[写真]JR東日本・東急・東京メトロ3社が3分の1ずつお金を出し合い、地方創生の「容積率緩和特区」で建設した渋谷駅ビル47階で「東京に出てきてよかったね」と語り合う若者たち=3年前の2020年、宮崎信行撮影。
統一地方選たけなわですが、国会は「ほぼ8割運転」です。これでも、4年前よりは国会のセンセイ方も、地方の仲間を大事にし出したような印象です。
【参議院国土交通委員会 きょう令和5年2023年4月20日(木)】
「地域公共交通活性化・再生法案」(211閣法17号)の法案審査。蓮舫国土交通委員長が仕切りました。共産党はこの法案を統一地方選の同党の包括的な政策として連携した議論を試みました。質疑終局後に田村智子・副委員長が修正案を提出しました。内容は、JRなどの鉄道の存否をめぐる再構築協議会を設ける政府案と並んで「再構築協議会では、国が主導して代替案を示すべきで、鉄道網全体を考えて、鉄道廃止の代替案はなるべく鉄道による案を心がけるべきだ」とする内容。
採決では田村さんの修正案は広がらず、否決。政府案が共産・れいわ反対、自公立など賛成で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。
[写真]田村智子さん、今月2023年4月8日、横浜市港北区「日吉駅」で、宮崎信行撮影。
田村さんは、前半戦の最終日の夕方、横浜市・港北区の東急東横線「日吉」で、県議会・市議会の現職のともに女性候補2人を応援。票は減らしつつも、2人とも当選しました。
その東急東横線の始発「渋谷駅」は、小泉内閣でできた「SPC特別目的会社」を、東急・JR東日本・東京メトロ3社が3分の1ずつ資金を出して新設。安倍内閣の「地方創生」で、容積率緩和の「特区」に認定され、銀行からの融資も受けて「渋谷スクランブルスクエア」を建設しました。正直、商業サービルフロアは渋谷地区でかなりの後塵を拝している印象ですが、事務所フロアを超えた最上階は「渋谷スカイ」としてSNSで有名となっています。最近韓国人インフルエンサーが投稿した「ティックトック」は一つの動画だけで2000万再生を超えて、日本語・英語・フランス語・アラビア語の言語で「いつの日か、日本に行ってみたい」とのコメントであふれています。私が東京生まれの友人にぜひ行くべきだとすすめると、2000円の入場料が高いとの反論もありますが。東急・JR東日本・メトロは、ここであがった収益を、配当ないし鉄道の維持・持続可能性に使えるわけで、アベノミクス地方創生の皮肉な結実としかいいようがありません。自民党公認の各級議員全員が説明責任を負っているといえそうです。
【衆議院本会議】
採決は無く、「空家対策特措法改正案」(211閣法43号)について、大臣の趣旨説明と、立憲、維新の2党議員の代表質問がありました。感染対策で半数出席のルールが適用されました。法案は「吊るし」が降りて、今後、国土交通委員会で審査されることになります。
【参議院内閣委員会】
第一委員会室で開かれました。重要広範議案「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)で、総理入り質疑がありました。
自民党の三宅伸吾さんは「内閣官房で庁をも設けるのは初めてだ」と指摘すると政府は「府省の外局と、内閣のデジタル庁などがあるが、内閣官房は初めて。行政各部の総合調整をする。司令塔として一段上の組織となる」と答弁しました。私は30年近く前、政治学科で片岡寛光教授に「ドイツ語の官房は、動詞でもあるが、日本では動詞としての官房は使われず調整というが、総合調整という言葉は日本以外ではあまり聞かない」という趣旨のことを習いました。当時の首相官邸は小さかったですが、巨大官邸になった2023年でも総合調整という言葉が使われ出すようになりました。
採決は、立憲・共産・れいわ反対、自民・公明・維新・国民賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。採決では、政治改革選挙で初当選したスター議員で多くの若者から尊敬された上田清司さん(国民民主党会派)が、政府案に賛成するのに舟をこいでいたようで、委員部委員が走っていき上田さんを起こす残念な場面がありました。
【衆議院憲法審査会】
8週連続8回目の開催となりました。自由討議では、憲法9条の2「国防規定・自衛隊明記」について発言が集中。立憲民主党の階猛筆頭幹事が「なぜか9条に集中している。議題は自由討議なので、緊急事態条項について発言したい」とし、共産党の赤嶺政賢さんは、現行憲法下で自衛隊創設を共産党が主導した「野坂参三・吉田茂論争」を持ち出して、知識を高めるよう求めました。
【参議院総務委員会】
「地方自治法改正案」(211閣法19号)が趣旨説明されました。質疑は次回。「地方自治体に、議会を置く」だけの条項を初めて具現化する自治官僚の息遣いが聞こえる骨のある地方議会改正法案ですが、本会議での説明は省略され、大臣が読み上げただけで、次回に法案審査するてはずとなりました。国会議員たちの地方議会軽視がうかがえます。
【外交防衛委員会】
参議院の矜持が見えました。日英・日豪の駐留軍地位についての条約と実施法案が一括して審議入りしました。外務大臣が「日豪円滑化協定」「日英円滑化協定」の承認案を説明し、防衛大臣が「実施法案」を説明しました。「211条約1号」「211条約2号」「211閣法33号」「211閣法34号」の4案一括で、次回質疑します。
【法務委員会】
「仲裁法改正案」(211閣法28号)「調停に係るシンガポール条約国内実施法案」(211閣法29号)「ADR裁判外紛争手続法改正案」(211閣法30号)を一括して採決して、可決すべきだと決めました。
【厚生労働委員会】
「健康保険法改正案」(211閣法16号)が審議入り。
【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会】
「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)の参考人質疑。
【参議院経済産業委員会】
「GX経済移行法案」(211閣法12号)の参考人質疑。
【参議院文教科学委員会】
「私立学校法改正案」(211閣法21号)で衆では呼ばれなかった幼稚園経営者も招いた参考人質疑。
以上です。
統一地方選たけなわですが、国会は「ほぼ8割運転」です。これでも、4年前よりは国会のセンセイ方も、地方の仲間を大事にし出したような印象です。
【参議院国土交通委員会 きょう令和5年2023年4月20日(木)】
「地域公共交通活性化・再生法案」(211閣法17号)の法案審査。蓮舫国土交通委員長が仕切りました。共産党はこの法案を統一地方選の同党の包括的な政策として連携した議論を試みました。質疑終局後に田村智子・副委員長が修正案を提出しました。内容は、JRなどの鉄道の存否をめぐる再構築協議会を設ける政府案と並んで「再構築協議会では、国が主導して代替案を示すべきで、鉄道網全体を考えて、鉄道廃止の代替案はなるべく鉄道による案を心がけるべきだ」とする内容。
採決では田村さんの修正案は広がらず、否決。政府案が共産・れいわ反対、自公立など賛成で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。
[写真]田村智子さん、今月2023年4月8日、横浜市港北区「日吉駅」で、宮崎信行撮影。
田村さんは、前半戦の最終日の夕方、横浜市・港北区の東急東横線「日吉」で、県議会・市議会の現職のともに女性候補2人を応援。票は減らしつつも、2人とも当選しました。
その東急東横線の始発「渋谷駅」は、小泉内閣でできた「SPC特別目的会社」を、東急・JR東日本・東京メトロ3社が3分の1ずつ資金を出して新設。安倍内閣の「地方創生」で、容積率緩和の「特区」に認定され、銀行からの融資も受けて「渋谷スクランブルスクエア」を建設しました。正直、商業サービルフロアは渋谷地区でかなりの後塵を拝している印象ですが、事務所フロアを超えた最上階は「渋谷スカイ」としてSNSで有名となっています。最近韓国人インフルエンサーが投稿した「ティックトック」は一つの動画だけで2000万再生を超えて、日本語・英語・フランス語・アラビア語の言語で「いつの日か、日本に行ってみたい」とのコメントであふれています。私が東京生まれの友人にぜひ行くべきだとすすめると、2000円の入場料が高いとの反論もありますが。東急・JR東日本・メトロは、ここであがった収益を、配当ないし鉄道の維持・持続可能性に使えるわけで、アベノミクス地方創生の皮肉な結実としかいいようがありません。自民党公認の各級議員全員が説明責任を負っているといえそうです。
【衆議院本会議】
採決は無く、「空家対策特措法改正案」(211閣法43号)について、大臣の趣旨説明と、立憲、維新の2党議員の代表質問がありました。感染対策で半数出席のルールが適用されました。法案は「吊るし」が降りて、今後、国土交通委員会で審査されることになります。
【参議院内閣委員会】
第一委員会室で開かれました。重要広範議案「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)で、総理入り質疑がありました。
自民党の三宅伸吾さんは「内閣官房で庁をも設けるのは初めてだ」と指摘すると政府は「府省の外局と、内閣のデジタル庁などがあるが、内閣官房は初めて。行政各部の総合調整をする。司令塔として一段上の組織となる」と答弁しました。私は30年近く前、政治学科で片岡寛光教授に「ドイツ語の官房は、動詞でもあるが、日本では動詞としての官房は使われず調整というが、総合調整という言葉は日本以外ではあまり聞かない」という趣旨のことを習いました。当時の首相官邸は小さかったですが、巨大官邸になった2023年でも総合調整という言葉が使われ出すようになりました。
採決は、立憲・共産・れいわ反対、自民・公明・維新・国民賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。採決では、政治改革選挙で初当選したスター議員で多くの若者から尊敬された上田清司さん(国民民主党会派)が、政府案に賛成するのに舟をこいでいたようで、委員部委員が走っていき上田さんを起こす残念な場面がありました。
【衆議院憲法審査会】
8週連続8回目の開催となりました。自由討議では、憲法9条の2「国防規定・自衛隊明記」について発言が集中。立憲民主党の階猛筆頭幹事が「なぜか9条に集中している。議題は自由討議なので、緊急事態条項について発言したい」とし、共産党の赤嶺政賢さんは、現行憲法下で自衛隊創設を共産党が主導した「野坂参三・吉田茂論争」を持ち出して、知識を高めるよう求めました。
【参議院総務委員会】
「地方自治法改正案」(211閣法19号)が趣旨説明されました。質疑は次回。「地方自治体に、議会を置く」だけの条項を初めて具現化する自治官僚の息遣いが聞こえる骨のある地方議会改正法案ですが、本会議での説明は省略され、大臣が読み上げただけで、次回に法案審査するてはずとなりました。国会議員たちの地方議会軽視がうかがえます。
【外交防衛委員会】
参議院の矜持が見えました。日英・日豪の駐留軍地位についての条約と実施法案が一括して審議入りしました。外務大臣が「日豪円滑化協定」「日英円滑化協定」の承認案を説明し、防衛大臣が「実施法案」を説明しました。「211条約1号」「211条約2号」「211閣法33号」「211閣法34号」の4案一括で、次回質疑します。
【法務委員会】
「仲裁法改正案」(211閣法28号)「調停に係るシンガポール条約国内実施法案」(211閣法29号)「ADR裁判外紛争手続法改正案」(211閣法30号)を一括して採決して、可決すべきだと決めました。
【厚生労働委員会】
「健康保険法改正案」(211閣法16号)が審議入り。
【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会】
「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)の参考人質疑。
【参議院経済産業委員会】
「GX経済移行法案」(211閣法12号)の参考人質疑。
【参議院文教科学委員会】
「私立学校法改正案」(211閣法21号)で衆では呼ばれなかった幼稚園経営者も招いた参考人質疑。
以上です。