【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

入管難民法改正案が2年ぶり審議入りのっけから修正協議へ野党のきょねんの参法を軸に、今国会の頂はまだ高く、峠は連休明けに

2023年04月13日 22時37分38秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
3年前の検察庁法改正案の完全廃案に続き、2年前にウィシュマさんの事案が発覚して、入管難民法改正案も廃案となりました。2年ぶりに再提出された入管難民法改正案が提出されましたが、野党はきょねん共同提出した参議院議員立法を軸にした修正協議に取り組む方針を決めました。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年4月13日(木)】
 今国会最多の10本以上の法案が衆議院を通過し、重要広範議案2本目も通過しました。但し、これから与野党修正協議が始まりそうですので、衆議院の峠も連休明けになりそうです。
 「日豪円滑化協定実施法案」(211閣法33号)と「日英円滑化協定実施法案」(211閣法34号)は共れ反対、自公立維国有賛成多数で可決し、参議院に送られました。
 「気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)はれいわ新選組が反対しそれ以外の与野党の賛成多数で参議院に送られました。政府による熱中症アラートを新設。
 「令和3年度予備費使用総調書」は立憲民主党は一般会計に反対して特別会計は賛成、日本維新の会・国民民主党ははすべて反対するなどして承諾され、参議院に送られました。
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。罰則を強化。
 「グリーンウッド法改正案」(211閣法31号)も全会一致で可決し、参送付。
 「医療ビッグデータ法改正案」(211閣法28号)は共れ反対、それ以外の賛成多数で可決し、参へ。
 「GPS装着を可能とする刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)は共れ反対、それ以外の政党の賛成多数で可決し、参へ。
 「海上運送法改正案」(211閣法42号)は全会一致で可決し、参へ。
 重要広範議案「健康保険法改正案」(211閣法16号)も討論なく採決。立維共有れ反対、自公国賛成多数で可決し、参へ。
 この後、斎藤健法相から「入管難民法改正案」(211閣法48号)が趣旨説明され、審議入り。共産党の本村伸子法務委員は「2年前の法案とほとんど変わらない」と質問演説で指摘しました。傍聴席にはウィシュマさんの遺族が座りました。散会。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 防衛3文書について、外相・防衛相から説明があり、各党が質疑しました。GDP比2%以上の国が多いことや、有事の防衛産業従事者の労働基準法特例について与党から質問がありました。また、財務金融委員会との連合審査を開くことも決まりました。

【衆議院原子力問題調査特別委員会 同日】
 「GX電源法案」の経済産業委との連合審査会を決議。

【衆議院憲法審査会 同日】
 憲法及び基本法制の自由討議7回目。

【衆議院総務委員会 同日】
 「地方自治法改正案」(211閣法39号)を質疑し、終局宣言。あす採決。このやり方は、次の本会議を確実に立てるためのものです。

【参議院内閣委員会 同日】
 重要広範議案「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)の参考人質疑。筆者の母校・日大二校からの進学者も多い昭和大学医学部の二木芳人参考人はテレビを含めて久しぶりにお見受けしたような印象を持ってしまいました。この後、対政府質疑。れいわ新選組は大島九州男さん。対総理質疑では以前、安倍晋三首相から安倍晋太郎外相(ともに故人)の「アフリカに毛布を送る運動」の連携に言及したことにお礼を言われたこともありましたが、今回も対総理質疑のチャンスがありそうです。

【参議院法務委員会 同日】
 「民事訴訟デジタル化法案」(211閣法60号参議院先議)は共反対、それ以外の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院外交防衛委員会 同日】
 「防衛省設置法改正案」(211閣法19号)。次の日本共産党委員長の期待も大きい山添拓さんは「定員増に反対する」としました。共産・沖縄の風が反対し、それ以外が賛成して可決すべきだと決まりました。あす成立。

【参議院文教科学委員会 同日】
 「特定先端大型研究施設利用促進法改正案」(211閣法35号)は対政府質疑の後、討論無く採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「地域公共交通活性化・再生法改正案」(211閣法17号)。

【参議院厚生労働委員会 同日】
【参議院農林水産委員会 同日】
 一般質疑。

 以上です。