宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

安倍首相に更迭された、山本庸幸・元内閣法制局長官、最高裁判所第二小法廷の裁判長として官房機密費の出納管理簿などの開示を認める

2018年01月19日 16時39分00秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

 民主党政権下で、内閣法制局長官をつとめたものの、政権交代により、安倍晋三首相が自称・限定的な、集団的自衛権を見直し、地球の裏側で戦争ができる解釈改憲をするために、外務省のフランス大使を法制局トップに据える異例の人事のために、最高裁判所の裁判官に「左遷」された、山本庸幸裁判官(昭和48年通産省入省)が、内閣官房機密費(報償費)に関する文書の一部開示を認める判決をだしたようです。報道(官房機密費の文書、一部開示認める 最高裁が初判断)されています。

 最高裁は、今月になり、最も政治的だとされる世襲の寺田長官(元法務省民事局長)が定年退職。新長官が就任しましたが、その次週に、他の職業裁判官が定年前の依願退職を求めるなど、異例づくめの展開となりました。

 報道によると、原告は市民団体「政治資金オンブズマン」。他の報道によると、大学教授の上脇博之さんが主導していると思います。この1次訴訟、2次訴訟、3次訴訟について、最高裁の判断が出ました。年予算おおむね12億から14億円のうち、官邸5階の官房長官室の金庫に入ったことを示す、「政策推進費受払簿」、月毎に集計し、おそらく内閣府・内閣官房出身の長官室職員がつけている出納管理簿、予算執行上おおまかな用途を集計した支払明細書の一部を情報公開法で、情報開示するよう、確定させた判決のようです。

 安倍内閣では、一部地方選挙の対策費につかわれているとの観測もあります。政権交代ある政治を実現するうえで、自民党主流派の一部や幹部間慮によりパラーバランスが崩れないよう、一定の透明性が必要だといえそうです。

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(C)2018年、宮崎信行。

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共産党の田村智子さんが参議院議院運営委員会理事に、衆安保委が沖縄へ委員派遣

2018年01月19日 14時10分54秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]6月4日の地下鉄(東京メトロ)「国会議事堂前駅」、2015年、筆者・宮崎信行。

 第196回通常国会は、いよいよ、週明け月曜日に召集されます。

 きょうは、参議院の議院運営委員会が開かれ、共産党の理事が、党副委員長でもある田村智子さんに交代。前回衆院選に前後して参議院議員も参加した「立憲民主党」がオブザーバーとして参加することが決まりました。衆議院側では、安全保障委員会が沖縄を調査しました。

【参議院議院運営委員会 平成30年2018年1月19日(金)】

 共産党副委員長の田村智子さんが、これまでの仁比聡平さんに代わって、議運理事になりました。立民の委員会へのオブザーバー参加が決まりました。このほか、弾劾裁判所などの国会人事や、来年度予算案などの決定がありました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 会議はありませんが、委員派遣がありました。委員長の寺田稔団長(自民党)ら与野党各党が沖縄県を日帰りで訪問。ヘリが不時着した浅瀬、ヘリ部品が落下した普天間二小、沖縄県庁の3か所を訪問。野党6党が求めた閉会中審査には応じませんでした。

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