宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小平忠正、「メーデーの日」に高木剛が旭日大綬章。筒井信隆、鮫島宗明、塚田延充、奥村展三ら叙勲

2015年04月29日 05時51分32秒 | 人物

[画像]陛下、平成26年2014年12月28日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 政府は2015年4月29日付で、平成27年春の叙勲を発表しました。

 民主党関係者では、民社党、さきがけから民主党、政権担当時に国務大臣や衆議院議院運営委員長をつとめた、小平忠正さんが旭日大綬章。

 前の連合会長で、前国家公安委員の高木剛さんも旭日大綬章。これで連合会長は2代、3代、4代、5代会長が旭日大綬章となりますが、2代は内閣の行政改革会議議員として受章しており、「連合会長」としてかつ「生前」の受章するのは高木さんが初めてとなります。きょうはちょうど第86回中央メーデーですが、すべての労働運動家への勲章といっていいでしょう。

 ニューウェーブの会から、浪人中に新生党に参加、民主党でネクスト農相をつとめ、政権交代後に農林水産副大臣をつとめた筒井信隆さんが旭日重光章。

 「おくてん」の愛称で面倒見がよく、さきがけを経て、民主党に参画した元文部科学副大臣の奥村展三さんも旭日重光章。

 3・11の後、福島県内で、原子力災害の政府現地本部長をつとめ、身を粉にして下働きをした元経済産業副大臣、池田元久さんも旭日重光章。

 日本新党で初当選した鮫島宗明さんが旭日中綬章。

 民社党から新進党に参画した塚田延充さんも旭日中綬章。

 鮫島さん、塚田さんは民主党としての第1次与党期で国会議員ではありませんでしたが、志が評価されたようです。

 小平さん、筒井さん、奥村さん、鮫島さんは政治キャリアの一時期、新進党を解党した小沢一郎氏と関係が近かったものの、その後距離を置いた政治家が多く受章しました。

 旧小沢一郎グループに最後まで参加した国会議員の叙勲はなし。

 自民党。

 第140回通常国会で、結党2週間前から「民主党」の会派名を名乗ることを認めるなど、自民党国会対策委員長として民主党を助け政権交代ある二大政党政治の礎を築いた、保利耕輔さんが旭日大綬章。

 石原慎太郎さん、斉藤斗志二さんも旭日大綬章。

 阿部正俊さん、長谷川大紋さんは旭日重光章。そしてあの、新進党を裏切った、常田享詳さんも旭日重光章。

 旧社会党で参議院補欠当選した大淵絹子さんが旭日重光章。今回は新潟多いですね。

 そして、国会の回し役。

 衆議院事務局職員からは、

 「立法過程と議事運営 ―衆議院事務局の35年【近藤誠治オーラルヒストリー】」の著書もある、元衆議院調査局長の近藤誠治さんに瑞宝重光章が贈られます。

 このほか、官僚では、私がお見受けしたことがある方では、

 日本最初の女性事務次官である、元労働事務次官、松原旦子(まつばら・のぶこ、通称たんこ)さんが瑞宝重光章。

 大蔵省から防衛庁に転じて、防衛事務次官をつとめた、佐藤謙さんが瑞宝重光章。

 元通商産業省通商政策局長で特許庁長官もつとめた、伊佐山建志さんが瑞宝重光章。

 外務省出身で元国連大使の波多野敬雄さんが瑞宝重光章。 

 金沢薫元総務事務次官、小野元之元文部科学事務次官、小幡政人元国土交通事務次官らも瑞宝重光章などとなっております。

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 旭日大綬章には上記のほか、当ブログが政府高官発言をスクープした漆間巌元内閣官房副長官、元日本商工会議所会頭で東芝社長だった岡村正さん、元日本医師会会長の唐沢祥人さん、元日立製作所会長の庄山悦彦さん、元日本経済団体連合会会長の米倉弘昌さんが選ばれました。

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 ここで紹介した人を含む、平成27年春の叙勲者全員のお名前は、内閣府賞勲局(旧総理府賞勲局)のウェブサイトを参照してください。


売国の安倍訪米、オバマ大統領と「日米同盟はアジア太平洋から世界規模へ」日米首脳「法制化必要」一致

2015年04月29日 01時44分51秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

[画像]共同記者会見にのぞむ、安倍晋三首相(自民党総裁)とバラク・オバマ米大統領、米ワシントン・ホワイトハウス、C-SPANからスクリーンショット。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は日本時間の平成27年2015年4月29日午前1時過ぎ(米国の28日)から、オバマ大統領と2人で、首脳会談の結果を報告する記者会見を開きました。

 もともと世界で初めて議会の中継用ケーブルテレビとして始まった、C-SPANのウェブサイトが生中継しました。

 開放的な庭で会見する2人ですが、安倍首相は慣れているだけに、上気した表情はありませんでした。

 オバマ大統領と安倍首相はともに、「日米同盟がアジア太平洋から、世界規模(地球規模)に広がった」と宣言しました。安倍首相は国会審議と法制化の必要性について言及しなかったようです。

 オバマ大統領は「尖閣諸島に日本の施政権が及ぶ」と語りましたが、日本の領土だとは言いませんでした。

 安倍首相は、TPPの早期妥結に向けて日米首脳が合意した、としましたが、あまり踏み込まなかった印象です。

 安倍首相は冒頭発言の最後を、「歴史的意義がある」と締めくくりました。

 この後、質疑応答の中で、安倍首相は国会審議と法制化に言及。

 「日本では戦争に巻き込まれるというレッテル張りが日本で行われていることは残念だ。この法制整備について国民にていねいに説明していきたい」とすると、オバマ大統領も「日本国民が賢明な選択をしてくれると思う」と語り、法制化が前提であることを認識していると思われる発言をしてくれました。