[写真]神奈川県議会、横浜市中区、4年前の2019年5月、宮崎信行撮影。
筆者が継続的にウォッチしている立憲民主党神奈川県連は、第20回統一地方選で、前回の大躍進からさらに議員を増やしました。
報道やSNSを、筆者が自治体ホームページなどで確かめ算をしたところ、
神奈川県議会は23議員から29議員(公認漏れ無所属3名含む)。
横浜市議会は16議員から16議員(公認漏れ無所属1名含む)。
川崎市議会は8議員から12議員。
相模原市議会は6議員から8議員。
他県より統一率が高い傾向がある一般市・町では、12議員から16議員に増えました。
その一方、筆者・宮崎信行が日本経済新聞横浜支局で「横須賀市の関東自動車工業の工場が閉鎖」という大スクープを飛ばした横須賀市では、県議も市議もゼロとなりました。前回定数減の中、国民民主党現職が落選し、今回はさらに定数減で、牧島かれん衆議院議員(小田原市)の実父で小泉純一郎事務所出身の牧島功さんの後継新人がトップ当選しましたが、自動車総連はひとりも擁立できなくなったようです。
神奈川県は3政令市あるだけで特殊。横浜市西区選出の県議と、横浜市西区選出の横浜市議では、年収は2200万円程度(政務活動費含む)で拮抗しますが、すべてトータルの収入は横浜市議の方がわずかに高く、海外視察も含めると市議の待遇が上回ります。
ところが、小田原市では県議2名に対して、小田原市議27名の年収は半額未満と別構造。立憲の小田原市議は1名から3名に増えたようです。
藤沢市の人口は43万人。参院選4人区では無党派から票が取れる候補でも藤沢市に後援会お世話人がゼロでは絶対当選できません。有名人が大都市神奈川4人区で浮動票で当選するなど幻想で、そう言う人間は信用してはいけません。その藤沢市議は3議員から3議員へと現状維持だったようです。
このほか、箱根町は県営水道で、真鶴町の水道はすべて隣の湯河原町の推薦で、横浜市水道局の水源は山梨県にあるなど、神奈川県は最も多様性がある県で、県外者が指図できない特殊性があります。
与野党とも県議会の顔ぶれを見ると、大変老けていて年収が多くても苦労が多いようです。
そういった中、神奈川県議会は、参院選やパワーハラスメントの経緯から3会派に分裂したようです。しかしトータルでの議員数はさらに増やしたことから、次期国政選挙では、自民党と接戦になることが予想され、自民党に大物が多い神奈川県が報道の主流となるかもしれません。
4年前は、前半戦では統一外の茨城1区の福島代議士の「一部の地域では風が吹いたようですが」のコメントにブチ切れ、その後、福島代議士よりもっと偉い某議員の「風は吹いていないよね」にさらにブチ切れた私ですが、阿部知子さん時代の候補者の作り方を聞いていれば、さらに躍進したことは、後から数字を見れば十分にうなづけるところ。自分で友人世帯の生活のために立憲民主党のビラを撒く唯一の政治ジャーナリストの私の見る目が正確だったことが確認されました。
以上です。