【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

2023年春の国政統一補欠選挙スタート、安倍晋三元首相暗殺後では初めての補選

2023年04月11日 23時10分32秒 | 国政統一補欠選挙
 G7で過去半世紀では唯一の首相経験者暗殺となった安倍晋三衆議院議員死亡に伴う山口4区補欠選挙が、千葉5区(自民現職辞任)、和歌山1区(国民現職の知事転出)、山口2区(自民現職辞任)とともにきょう告示されました。先週告示された参議院大分補選(現職が知事転出・落選)とあわせて統一地方選と同じ4月23日(日)投票となります。

 焦点は和歌山県内の小選挙区で初めての維新議席獲得なるか。山口2区は無所属元職に、立憲フォーラムの議員が応援に入っています。立憲民主党は泉健太代表が千葉5区で「政治とカネで辞任した」、岡田克也幹事長が山口4区で「争点は、桜を見る会、統一教会、アベノミクスで有権者の良識を問う選挙だ」と出発式などで応援演説しました。

 以上です。

 

消費者委は安定の全会一致、「防衛省設置法」も参・外交防衛委で審議入り、金曜日は「マイナンバー法」が審議入り

2023年04月11日 23時01分53秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 きょうも国会審議が行われました。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 きょう令和5年2023年4月11日(火)】
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)は先週4日(火)に河野太郎消費者相から趣旨説明されました。きょうは法案審査1巡目。質疑が終局して、採決の結果全会一致で可決すべきだと決まりました。この委員会はたいてい全会一致ですが、1巡だけで採決はやや珍しいです。秋の臨時国会では過密労働だった消費庁にも春が訪れました。

【参議院外交防衛委員会 同日】
 「防衛省設置法改正案」(211閣法19号)が審議入りしました。衆議院段階では共産が反対し、立憲が賛成するなど野党の足並みはそろっていません。

【参議院法務委員会 同日】
 衆議院から3法案が送付されましたが、それではなく、「民事訴訟デジタル化法案」(211閣法60号参議院先議)が審議入りしました。質疑は次回。

【参議院文教科学委員会 同日】
 「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」(閣法第35号参議院先議)が審議入りしました。

【参議院国土交通委員会 同日】 
 一般質疑。

【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会 同日】
 一般質疑。共産党の高橋千鶴子さんが「異次元のたたき台」に言及する際、ユニークなタイトルに吹き出すハプニングがありました。

 以上です。


岡田克也幹事長、立憲民主党が第20回統一地方選県議10増も「踏みとどまった」と後半戦に向けて引き締めをはかる

2023年04月11日 22時52分38秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田克也立憲民主党幹事長、きょう2023年4月11日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 立憲民主党の岡田克也幹事長はきょうの記者会計で、おとといの第20回統一地方選前半戦で、県議が10増、政令市議が2減で、あわせると8増だとする党見解を示し、「なんとか踏みとどまった」と語りました。

 筆者は質疑応答で広島、山口両県議など西日本で投票率が(徳島、大分両県を除いて)軒並み落ち、筆者の知人も含めた自民党公認代替わり新人が大差で敗北していると指摘しました。自民党はおよそ41道府県議選で、98議席減だとする分析もあります。

 そのうえで、告示日と重なった3月31日の「異次元の少子化対策のたたき台」をもとに自民党首脳らが予算増を示唆する選挙対策が空振りに終わったのではないかとの問いに、その効果は分からないとしました。岡田さんは「出していろんな手を使ったりもわからず、自民党は今回の県議選は今回の提案ああいうふうにうんおそらく相当深刻に情勢ではないか」としつつ「あまり人のことは言えないが」として、後半戦に引き締めを図りました。

 共同通信が「議席減」としていることについて、共同通信に問い合わせたとし、各県連に所属議員を確認して、公認候補で当選した人を4年前と比較しているとして再確認を求めました。

 日本維新の会の躍進、公明党の微減、日本共産党の惨敗、れいわ新選組・政治家女子48党の全敗については質問がなく見解は語りませんでした。但し、記者会見前の常任幹事会で、西村ちなみジェンダー平等本部長から、当選率が高いとの報告がなされたとし、当選率が低い維新との対比を強調しました。

 また、岡田さんは、4年前に「女性全員当選」など議席を伸ばした「立憲民主党」(枝野幸男代表・福山哲郎幹事長)に関して、あまり当時の経緯が分からないことも吐露しました。

 以上です。