【平成27年2015年2月3日(火)参議院予算委員会】
平成26年度(第1次)補正予算案が審議され、民維共の反対、自公の賛成多数で可決しました。本会議に緊急上程、成立へ。
【同日 参議院総務委員会】
補正予算関連法案の地方交付税法改正法案(189閣法1号)が議題になりました。
今次補正では、0・9兆円の復興予算特別会計の積み増しが盛り込まれています。社民党の又市征治さんが年度内に執行できるのか問いました。
内閣府・復興庁の小泉進次郎政務官は繰越明許ができるとし、その手続きは、
「今はA41枚紙でオッケー。添付書類もいらないし、(財務省の出先機関である)財務局ヒアリングもいらない」と答弁しました。
「繰越明許」(くりこしめいきょ)とは、「年度内にその支出を終わらない見込みのあるものについては、、あらかじめ国会の議決を経て、翌年度に繰り越して使用することができる」(財政法14条の3)予算のことです。
ただ、「A4判1枚紙でOK」 となると、2014年度から2015年度に繰り越して、さらに使い切れなくても、余剰金として返しても、同じ項目が計上されれば、ずっと使えるという意識になりかねません。民主党の追及で、「基金」の問題は収束しましたが、同じ項目の中で、「貯金」ができるという意識付けがされてしまえば、予算執行職員としての責任を問われます。
予算委員会の討論では、与党・公明党の横山信一さんも「速やかな執行を求める」と付け加えて、賛成討論をしています。
法案は、共産党の反対、自公民維の賛成で可決し、参議院本会議へ。
【同日 参議院本会議】
平成26年度(第1次)補正予算は、投票総数233、賛成139、反対94で、可決し、成立しました。総額3・5兆円で、最終補正後の一般会計総額は99・0兆円。
続いて、「改正地方交付税法(189閣法1号)」が採決され、投票総数236、賛成225、反対11で、可決し、成立しました。今国会成立法律第1号。
ただ、この2日間の参議院での補正審議は非常に低調でした。どうせ、これから3月までの1カ月間冬休みだと思っているのでしょう。すべての参議院議員に猛省を求めます。