「本当に表現のしようがないというか、怒りのやり場がないというか、本当に残念だし、強い怒りを覚えました」
岡田克也さんが激怒しました。
岡田克也さんは、平成27年2015年2月2日(月)夜、かつやNEWSなどメッセージを発信し、前日朝(日本時間)のいわゆるイスラム国、ISILによる後藤健二さん殺害事件について、語りました。
岡田さんは、「志のある有為な人材を失った悲しみ」と「日本人2人を人質にとって、卑劣なやり方で様々な要求をして、最終的には殺してしまったISILに対する怒り」の2つの感情があるとしました。
そのうえで、「今回のこの事件を教訓として、我々はいろいろなことを学ばなければならないと思います」とし、「海外にいる日本人の安全について、もちろん個人が気を付けることは大前提ですが、政府、外務省もしっかりとやるべきことをやってもらいたい」と述べ、古巣である政府、外務省に意識向上を呼びかけました。
国内のテロの危険についても、「1つステージが上がった」と語りました。私は岡田さんがそう言うので、私も気を付けることにしました。
「今回の事件でもアラブの国々の協力をいただいたのですが、そのことに感謝しながら、例えばこの事件がイスラム教やイスラム教徒の皆さんに対する偏見につながっては決してならない」
としました。
岡田さんは元資源エネルギー庁石油部職員ですが、岡田さんの国会事務所長は湾岸戦争前のクウェートに留学歴があるアラビア語学科卒業生だし、元私設秘書も、今まさに中東で働いていて先週現地の新聞に載りました。
そのうえで、岡田さんは、
「いわゆる「イスラム国」(ISIL)は、イスラム教とは全く関係のない、宗教の名を借りたテロリストである」
と述べ、ISILは、イスラム教徒はまったく関係の無い、その名を借りた偽物だとの認識を示しました。
岡田さんの激怒にはじめて触れた人は驚くでしょうが、3年に1度くらい、ここぞとばかりに怒ります。
マックス・ヴェーバーの「職業としての政治」は、すべての人は「武装」する必要があるとしています。それは「どんな挫折にもめげない固い意思」による「武装」だとしています。そして、そのなかで、「現実の世の中がどんなに愚かであり卑俗で」「どんな事態に直面しても、それにもかからず!と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治が天職だ」としいてます。
その、「言い切る自信」こそが、きょうの岡田さんの「ISILは、イスラム教とは全く関係のない、宗教の名を借りたテロリストである」との言い切る自信、断言なのです。
[ブログ版、岡田かつやTalk-Aboutから全文引用はじめ]
○日本人人質事件―痛切な悲しみと強い怒り、教訓から学び、検証を
後藤健二さんが過激派テロ組織、いわゆる「イスラム国」(ISIL)によっ
て殺害されたことが、ほぼ確実になりました。この話は、日曜日の早朝に
電話連絡を受けたのですが、本当に表現のしようがないというか、怒りの
やり場がないというか、本当に残念だし、強い怒りを覚えました。
この件について、いろいろなことが言えると思います。まず、後藤さんと
いう非常に立派なジャーナリスト、子どもたちを通じてアラブの国々を世
界中に紹介してくれた有為な人材、志のある人材を失うことになった悲し
み。そして日本人2人を人質にとって、卑劣なやり方で様々な要求をして、
最終的には殺してしまったISILに対する怒り。
今回のこの事件を教訓として、我々はいろいろなことを学ばなければなら
ないと思います。まずISILが言っている我が国、日本人に対する脅し、こ
れを真に受ける必要はありませんが、しかし今回のこの事件を1つの教訓
として、同じことが繰り返されないために、海外にいる日本人の安全につ
いて、もちろん個人が気を付けることは大前提ですが、政府、外務省もし
っかりとやるべきことをやってもらいたいと思います。
国内のテロ発生の危険も、私は今回の事件の結果として、決して今までと
状況は同じではない、1つステージが上がったと思っています。そのため
にも政府に万全を期してもらいたいと思います。
二度とこういった事件が繰り返されないための検証作業も重要です。今ま
で我々民主党は、日本の中でワンボイス、1つの声でISIL側と対応しなけ
ればならないということで、いろいろなことを言わずに、政府の後押しを
してきました。ただ、やはり検証は重要で、これから国会の場などを通じ
て、我々も検証作業をしていきたいと思います。
政府にはいろいろな情報をなるべく公開してもらい、その上で、同じこと
の繰り返しがなされないような、そういった知恵を出していかなければな
らないと思います。
もう1つ懸念していることは、今回の事件でもアラブの国々の協力をいた
だいたのですが、そのことに感謝しながら、例えばこの事件がイスラム教
やイスラム教徒の皆さんに対する偏見につながっては決してならないと思
います。日本にもたくさんのイスラム教の皆さんがおられます。観光客も
来られます。
このいわゆる「イスラム国」(ISIL)は、イスラム教とは全く関係のない、
宗教の名を借りたテロリストであるということはしっかり認識して、対応
していかなければならないと、そのことをあえて申し上げておきたいと思
います。
[全文引用おわり]