「全首長署名は誤り」冬柴国交相が平謝り 道路特定財源
2008年02月05日12時06分
冬柴国土交通相は5日の参院予算委員会で、道路特定財源のあり方をめぐり、1月28日の衆院予算委員会で「全首長から道路特定財源を維持すべしと直筆で署名が来ている」と答弁したことについて、「誤りがあった。心からおわびを申し上げたい」と述べ、答弁を撤回、陳謝した。民主党の福山哲郎氏が発言の真偽をただしたのに答えた。
冬柴氏が撤回したのは菅直人・民主党代表代行の質問への答弁。菅氏が「自治体関係者を集め、ここ(の道路)は優先しましょう(などと決めればいい)。有力な道路族議員がいる所が優先されている」と追及したのに対し、冬柴氏は「1874人の首長全員が、道路特定財源は維持すべしと直筆で署名したものが3冊ある。首長さんは一人残らず続けてもらいたいとおっしゃっている」と色をなして反論した。
ところが、答弁後、担当者から「市長の署名6人分が欠けている」と指摘され、全首長の署名ではないことがわかったという。
福山氏への答弁で冬柴氏は、国交省の道路中期計画の素案に「全首長1874人が意見を寄せた」との記述があったため、「脳裏にそのことがあった」(国交相)と釈明。「そのような時に署名が届けられ、全首長が署名したと思い込んでしまった」と平謝りした。