対して、衆院なら向こう4年間の日本を想像してするものなんです。

 頼みますよ。

 そして、民主党議員の方々も腰を落ち着けて、しっかりとやっていきましょう。あんまり対案路線、修正協議に力を注ぐと自民党への利敵行為になってしまいます。

 ところで。社会主義協会はその後、日本社会党委員長、そして憲政史上初の女性衆院議長を生み出します。

 土井たか子さんです。

 社会主義革命がどうの、なんて屁理屈派閥が歴史上の人物を輩出したんです。
 だから、政権をとるのは理論や理屈じゃないんですよ。

 残り135日間の通常国会をたんたんと消化しましょう。
 敵失があれば、政局にしましょう。

 参院議員のみなさん、日曜日はしっかり休もうよ。
 衆院議員のみなさん、平日夜はしっかり休もうよ。

 だって、民主党の議運幹部だって、10年前は赤坂でパチンコで気晴らししてたよ。
 それでも連続当選、今や大幹部。

 しっかりとていねいに人間らしく。
 そして、あきらめないで。