ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

ガソリンは9円値下げの165円

2008年10月01日 19時43分04秒 | その他

 毎月1日のガソリン定点観測。レギュラーガソリンは1㍑165円と9円安くなりました。

 ただし、小麦製品などは値上がりしました。値下がりはガソリンだけという状態。同日朝の日銀短観では、原材料メーカーの足元、先行きの景況感が悪いので、景気対策が必要です。

 当ブログ内で振り返ってみると、2008年はガソリンイヤー、今年の流行語大賞は「ガソリン」かもしれません。

9月1日のガソリン価格は「174円」





7月1日のガソリンは180円



6月1日、ガソリン価格がついに170円に





【ガソリン値上げ】政府自民党幹部が銀座料亭で祝杯



「総理、ガソリン値上げです!」町村長官なぞの笑顔




4月5日付
国民に笑顔の花咲く“民主の春” 暫定税率撤廃サタデー

 きょう(5日)は20円以上下がったんじゃないですか?

〔3月31日152.9円が4月3日には134.3円と18.6円値下げ=石油情報センター〕


4月2日付
【夜明け前】民主党の世直し大成功、ガソリン6割が値下げ!

【速報】ガソリン値下げ隊、衆院議院運営委員会で抗議


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「政権交代後は内閣法制局廃止」民主党代表

2008年10月01日 17時56分09秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め
 民主党の小沢一郎代表は10月1日の定例記者会見で、テレビ東京記者が政権交代後の内閣法制局のあり方に関する質問に、「いらない」と述べ、政権交代後に内閣法制局を廃止する考えを示しました。


 「法制局」という組織は、内閣法制局、衆議院法制局、参議院法制局と3つあります。これは憲法の「三権分立」と「二院制」の2つの原則を守るためですが、業務が重複しているという指摘は以前からずっとあります。

 小沢さんは「国会に法制局があるんだから」と述べ、閣法(内閣提出法案)を審査する内閣法制局を廃止し、政権交代後も衆法(衆院議員立法)、参法(参院議員立法)などの議員立法を中心とする国会内閣制を実現するため、霞が関が立案する閣法は減らしたいという考え方が背後にあると思われます。

 小沢さんは「あれっマニフェストに入っていなかったっけ?」とも述べ、内閣法制局廃止がかねてからの持論であることをうかがわせました。

 ただし、小沢代表のこのような発言で、民主党政調会が混乱することは日常茶飯事で、直嶋政調会長らが対応に苦慮する可能性もありそうです。

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◎小沢民主党代表が所信表明 工程表付きマニフェストを衆院本会議で発表

2008年10月01日 17時09分58秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

【国会傍聴記 2008-10-1 衆院本会議 麻生首相所信表明に対する各党代表質問】

 麻生首相の所信表明に対する各党代表質問がはじまり、民主党代表小沢一郎さんが演説しました。

 午後1時3分、開会。永年勤続議員の表彰がありました。

 1時15分、河野議長が「小沢一郎君」との声で、後方の席からゆっくりと小沢さんが壇上に向かいました。

 小沢さんは「麻生総理の所信表明に対し、民主党を代表して私の所信を申し上げながら、総理のご見解をお伺いいたします」と演説を始めました。

 この瞬間、本会議場を厳かな静寂が包みました。これは良いことなのか、悪いことなのか分かりませんが、現代ではこの雰囲気は、この政治家でしかみることはありません。

 「まず、総理大臣というもののありようについてお伺いいたします。そもそも1年足らずの間に2人続けて政権を投げ出した自民党の総裁が、総選挙を経ないで、三度(みたび)、ここにこうして総理の座に座っておられるのは、信じがたい光景です」とし、与党には政権担当能力がないと指摘しました。

 一瞬、雰囲気に呑まれていた小泉チルドレンたちが必死な野次で抵抗します。

 小沢さんは麻生首相の所信表明が民主党に対する批判・質問に費やされたことから、「私の所信を申し上げることにより総理への答弁と致したいと思います」

 ということで、私も表題を変えます。

【国会傍聴記 2008-10-1 衆院本会議 小沢ネクスト総理の所信表明演説】

 この方がスッキリします。

 第45回衆院総選挙について小沢さんは

 自民党政治=官僚に任せっきりで税金の無駄遣いを続ける

  vs

 民主党政治=無駄遣いをなくし国民生活の立て直しに税金を振り向ける

 という対決の構図を提示しました。分かりやすいです。私も同感です。

 「坂道を転げ落ちる前のラストチャンス」「格差大国を生み出した自公政権に終止符を打ち、政治を変える」ことを強調しました。

 さあ、さあ、そして、

 「私たち民主党は総選挙の政権公約=マニフェストを取りまとめました。

 新しい生活をつくる5つの約束
 
を中心とするその骨格を国民の皆様に発表いたします」としてマニフェストと政権交代後の4年間での工程表を3段階に分けて、財源の裏付けとともに発表しました。

【民主党の第45回衆院選マニフェスト「5つの約束」
、財源、3段階の工程表】

 小沢さんの演説を図式化してみたいと思います。

 1時24分過ぎ(演説開始からは9分過ぎ)。

 第1の約束は“財源の裏付けの工程表”ともいえる予算の組み替えです。

 官僚の天下りと税金の無駄遣いをなくし、税金を官僚から国民の手に取り戻し、一般会計+特別会計=国の総予算212兆円を全面的に組み替えること。そして、いわゆる「埋蔵金」ですが、「過去の税金などの蓄積」と明確に定義しました。埋蔵金の定義を明確化したのは、小沢演説が初めてです。この「総予算の組み替えと埋蔵金で国民生活を立て直すための財源を捻出します」「当面は特別会計の積立金や政府資産の売却なども活用します」。

 「国からのひも付き補助金は廃止して、地方に自主財源として一括交付するともに、特別会計、独立行政法人は原則廃止します」。

 これにより、年度ごとの具体的な財源捻出の工程表を発表しましたが、具体的な政策とあわせて、あとで書きます。

 第2の約束

 年金加入者に「年金通帳」を交付し、「消えない年金」「消されない年金」にシステムを改めます。これは参院選マニフェスト「3つの約束」の「第1の約束」を移行しました。

 “後期高齢者”医療制度は廃止し、被用者保険(組合健保)と国民健康保険(国保)は「段階的に統合して、将来の一元化をめざします」。医師は5割増し、看護師、介護従事者のを増やします。

 第3の約束

 子ども1人当たり月額2万6000円の子ども手当を「子育ての不安をなくして、みんなに教育のチャンスをつくるために」中学校卒業まで支給します。

 これは参院選マニフェストの第2の約束そのままです。1年3ヶ月前の参院選マニフェストという土台があるから、政権担当能力を堂々と示す足腰が強固な進化したマニフェストになっているんだなあ、と感じました。

 さらに、公立高校の授業料無料化、私立高校、大学の学費値下げ、保育サービスの充実も約束しました。

 第4の約束

 「パートや契約社員を正規社員と均等待遇にすると同時に、2ヶ月以下の派遣労働は禁止します」、「中小企業を支援しながら、最低賃金の全国平均を時給1000円に引き上げます」。

 これは逆転の夏以降、パワーアップしたマニフェストです。

 第5の約束

 「農林漁業の生活不安をなくし」→「食と地域を再生します」として、

 「農業の戸別所得補償制度を創設し」、「林業と漁業についても独自の所得補償制度を検討します」。

 「汚染米の全容解明と責任の追及はもちろん、食品安全行政を総点検、一元化して、食の安全を確実なものにします」。

 それと、「中小企業については、法人税率を原則半減」という政策も出てきました。

【政権交代後の工程表】

 左から元号年度(西暦年度)、財源捻出額です。マークは◎=全面実施、○=一部実施、▽=法律制定を示します。

第1段階
[平成21年度(2009年度)8兆4000億円=政権1年目]
 ◎ガソリン税などの暫定税率を廃止=2兆6000億円減税(ガソリン1㍑25円値下げ)
 ○高速道路の無料化、子ども手当の創設、医療改革
 ▽農業の戸別所得補償法を制定

 ↓

第2段階
[平成22年度(2010年度)14兆円=政権2年目]
[平成23年度(2011年度)14兆円=政権3年目]
 ▽最低保障年金(消費税収全額を財源とする、検討は1年目から)
 ◎高速道路の無料化、子ども手当の創設、医療改革
 ○農業の戸別所得補償

 ↓


第3段階
[平成24年度(2012年度)20兆5000億円→最終年(衆院任期が4年のため)]
 ◎農業の戸別所得補償
 ◎最低保障年金

 ↓


 第46回衆院選で主権者=国民の審判を仰ぐ。

 小沢一郎は平成20年10月1日、午後1時15分から35分にかけて、衆議院本会議場で以上のようにこれらの「5つの約束」を主権者=私たちに約束しました。重い重い契約です。この約束を破るようなら、小沢さんは針千本飲んだうえで政治家を辞めるでしょう。

 小沢さんは演説をこう締めくくりました。

 「主権者たる国民の皆様が決意をすれば、政治を変えることができるのであります。そして

日本国民は力を合わせれば、

どのような困難でも必ず乗り越えることができる


と私は固く信じております。その国民の力を最大限に発揮できるようにするのが、政治の役割であり、私たち民主党の使命なのであります」

 「ご静聴、ありがとうございました」。

 僕は1936年5月7日の衆議院本会議での斎藤隆夫の粛軍演説と並ぶ歴史的な演説に立ち会えたのではないかという充足感を携えながら、窓から見える国会広場の噴水を眺め、3階傍聴席から傍聴受付へと降りる大理石の階段を踏みしめるように降りました。

 僕は日本は必ず甦れると思います。

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民主党代表質問および所信表明の全文はこちらをクリックしてください(民主党HPに飛びます)


小沢代表が「所信表明」 生活政策に財源20・5兆円(共同通信) - goo ニュース

 麻生太郎首相の所信表明に対する各党代表質問が1日午後、衆院本会議で行われた。最初の質問者である民主党の小沢一郎代表は、2008年度補正予算案への賛否など首相からの「逆質問」に対し、「所信表明」の形で応じ政権担当能力をアピールする異例の展開。子ども手当など生活重視のマニフェスト(政権公約)に20兆5000億円の財源を充てると強調した。

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【速報】日銀短観が5年ぶりにマイナス3(大企業製造業)

2008年10月01日 09時06分54秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め


 日本銀行は1日午前8時50分、「2008年9月の日銀短観(TANKAN)」を発表しました。

 日本経済の先行きに赤信号が灯りました。今以上に厳しい経済情勢が待ちかまえています。今以上に、です。

 企業の景況感を示す指数である「DI」は大企業製造業でマイナス3と、4期連続(およそ1年間)でポイント悪化。2003年6月以来5年ちょっとぶりにマイナスとなり、企業心理が急速に冷え込んでいることが鮮明になりました。

 原油などエネルギー・原材料価格の高騰による不況に歯止めがかかりません。

 日本経済は、大企業→中小企業→零細企業、製造業→非製造業・サービス産業と仕事やお金が流れていきます。大企業の今年度の最終利益は7年ぶりの赤字となる見通して、12月のボーナスが減り、年越しにかけて、個人消費がさらに失速する可能性が出てきました。もはや厳しい冬ではなく、絶望の冬がやってくる可能性があります。

 これは本当に深刻な問題です。2009年には日本経済は失速どころか、墜落すると思います。けっして大げさな表現ではありません。8月の貿易収支は赤字に転落しました。失業率は上がり、有効求人倍率は下がり、消費は4%落ち込み、鉱工業生産も3%以上落ち込み、政策金利は0・7%(=30日現在=日銀の誘導目標は0・5%)、銀行は貸し渋り。いい話は、年間給与所得(昨年末)が8年連続減少で底を打ったことぐらいです。とはいえ、上昇分は物価高で吹っ飛びます。

【ではどうすればいいか?】

 ひとつだけ可能性があります。予算の総組み替えです。年間220兆円の国の政府支出(一般会計+特別会計)の1割程度の配分先を変えることです。例えば、農業者への直接支払いを法制化して、農協ではなく、農業者に直接お金が行くようにする。減反奨励金はもらえなくなりますが、直接支払われたお金で二毛作に励んだり、あるいはパアッと遊んじゃって地域経済に貢献しても良い。15歳以下の子どもには親の年収に関係なく一律月2万6000円を払う。子に対する扶養控除はなくなりますが、子ども手当を教育費に使っても、食費に使ってもいいわけです。

 いずれにしろ、手元のお金に安心感が生まれますから、消費が戻ってきます。日本経済復活には予算の総組み替えしかないと思います。

予算の総組み替えをすれば日本経済復活の可能性があることを少しでも多くの方に知っていただきたいと思います。ご協力下さい。
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日銀短観、5年ぶり大企業・製造業「マイナス」に(朝日新聞) - goo ニュース

 日本銀行が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が、代表的な指標である大企業・製造業でマイナス3と、6月の前回調査のプラス5から大幅に悪化した。大企業・製造業のマイナス転落は03年6月以来。悪化は4四半期連続で、先行きもマイナス4と1ポイント悪化を予測した。

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