ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

来月9日から審議する「第1次補正予算案」は「自公国」で賛成多数が確実に3党合意整う

2024年11月20日 17時23分21秒 | 214臨時215特別216臨時石破熟議
[写真]8日前の、自公国3党協議の後に、ぶら下がりに応じる自公の政調会長。余談だが、松本洋平・政調会事務局長は、自民党本部に鞄を置いたまま議員会館共用会議室に移動してしまったが随行のスタッフ(党職員か)が気を利かせて持ち会議終了後に手渡す「自民党しぐさ」を発揮した、2024年11月12日、宮崎信行撮影。

 来週召集の第216回臨時国会で、「第1次補正予算案」が衆参両院の本会議での採決の結果、賛成多数となることが確実となりました。年内に成立し、「否決の大混乱での総辞職」は回避されました。きょう2024年11月20日付で「自公国3党合意」を、小野寺五典、岡本三成、浜口誠政調会長が署名しました。

 第2次石破内閣はあさっての閣議で「経済対策案」を決定。第1次補正予算案の編成を指示し、来月9日に閣議決定、国会提出、加藤勝信財務大臣の財政演説を行うとみられます。
 
 国民民主党は、あす、地方議員全員が参加できるオンライン会議で党議決定するはこびにしました。玉木雄一郎代表の「39歳・小泉みゆき氏」との不倫での求心力の回復が可能かどうかの試金石ともなります。古川元久代表代行が後継代表になる可能性もあります。

 立憲民主党の城井崇政調会長代理は「X」(旧ツイッター)で「熟議と公開」の方針を強調し、自公国の密室政治を批判しました。

 そのこと以上に、年次税制改正で、宮沢洋一・自民党税調会長が共用会議室に引きずり出されたことが、第50回衆院選の民主主義の成果といえそうです。1年早ければNHK会長に同級生を押し込むような密室政治は避けられたでしょう。

 補正予算案の前提となる経済対策案に恒久的な税制改正プログラムが入るのは異例。今後は、基礎控除(及び給与所得控除)の引き上げ幅が問題となります。国民民主党は、当選回数が3番目に多い鈴木義弘さんを埼玉14区で「178万円おじさん」とSNSで拡散して、中盤からの独走につなげました。埼玉14区では公明党の石井啓一さんは「30年前に練馬で初当選したときの学生隊員ですよ」との地元有権者ファミリーにおされましたが、現役世代中間給与所得層の支持の割合は鈴木さんが大きかったようです。が、「178万円」には届かないと考えられます。

 同党は今後、第27回参院選で結党以来成し遂げていない「産別候補4名の全員当選」を最大の目標とすると思われます。この過程で32ある1人区すべてで、立憲、維新との候補者調整に同意すると考えられます。第217回通常国会での「厚生年金法改正案」(未提出)の審議などで現役世代中間給与所得層の声を反映した政策形成を続け、ある程度の伸張がのぞめそうです。

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