渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

あす(5/10)早朝、立憲・維新・国民・共産4党国対委員長会談、サミット説明・予算委員会開催要求か

2023年05月09日 22時50分32秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]国対委員長会談にのぞむ共産党の穀田恵二さん、きょねん10月25日、宮崎信行撮影。

 統一地方選で激しく戦った、立憲・維新・国民・共産の野党4党の国対委員長が、あす2023年5月10日(水)早朝に国会内で、会談することが分かりました。

 4党の枠組みでは、「防衛増税反対」でまとまっています。これを踏まえて、衆議院にとどまる「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の対応を検討するのかもしれません。また10日後に迫ったG7広島サミットの報告のための本会議や予算委員会開催の要求などを話す可能性もあります。

 要求は明日午前中にも、立憲国対委員長が自民国対委員長に伝えることになることも予想されます。

 枠組みでは、立憲・維新の「立維共闘」が両代表のサイン入りで有効。憲法審査会では、維・国が与党幹事懇談会に出席し、緊急事態条項の条文イメージを実務者協議(有志の会含む)でまとめて、提出済み。

 立・共は「統一教会(統一協会)ヒアリング」を、社民党とともに開催し、エホバの証人にも広げて、半年以上のロングランで現在も展開中となっています。

 このような3つほどのスキームを維持しつつも、今国会で話しても無駄なほどと言っていいほど溝が明らかになった、原子力発電(GX)に関する立共と自維国の溝は放置するのかどうか、後半国会のみならず、次の衆院選にも影響する枠組みの微修正がなされそうです。

 以上です。
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「復興特別所得税の防衛財源流用止めて」直訴も残り44日間で議論深まらない見通し「防衛産業」「入管」が衆通過、衆の「防衛財源」参の「健保法」首相入り質疑も次回も継続

2023年05月09日 20時25分22秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 久しぶりに長いゴールデンウィークの国会となりましたが、残り会期44日間で再開しました。

 筆者は、男親子では異例の溺愛関係だった亡父(先代)の墓参りで、高速道路トンネル上にある宮崎家専用墓地をボッチ墓参。その後、本家を訪問しました。フルスペックの帰省は3年半ぶり。春のお彼岸での墓参は友人の第20回統一地方選があるため繰り下げ、そのおかげで友人たちが全員が完勝再選、30年来嫌いな複数の自民党公認たちが落選・政治生命の危機という最高の結果を手に入れました。

 本家では、非・血縁の市議会議長が東京の生活にあこがれて、宮崎機械への就職を画策。父以外の取締役も含めて複数のルートから断ってくれと仲介をあっせんされた事実があったことを初めて知りました。その背景として父が私が生まれるより以前の30歳代後半に「親戚謝恩東京・鎌倉・箱根借り切りバスツアー」を開いたことで、非血縁親戚に付け込まれる土壌ができてしまったようです。本当に世の中は難しいです。

【衆議院本会議 きょう令和5年2022年5月9日(火)】
 「防衛装備品生産基盤強化法案」(211閣法20号)が立憲も賛成して可決し、参議院に送られました。
 「入管難民法改正案」(211閣法48号衆議院修正)が賛成多数で可決し、参議院に送られました。今月中にも成立のはこび。討論では、自民党も賛成討論に立ち「外国人もルールを守るべきだ」と語りました。立憲、共産は反対討論で「難民認定を審査する第三者機関を設けるべきだ」と主張し、参議院に議論が持ち込まれますが、衆議院修正通りの成立は動かない見通し。
 この後、提出が大幅に遅れた「性犯罪刑法改正案」(211閣法58号)が趣旨説明されました。委員会では「211閣法59号」とあわせて審議されます。

【東日本大震災復興特別委員会】
 2月7日に閣議決定されたのに福島差別のため審議が遅れた「復興再生特別措置法改正案」(211閣法7号)。宮城1区の岡本あきこさんは「復興特別所得税の防衛費への流用をやめるべきだ」と語りました。賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【財務金融委員会】
 重要広範議案「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の総理入り質疑がありました。採決は次回以降に持ち越しました。朝の対政府質疑で立憲2期の桜井周さんは「孫子の兵法は戦わずして勝つ。円防衛が大事だ」とし植田日銀総裁に問いました。その通りだと思いますが、なにか今国会で文章になるようなことではなく、第211通常国会の防衛・エネルギーは自説開陳型の議論が中心です。

【参議院厚生労働委員会】
 「健康保険法改正案」(211閣法18号)の総理入り質疑がありました。岸田文雄さんは衆議院本会議の採決に出席せずに参議院分館を訪れました。採決は次回以降となりました。総理入り質疑当日に採決しないのは最近では珍しい印象です。

【法務委員会】
 「GPS装着の刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)が可決すべきだと決まりました。次回以降に入管難民法などの審議になりそうです。

【外交防衛委員会】
 半年近くたって、安全保障3文書の外相・防衛相の報告があり、それに対する質疑が4時間ありました。最後に、衆議院と同じ順で「211条約3号」「211条約7号」「211条約9号」の趣旨説明がされました。

【文教科学委員会】
 「著作権法改正案」(211閣法18号)が趣旨説明されました。質疑は次回。

【内閣委員会】
 「医療ビッグデータ法改正案」(211閣法38号)が趣旨説明され、審議入りしました。

●今後「GX」が議論される参議院経済産業委員会は開かれませんでした。

●衆議院では次の各委員会が理事懇談会を開き、連休明けの日程を協議しました。法務・厚生労働・経済産業・決算行政監視委員会、憲法審査会。

 以上です。
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梅毒激増を厚労省国会答弁で認める、今世紀17倍の年1・3万件「6割は他疾患・健診で偶然に発見」立憲・塩村あやか「パパ活・個人売春歴も保健所発生届に含めて」

2023年05月09日 10時43分33秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]梅毒感染が拡大しているとの憶測が出ている、新宿歌舞伎町「トー横」裏の大久保公園前での個人売春の交渉相手を物色する男性陣、今月2023年5月某日午後11時、宮崎信行撮影。

 大久保公園の20歳前後の「立ちんぼ」(個人売春婦)激増で懸念される「梅毒」について、厚生労働省は「2000年は年760件、2014年は1700件、2018年は7000件、2022年は12906件だ」と答弁し、激増していることを認めました。きょう9日の参議院内閣委員会で、立憲民主党の塩村あやか氏への答弁。


[写真]塩村あやか立憲民主党参議院議員、4年前の2019年6月、東京・巣鴨で、宮崎信行撮影。

 厚労省は「梅毒は5類感染症なので保健所に報告しなければならない」としましたが、塩村さんは「国立感染研究所によると、6割が偶発的な発見で、他の疾患での受診時や定期健康診断での血液検査などで判明している」としました。厚労省は「4割が無症状だ」として、潜伏している可能性を認めました。

 塩村さんは、「発生届に性風俗店の利用歴・従事歴の項目があるが、パパ活など個人売春の経験も項目に入れるべきだ」としました。

 塩村さんは「東京・大阪など都市部に集中し、20代が多い」と指摘しました。

 厚労省答弁は、安倍晋三自民党政権における量的金融緩和による貧富の格差拡大がもたらした「こどもの相対的貧困」と、円安による日本人の低賃金化で店舗型風俗店の外国人客の増加で、新宿区歌舞伎町「トー横」裏の「大久保病院・大久保公園」近くでの対面・SNSマッチングアプリでの個人売春で感染が拡大しているとの一部有識者の憶測を、国会答弁で裏付けました。

 厚労省は、「東京都さんが、歌舞伎町で覆面調査をしている」とし、面的疫学調査の強化や、来月のHIV(感染症)検査月間で梅毒の取り組みも高めていきたい考えを示唆し、取り組みの巻き返しを強調しました。

[写真]早朝はさわやかな大久保公園、ほぼ24時間営業の飲食店の勤務明けで歩く人も多い、今月某日午前8時、宮崎信行撮影。

[写真]外国人男性にメニュー表を見せて交渉する「背番号5」の女性、コンセプト・カフェなど有店舗飲食店とみられる、「広場」で、きょねん2022年8月、宮崎信行撮影。

[写真]地雷系ファッションに身を包みコンカフェ・ガールズバーの客引きをする未成年女性3人組、「広場」で、2023年5月某日の午後11時50分、宮崎信行撮影。

[写真]午前8時半、通勤客を横目に見ながら、コンカフェ・キャバクラの客引きをする、おそらく風俗店紹介所従業員の男性、2023年5月某日、歌舞伎町で、宮崎信行撮影。

 以上です。
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