【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岩国市の出直し市長選は福田前衆院議員当選

2008年02月10日 23時58分35秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 米軍の世界的再編(トランスフォーメーション)に伴い、日本国内での、神奈川県の「海軍横須賀基地厚木航空施設」の空母「キティーホーク」の飛行機を山口県の「海兵隊岩国基地」に移すことに反対していた前市長が、国補助金をめぐる財政難から、いったん辞職し、出直した岩国市長選は、新人の福田良彦前衆院議員が当選しました。

 市民は停滞する姿勢が、動き出すことを選んだ、といえるのではないでしょうか。

 今回の市長選は、岩国市の「お家の事情」が争点ですので、国政への影響はほとんどないと思います。

岩国市選挙管理委員会の「投開票結果」のリンク先↓
http://www.city.iwakuni.yamaguchi.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::2870

福田良彦 無所属・新 47,081
井原勝介 無所属・前 45,299
無効票・その他        446
(選管確定・投票率  76・26%)

岩国市長選、艦載機移駐容認派の福田氏が初当選(読売新聞) - goo ニュース

 米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐の是非を争点とした山口県岩国市長選は10日、投開票され、移駐容認派が推す前自民党衆院議員の新人・福田良彦氏(37)(無所属)が、再選を目指した前市長・井原勝介氏(57)(同)を破り、初当選した。

 難航していた艦載機移駐は進展する見通しで、政府は、米軍再編を受け入れる自治体へ配分する米軍再編交付金の支給検討に入る。こうした動きは、沖縄県の米海兵隊普天間飛行場移設など、在日米軍再編全体の流れを加速しそうだ。

 市長選は井原氏が昨年12月に任期途中で辞職したことに伴うもので、移駐問題をめぐって市民の賛否が問われたのは3回目。福田氏の勝利で、市民が「現実的な対応」を望んだ結果が反映された形となった。

 市長選で、福田氏は企業誘致や岩国基地での民間空港早期再開を強調し、生活に密着した政策を掲げて支持を広げた。移駐については、防音対策など、国が具体策を示して対応するよう求めた。井原氏が移駐反対を貫く中、市の借金が1065億円に達するなど財政は悪化。井原氏を支持していた市民からも「移駐を容認して国の支援を求めるべきだ」との声が上がり、井原氏支持層が福田氏に流れたとみられる。

 両氏とも政党の支援を受けない「市民党」の立場で選挙戦を展開。水面下では自民、公明両党が福田氏を支援したのに対し、民主、共産党などは井原氏側につき、福田氏の議員辞職に伴う衆院山口2区補選(4月27日投開票)をにらんだ与野党対決の前哨戦ともなった。福田氏の任期は10日から4年間。

 投票率は76・26%で、激戦を反映して2006年の前回(65・09%)を大幅に上回った。


ジャーナリストとして倖田來未さんを擁護する!

2008年02月10日 10時38分55秒 | 人物

(写真は時事)

 私は子供の頃から長風呂で、湯船でゆっくりお風呂ラジオを聞くのが、しあわせな時間です。先日はNHK-FMで、ジャズアレンジの“My favoriete things”が流れてきました。

 ぬるめのバスクリン入り湯船につかりながら、丈夫で長持ち、SONYのお風呂ラジオをつけたら、米国&ミュージカル好みの私が好きな「サウンド・オブ・ミュージック」 の代表曲が流れてきた。横浜で通ったジャズ・バー「バー・バー・バー」を彷彿とさせる生演奏。

 こんなご機嫌なアイテム(MY favorite thngs)に囲まれたバスタイムはなんて、豊かな時間なんでしょうか!

 日経新聞社員として年収800万円で年間4500時間働いていたころより、今の方が「豊か」です。

 ◇

 さて、木曜の夜はあまりご機嫌ではない放送(voice)が流れてきました。

 風呂場なので、ジャーナリストの刀(ボールペン)を持っていませんでした。
 が、ネット掲示板に載っていたテクストが私の耳に残っている内容と合致することを確認の上、引用します。

 (引用はじめ)

 1時を回りました。こんばんは、ニッポン放送アナウンサーの増山さやかです。
この時間は、ナインティナインのオールナイトニッポンの時間ですが、お二人の登場の前に、このオールナイトニッポンの製作をしているニッポン放送からお聞きの皆様に訂正とお詫びの放送をさせていただきます。

 先週火曜日深夜に放送しました「倖田來未のオールナイトニッポンスペシャル」の中で、パーソナリティーの不適切な発言をそのまま放送するということがありました。
そのことについて、オールナイトニッポンを製作している製作責任者である、ニッポン放送のセオイチロウから皆様へ放送内容の訂正とお詫びを申し上げます。(略)

 プロデューサーのセオイチロウです。お聞きのオールナイトニッポンでは、去る1月30日水曜日、午前1時から放送した一日限りの特別番組「倖田來未のオールナイトニッポン」におきまして、パーソナリティー倖田來未の不適切な発言を放送いたしました。

 その発言は、パーソナリティーの結婚したばかりのマネージャーに対して、「早く子供を作って欲しい」という話の中で、『35ぐらい回ると、お母さんの羊水が腐ってくるんですね。いや、例えば、汚れてくるんですよね。だから、できれば35までに子供を作って欲しい』という内容でした。

 「35歳を過ぎると羊水が腐る」というこの発言内容は、全く医学的根拠の無い、事実とは異なるものです。訂正させていただきます。

 また、今回の番組は、放送の前日に収録されたもので、本来であれば、番組担当スタッフが気付いて対応するべきものでしたが、この問題に気付くことなく、そのまま放送してしまい、配慮に欠ける番組となってしまいました。

 これに対して、リスナーの方からは、次のようなご意見が寄せられました。

 『「35歳を過ぎると羊水が腐る」という発言をしたそうですが、こういった誤った情報をそのままオンエアするとはどういうことでしょうか。
マスコミ業界も晩婚、そして高齢出産の多い業界と伺っております。内容を精査せずに放送した責任も重大です。』

また、このようなご意見もいただきました。

 『30歳過ぎて出産をする女性、また子供が欲しくてもできない夫婦、様々な背景を持つ方は世の中に大勢います。 その方々、数多くの人々を傷つけたこと、反省してください。』といった、たくさんのお叱りをいただきました。

 このように、今回の放送は多くの方、特に女性の方の心を傷つけ、不快な気持ちにさせてしまうものでした。

 また、オールナイトニッポンを大事に聞いて下さってる多くの方の期待と信頼を裏切るものでした。深く反省し、心よりお詫び申し上げます。 (略)

 この時間は、先週火曜日深夜に放送しました「倖田來未のオールナイトニッポンスペシャル」での不適切な放送内容についての訂正とお詫びを申し上げました。

 ひきつづき、この後、ナインティナインのオールナイトニッポンをお送りします。

 ◇

 なんと、ここに寄せられた「リスナーの声」は「伝聞」であって、実際にラジオを聞き、不愉快に感じた聴取者の声ではありません。
 実に無責任な意見(My opinion)ではありませんか。
 しかもマスコミ業界に晩婚が多い傾向があるのは間違いありませんが、高齢出産が多いというのは事実に反します。
 というより、それとこれが何か関係がありますか?

 マスコミ業界に晩婚が多いのは、労働行政の不備に原因があります。

 つまり、晩婚が多く、高齢出産が多いというのは、自民党政府による労働者軽視政策が本質的な原因です。

 このような社会を作ってきたのは、自民党です。
 公明党の責任は1%程度です。
 日本社会を破壊した自民党です。
 自民党に投票すればするほど、人は不幸になります。自民党が強い地方が、中央との格差に苛まれているのが確たる証拠です。

 そうでしょ?
 自民党に投票する人が多い地域ほど、世界から置いて行かれているじゃないですか!
 自民党が諸悪の根源です。
 自民党は男女雇用機会均等法を作りましたが、なぜ「雇用機会平等法」でないのか?と考えたことがありますか?
 自民党は「男女共同参画社会基本法」と名付けましたが、私は「男女共同参画経済基本法」と名付けるべきだと思います。
 産業の高度化(サービス産業の増大)にともない、労働集約型産業が増え、社会ではなく、会社に労働力が必要になった。それが女性の会社進出の真相です。
 自民党と経団連がぐるになって、安い労働力を求めた。それが男女共同参画社会基本法の本質です。そもそも農耕社会である日本では、女性は地域社会に厳然たる影響力を持っていたのです。

 とにかく自民党を倒さないと、我々に残っているのは死だけです。
 1億2700万人全員が確固たる意思を持って、「自民党にノー」を突きつけましょう。そうすれば、自民党政府を倒せるのです。

 カウントダウンが始まっています。