【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

自民党憲法改正草案「集団的自衛権戦争に国防軍も参戦」、公明党代表も懸念

2016年06月30日 05時06分57秒 | 第24回参院選(2016年7月)

 「改憲4党を78議席未満に押し下げる」という、「まず3分の2をとらせないこと」が設定された、第24回参議院議員通常選挙。

 公示直後のマスコミの情勢分析は「中央値」でちょうど78。公示後、平和民共が伸びているようにも感じますが、戦争自公の方が組織力がありますので予断を許さない情勢。

 自民党が第2次野党期の平成24年2012年4月27日(金)に決定した「自民党憲法改正草案」では、現行第2章「戦争の放棄」を「安全保障」に改題し、第9条第2項を「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」と改正する条文を示しています。

 その後、解釈改憲、ガイドライン、安保法により、集団的自衛権を発動できることになりました。参院選で改憲4党が78議席をとれば、秋の臨時国会以降に、イラク戦争・アフガニスタン戦争などの集団的自衛権戦争に、日本の国防軍が参戦する憲法改正案が発議する日程感が現実になりつつあります。

 公明党の山口那津男代表は、平成28年2016年6月28日(火)放送のBS日テレ番組で「自民党の憲法改正草案について公明党はまだ議論していない。いろいろ課題がある」と懸念を示しました。司会者から数回発言を求められたうえでの感想で、第何条かは言及しませんでした。

 連立与党の公明党も懸念を示した自民党憲法改正草案。公明党が慎重だから大丈夫とはいえません。秘密保護法、解釈改憲、ガイドライン、安保法と戦争路線を続けてきたのが公明党。

 改憲4党の78議席阻止に向けて、選挙戦は残り11日間(きょう及び投票日含む)となりました。

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