宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

古川元久代表代行が補正予算案「否決」含みの交渉「103万円の壁」プログラムを経済対策案に入れるよう要求

2024年11月18日 19時52分21秒 | その他
[写真]古川元久さん、3年前の2021年の第1回定期党大会で、宮崎信行撮影。

 トリプル党首選の間に鋭気を養っていたのか、国民民主党が元気です。古川元久代表代行(兼)国会対策委員長(兼)税制調査会長(連続10期)は昨日のフジテレビ番組で、来月9日から国会で審議する補正予算案での反対をちらつかせ、政府原案の衆議院本会議での否決という大混乱を惹起しました。そのうえで、補正予算案の原作になる経済対策案の中に「103万円の壁」対策のプログラム項目の数行を盛り込むよう迫りました。

 自公国3党政調会長会議は、きょうも開かれ、あすも開催されることがすでに決まりました。筆者の先週の口頭取材では、案のペーパーに「壁」は書いてありません。自民党も、小野寺五典会長と松本洋平政調事務局長の2人が自民党本部(地下3階・地上12階、底地は財務省所有)を出て、議員会館で臨席するという歴史的映像をつくりながら協議。ただし、同党内で、政調会長と宮沢洋一税調会長の対立があり、税調マターは、経済対策案にはいれないのが通常です。

 古川さんの言っていることは、やや無理筋な気もします。が、古川さんの内容を小野寺・宮沢両会長が認めないと、補正予算案否決という未曾有の大混乱となります。

 1996年民主党を象徴するホープとされた古川さん。愛知県立旭丘高校卒業生としては、河村たかし衆議院議員(日本保守党)より17歳ほど若い古川さんですが、もはや老獪政治家の域と感じます。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする