【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

安倍晋三を氏に追いやり、小倉将信こども大臣抜擢につながった、自民党やり過ぎ参院選情勢調査ペーパーを公開、「ノルマ証券」なみの行き過ぎた「殲滅思想」

2023年04月30日 21時16分39秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
 政権交代後10年間の「安倍晋三・菅義偉自民党」の国政9連勝には、参院選で「行き過ぎた殲滅思想」があり、民主主義を継続するためには「横綱相撲」をとるべきだと、筆者は主張してきました。実は、第26回参議院議員通常選挙中に安倍晋三元首相・清和会会長の暗殺のわずか6日前に、自民党都連が行き過ぎた情勢調査をしており、そのペーパーを筆者は入手してました。8月10日の内閣改造で、小倉将信さんが当選4回生74人で5人目の大臣(福田達夫総務会長、岸信夫前議員除く)に抜擢された根拠といえそうです。本当は8月10日に書きたかったのですが、気が重く、今ごろの記事化になりました。

このペーパーです。おそらく7月8日以前にもらったと思います。赤い書き込みは筆者が書き加えたものです。東京選挙区の朝日健太郎候補、生稲晃子候補、竹谷とし子候補、蓮舫候補らの支持率を、自民党東京都連の衆議院総支部ごとに集計したものです。

 
 自民党の本部・都連のどちらかが、7月2日・3日の「選挙サンデー」に、1小選挙区100以上のサンプルをもとに集計したものと示されています。

 
 このうち、朝日候補を支持する人は「小倉総支部」が「24・4%」となっていて、生稲候補は「4・4%」。自民党2候補を足すと、下村博文総支部などが多くなりますが、朝日さんに限れば、小倉さんが先輩を抑えて1位となっています。また、生稲候補の5倍以上と言うことは、小倉総支部が「朝日候補の方をお願いする」という票寄せと活動量が多かったと推測されます。木原誠二官房副長官より小倉さんの成績は勝っています。

[写真]朝日健太郎候補を応援する小倉将信衆議院議員、2023年7月4日、東京・町田駅近くで、宮崎信行撮影。

 これが評価されての、閣僚抜擢だっと思われます。安倍晋三内閣と違い、菅義偉・岸田文雄首相は、長野県連代表として参院選に連敗した後藤茂之さんを2回入閣させるなど安倍さんの頃の信賞必罰の姿勢は和らいでいます。

 そして私は7月8日の前夜、高市早苗政調会長が持っていて安倍晋三清和会会長が持っていない情勢調査を持っていました。自分でも驚く情報収集力ですし、ひるがえって、情報がないのに過信すると、地位によっては死につながるということになります。

 30年政治にかかわって断言できるのは、衆議院議員が怖いのは衆議院議員総選挙です。小選挙区では、衆議院会館事務所が地元の町長選挙に公設秘書全員を投入して国会開会中なのに閉めるような閣僚経験者も一部にいます。が、安倍晋三衆議院議員の地元事務所長ですら怖いのは次期衆院選で、自ら解散する内閣総理大臣の権力の源は「狂気」と言えます。

 参議院議員通常選挙で、味方である衆議院議員をここまで締めあげる味方にも、野党にも、有権者にも厳しい殲滅主義に走らせた、安倍さん、スガ・杉田和博正副官房長官、元宿仁さんら自民党幹部職員の焦りはなんだったのか。彼らは2009年の政権交代でも、歳費は維持し続けました。

 2014年7月1日の解釈改憲による立憲主義の破壊、アベノミクスによる所得再分配機能の破壊により、日本の議会制民主主義は、修復不可能な「ポイント・オブ・ノーリターン」を越えてしまったようです。

憲政史上最長の安倍晋三さんに、「汚物を見るような目」で警戒されたことを、筆者は反骨の政治ジャーナリストとして誇りに思います。

改めて警視庁防犯協力会員として、テロを許さない街づくりをめざしています。自民党大会会場近くの「高輪署」管内で撮影しました。なお、目じりのけがは、神奈川県で自分で転倒したもので、今は治っています。



 以上です。

【宮崎信行は選挙の殿様】伝説加速、公認漏れ無所属が「唯一の8位当選」、「二階地元で116票差の最年少町長」を上塗り、接戦の強さが政治報道・評論・取材の信頼力上のステージへ

2023年04月30日 20時31分09秒 | 大縄跳びの内側から
 ありがとう存じます。今月は、筆者・宮崎信行の「選挙の殿様」「接戦での圧倒的強さ」伝説を大きく拡大させました。実は、当ブログのアクセス数が前年比デスクトップ2割減、モバイル8割減と他のニュースサイトと全く同じくグーグル社の妨害にあっているのですが、選挙の強さが、政治報道・政治評論・政治取材で生涯通じた影響力を手に入れたと自負しております。

 新進党黎明期からの仲間で、二階俊博総支部所属の友人が、印南町議を辞めて印南町長選に出馬した際は、10日間ほど現地に宿泊しましたが、マッチアップで、二階後援会が両候補に推薦を出す中、116票差で最年少町長(石原正敬町長より若く国定勇人市長に次ぐ若さ)に当選。

 今月は、民主党中盤からの仲間で、横浜市議再選をめざしながら総支部内の紛争で公認漏れとなった無所属。選挙区は横浜18区で唯一の「8人区」なので、1年前から「無所属でもいいのではないか」と意見していた友人が再選。全市議で唯一の「8位当選者」となりましたが、地方議会では議長は当選回数順で、やれることはどの順位でも同じです。今回は政府・自民党が使いづらいことを見越した「TikTok」作戦も新しい地元ボランティアの取り込みにもつながったような気がします。

 私が選挙に強い背景には、数学が得意であること、組織の中の不満分子を見つけ出せること、スタートダッシュして、緩めて、引き締める時間の関数を使えることが圧倒的に抜きんでていると自己分析します。

 遅れながら、自分が持つ企業の決算用に、カフェの領収書を整理していたら、4か月前から驚くほどのペースで現地に行き、リフレッシュを兼ねた戸別訪問など個人的にも楽しめた選挙でした。

[写真]岡田克也幹事長と打ち合わせる青柳陽一郎・神奈川県連代表、ことし1月某日、宮崎信行撮影。

 なお、言わずもがなですが、きょねん来、岡田克也幹事長の会館事務所に話しながらの、行動でした。

 この4年間ほど、Twitterで有名な政治アナリスト複数人から「自分は営利目的で選挙にかかわっているから、絡まないでください」と懇願されました。

 ところが、私は完全に無償・交通費等持ち出しでやっています。5年ほど前に「有償でやってほしい」と言われましたが、誰に物言うとんねんという感じで、永田町で「宮崎さん、選挙強いな、善い人だな」と思われればそれでよいという感じです。もちろんレガシーメディア政治部記者が選挙にかかわれないことを見越して、自らの商品差別化を図る行動なのは言うまでもありません。議員は全員が「自分の生活が第一」で選挙の当落は最大の恐怖であることもよく認識しています。

 友人全員が当選しました。一方、30年前の「政治改革」で積極派の私に対して、守旧派だった自民党公認者が西日本で軒並み落選するにいたり、30年越しで復讐に成功した思いです。同居扶養親族ごと路頭に迷っていただきたい。

 また早稲田大学政治経済学部の先輩である滝沢泰子江戸川区議が催した会合で、桜井周・民間人(現・当選2回衆議院議員)の前で、「自分は選挙の神様」と口を滑らし、滝沢さん(キリスト教系幼稚園・母はキリスト教系大学卒業)にたしなめられたことから、「選挙の殿様」と自称するようにしています。











以上です。