宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

幹事長定例会見で茂木「党としてのかかわりなく各議員が説明すべきだ」西村「今回の事件で国会が取り組んでこなかった反省があるので取り上げたい」

2022年08月02日 18時12分08秒 | 第209回臨時国会 令和4年2022年 院の構成
[写真]茂木敏充・自民党幹事長、先月2022年7月、神奈川県内で宮崎信行撮影。

 ここ4週間ほど旧・統一教会に言及してきましたが、当ニュースサイトのPV(ページビュー)ではあまり反応は良くありません。当ニュースサイトは永田町・霞が関住人向けサイトですので、「何をいまさら」という読者ばかりのようです。あくまでも今後の世論の動向を占うだけの目的で、旧・統一教会について書いていくことになります。

 あす召集の第209回臨時国会は、尾辻秀久議長・長浜博行副議長を選出して3日間で閉会することになります。

 きょうは自民党、立憲民主党の幹事長が定例の記者会見にのぞみ、党内調査の状況を説明しました。

 自民党の茂木幹事長は歴史的に旧・統一教会の支持を必要としなかった平成研究会(旧・木曜クラブ)の会長です。茂木さんは「ご指摘いただいているこの団体について、自民党としてこれまで一切の関係を持っていない。そういうことが確認できました」とし「党としても、党所属国会議員には丁寧な説明を行っていくよう促していきたい。そのように考えています」と述べました。茂木さんにとって同派の先輩かつ同じ県連の船田元さんは既に謝罪しています。他の政治家は落選している人が多く、現職は清和会か、旧・中曽根康弘派のベテラン、都連の中堅などに限られると思われます。茂木さんは閉会中審査については「まずは閉会中審査については、国葬についてということで合意している。このように理解しています」と述べました。

 立憲民主党の西村ちなみ幹事長は「今回の事件を受けて、改めて明らかになった旧統一教会の被害問題ですけれども、やっぱりこれまで国会の中で十分に取り組んでこれなかった反省が私たちにはあります」と語りました。そのうえで「だからこそこの問題を政党政治家の力で明らかにしていって、解決に繋げていかなければいけない、とにかく被害で苦しんでおられる方々がいらっしゃるそして二世、こどもたちたちの問題もありますここでこの問題の存在を、もう本当に改めて知らされた私達としては、この機会にやっぱり前に進めようという思いでやっているということをぜひご理解いただきたいと思っております」と述べ、この件をきっかけにして、旧・統一教会問題を党として扱っていきたい考えを示しました。

 1995年ごろは、高等小学校から叩き上げた野中広務前国家公安委員長と東大出の元警察官僚亀井静香広報本部長が「新進党は創価学会だ」キャンペーンを展開し、これが最大の外的要因として新進党は滅びました。旧・統一教会は会員数は100分の1ですが、意図せずに韓国で妻となった日本人女性は6000名いると考えられます。帰国事業で北朝鮮にいる日本国籍の女性は2000人弱のようですから、韓国にいる合同結婚式の日本人6000名はかなりの人数になります。2世、3世の問題となると60年、100年という問題になりそうです。

 茂木さんからすると、隣県の群馬県の福田赳夫・福田達夫さんの系列、中曽根康弘・中曽根康隆さんの系列や、山口県の岸信夫・安倍晋三さんの系列に火の粉がふりかぶっても、栃木・竹下派の自分や船田さんの系列には影響がないとの考えもあると思います。

 これを機会に国会での丁寧な議論の積み重ねが必要です。SNSを主媒体とするインフルエンサーの真価も問われそうです。

このエントリーの本文記事は以上です。
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