【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

補正予算案「TPP予算を外せ」「1億総活躍で木造豪邸」「ジブチは海自基地」衆予算委の基本的質疑終局

2016年01月12日 17時10分52秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

【平成28年2016年1月12日(火)衆議院予算委員会】

 今年度補正予算案(平成27年度第1次補正予算案)の基本的質疑の2日中2日目。

 民主党の福島伸享さんは「0・3兆円のTPP対策予算を補正予算案から外せ」と迫りました。安倍首相は「TPPに関する試算は、TPP対策大綱をまとめる前の話であり、今は農家の支持を得ている」とし「TPPによって(商工業の)中小企業には新しいルールでチャンスを生かすことができる」として、拒みました。

 平成27年度補正予算書の413ページでは、「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策の一環として三世代同居・近居の環境整備を推進する」ため、木造の住宅を推進する補正予算案があります。これについて、玉木雄一郎さんが質問。石井啓一国土交通相は三世代同居でなくても対象になるものの、木造住宅に限られると答弁。玉木さんは「なぜ木造三世代住宅だと少子化が改善し、鉄筋三世代住宅だと少子化が改善しないのか」と問い、補正に名を借りた木造豪邸への優遇措置だとしました。

 消費税の軽減税率による減収分の穴埋めとして、安倍首相は「税収の上振れはアベノミクスの果実だ」としましたが、麻生財務大臣は「税収は下振れすることもある」と指摘。西村智奈美さんが政府統一見解を求めました。これは、22日にも提出される当初予算案の話ですので、3月31日までたっぷり時間をとった追及が衆参とも続くでしょう。

 民維クの井坂信彦さんは、人事院勧告を完全実施する給与法改正案(190閣法2号から6号まで)で質問。俸給表の「係長が8万人で、平社員が8000人のいぶつな人事構造が霞が関にある」と問いましたが、河野公務員制度相は「人事院は第三者機関だ」と不誠実な答弁を繰り返しました。

 笠井亮さんは自衛隊の非公開資料を質問。この中で、笠井さんが「ジブチは自衛隊唯一の海外基地であります」と定義。中谷防衛相が「ソマリア沿岸での海賊事案は例年10件ほどある。昨年はゼロだが、海賊の疑いがある事案はあったし、海賊の根幹であるソマリアの貧困は解決していない」と答弁しました。海上自衛隊公式ホームページの基地に、「ジブチ基地」はないわけですが、こういう漸進主義によって軍拡は進むわけです。私はアデン湾海賊対策を応援します。

 笠井さんはこの後、「憲法違反の戦争法(安保法)は廃止して、一昨年7月1日の閣議決定は撤廃すべし」と締めくくりました。関連質疑の赤嶺政賢さんも沖縄基地問題に絞った質問で、ことしの共産党は安保で行く、という気配がありました。

 基本的質疑は終局。あす午前8時55分から委員会を再開し、採決に向けた攻防に入ります。

【同日 参議院】

 なし。

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岡田克也さん「私は民主党に誇りを持っている」 2016年最初のNHK日曜討論

2016年01月10日 19時41分09秒 | 岡田克也、旅の途中

 民主党代表の岡田克也さんは、平成28年2016年1月10日の、今年最初の「NHK日曜討論」で、

 「私は民主党に誇りをもっている。やってきたことにも失敗はあったが、多くのことを成し遂げてきた」と述べました。

 連立与党に続く、3番手で登場。退席する山口那津男公明党代表に、岡田さんは2度右手を上げて入場しましたが、どういうわけか、山口さんは気づかなかったようです。

 岡田さんは安倍自民党について、「(1)先送り、(2)バラマキ、(3)国民に対して不正直だ」と決めつけ、「もっともあおりを受けているのは若者です」。

 アベノミクスについては「労働法制は逆だ」とし、「女性の新規就業者の5割が非正規で、男性の3割も非正規。将来の貧困予備軍で、まともな社会ではない」。

 第24回参院選(7月10日投票か)では、「民主党は国政選挙に3回連続(第46回衆院選第23回参院選第47回衆院選)で負けている。 ここでしっかり歯止めをかけて、次の総選挙でもう一回政権にチャレンジするところまで持っていきたい」としました。

 岡田さんは4番手の日本共産党の志位和夫幹部会委員長とがっちり握手をしました。

 ◇

 Google検索とYahoo検索で「通常国会 2016」で、当ブログがトップで出ます。召集1周目で幸先のよいスタートです。残り5か月間、惰性になるべくはまらずに(半(笑))、そこそこがんばってまいります。 

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政府「JBIC国際協力銀行法改正案」を第190回通常国会提出へ 民間から長期借入を可能に

2016年01月09日 17時09分56秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 政府が平成28年2016年1月4日(月)に召集された第190回通常国会に、

 「JBIC国際協力銀行法」の改正法案を提出することにし、与党に概要を説明しました。1月8日付日経新聞4面などが報じました。

 新聞記事によると、政府系金融機関のJBIC(ジェービック)が、海外での現地通貨建ての案件に融資しやすくする方向性で、JBICが日本の市中銀行から長期借入金(1年以上の借入)ができるようになるような法案のようです。

 2013年4月4日の異次元の金融緩和で、マネ―230兆円が日銀金庫で週を越すことになっており、市中銀行は馬に食わすほどマネーを持っていながら貸出先に困っている現況から、資金調達は極めて容易になると考えられます。

 その一方で、日本からの海外進出が、実業、金融業とも大企業化していく経済発展の段階をのぼっているともみられ、国会審議の中で税制も含めた大局観ある発言を与野党とも期待したいところです。

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TPP関連法第1号はどうやら財務省か、関税定率法等の改正法案で原産地証明の実地検査強化

2016年01月09日 16時53分31秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 日米マレーシアなど環太平洋12か国の自由貿易条約「TPP」=大筋合意、来月にも署名か=の関連法案第一号は、どうやら財務省になりそうな気配です。

 ほぼ毎年3月31日に成立する関税定率法(明治43年法律54号)=リンク先は国立国会図書館の日本法令データベースの法律沿革の情報=の暫定措置を定めた別法律の改正法案を、政府が、早ければ第190回通常国会(今週召集)に提出する見通しとなりました。

 TPP条約(案)の第3章は「原産地の証明やその手続きのルール」を定めています。とくに、第3章では、その第27項で、「輸入品の情報に関する要求や、税関が証明のために輸入国を訪問する手続きを盛り込んでいます」。

 2016年1月6日付日経新聞4面の報道などによると、日本とマレーシア、日本とインドネシア(大統領が13カ国目としての参加意思を表明)との二国間自由貿易条約では、日本税関職員の原産地証明には「相手国政府の同意をとったうえで相手国の生産者や輸出業者に立ち入り調査する、という条項があるようです。ただ、実務上は、数カ月の期間がかかることもあったようです。

 上記日経報道の例示では、「例えば、TPPに参加していない中国で製造したTシャツをTPP参加国のベトナムで製造したことにして日本に仕入れれば最大10・9%かかるはずの関税がゼロになる」とのケースが示されています。

 このようにTPP発効後は、今まで以上に原産地の確認の必要性が高まることになります。

 「関税暫定措置法」=リンク先は政府のウェブサイト=の第8条などには、オーストラリア、ニュージーランドなどを原産地とする輸入への特恵関税を定めています。これ以外のTPP12か国も加えるといった技術的な改正条項が入る、ということなのかなと、私は推測しています。

 例年日切れ法案として3月中に処理されることが多いことから、今週暫定日本語仮訳を政府が発表したTPPの発効を見越しての国内実施法律第1号ということになるかもしれません。

 一つ付け加えると、「TPPで日本の国民皆保険が壊れる」という噂が出回っています。私が英語全文を読む限り、どう考えてもそういうことはないと考えます。インターネット上でそういう情報を流している政治家、ジャーナリストに対して、そもそも英語版を読んだのかたずねていただきたいし、さもなければ信用しないことをおススメします。

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予算委員会スタート、安倍首相が予算案の提出権を内閣が独占する憲法を知らないことが明らかに

2016年01月08日 17時41分19秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

●衆参で北朝鮮「自称・水爆」核実験抗議決議

【平成28年2016年1月8日(金)参議院本会議】

 「北朝鮮による4回目の核実験に対する非難決議(案)」が松山政司(まつやままさじ)新・議院運営委員長(自民党、福岡県選挙区) から趣旨説明されました。


[画像]松山政司・参議院議院運営委員長、2016年1月8日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット

 「たびたびの国連決議にもとづく、働きかけにもかかわらず、核実験をしたのはゆるしがたい」としました。

 採決の結果、投票総数208、賛成208、反対0の全会一致で採択しました。

 決議を受けた安倍首相は「我が国は(2016年1月から2017年12月まで)国連非常任理事国として、国連安保理決議などの即時かつ完全な履行を求める」と発言しました。 

 これで散会しました。

【同日 衆議院本会議】

 午後5時10分という金曜日にしては異例の遅い時刻に設定されました。

 「北朝鮮による4回目の核実験に対する抗議決議(案)」が河村建夫議院運営委員長から趣旨弁明されました。

 発声による採決で全会一致で可決し、散会しました。

●2016予算委員会がスタート

【同日 衆議院予算委員会】

 補正予算案(平成27年度第1次補正予算案)の基本的質疑1日目。

 昨年10月7日の第3次安倍第1次改造内閣発足後、初めての総括質疑(全閣僚出席)となりました。

 同時に、委員長・理事・委員の配置換え後初めてであり、参院選イヤー2016年はじめてとなります。

●安倍首相が、政府が予算案の編成権と提出権を独占させた憲法を知らないことが明らかになる。

 自民党の平沢勝栄さんに対する答弁で、「首相が野党にも対案を出してほしい」と言ったことを、民維クの階猛さんが注目。

 日本国憲法第73条は「内閣は、予算を作成して国会に提出する」第86条は「内閣は毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、その審議を受け議決を経なければならない」とあります。

 階さんが「野党も予算案を出せすのか」と問うと、安倍首相は「すべての国会議員に認められているわけではありません。要件があります」と答弁。

 この答弁は、予算を伴う議員立法の提出には、衆議院では(発議者と賛同者あわせて)21名以上とした国会法などのルールと混同したのは確実。

 この後、答弁の訂正をうながす階猛さんに対して安倍首相は「我々も野党のときは出せなかった」「予算は内閣が出すのは当たり前だから、予算関連法案のことだと思った」との答弁を繰り返し、訂正しませんでした。

 ただ、安倍さんを擁護するわけではありませんが、このことはあまり知られていません。おそらく閣僚経験者の過半数が知らないのが現状でしょう。

●対案ではないが、民維クは組み替え動議提出を早くも表明 

 3・5兆円の補正予算案ですが、おそらく来週水曜日ごろには採決されてしまいます。そこで、民主党はトップバッターの枝野幸男さんの質問が終わってすぐ、岡田克也代表が定例の記者会見で組み替え動議の提出を明言。0・3兆円の低年金高齢者への給付金を削除する内容で、政府自民党が応じなければ、採決で反対すると思われます。

●民維クは経済統計の読み方から2016年予算委員会をスタート

 きょうの審議では、民維クは初めの3人が経済の話だけに集中しました。枝野幸男さんが、日銀総裁、総務大臣、厚生労働大臣に、消費者物価指数、有効求人倍率について統計の意味合いからていねいにただしました。柚木さんや山井さんが追及してきた実質賃金が再び下がりだしたことも問いました。山井和則さんはブラック企業の過労自殺で、1億円を超える賠償金がワタミと渡辺美樹自民党参議院議員個人の双方に確定したことについて、安倍さんに自民党が公認したことの良心の呵責を問いました。柿沢未途さんは「生活が苦しいと答えた人の割合が上がっている」と指摘。大串博志さんは「集団的自衛権の安全保障法制を急いで成立させたのに、日米・日豪ACSA(両軍間の物品役務の相互融通条約)の改定の承認を国会に提出しない見通しはなぜか」を問いました。

 これに先立つ、全体のトップバッターだった、新藤義孝前総務大臣は、質疑のなかで、「新型交付金は初めから補助率は2分の1だった。地方自治体の首長さんでも「最近下がりました」という人がいるが、はじめから2分の1で、これは地方の自主性をもってほしいのと、地域金融を活用してほしいからだ」と発言しました。これは3年前、新藤新総務大臣が「元気交付金をつくる」と補正予算編成中に語ったことでできた、地域の元気づくり交付金のことで、民主党のような「地方一括交付金(地域自主戦略交付金)」のように補助率が100%と勘違いした首長がいるという認識だと思います。そして、残り半分は地域金融を活用してほしいとのことですが、その残債を地方財政にどのようにデータとして反映しようというのでしょうか。私はこれはとても遺憾に思います。

 次回は3連休明けの12日(火)の午前8時55分から基本的質疑2日目を行うことにして、散会しました。 

【同日 参議院議院運営委員会】 

 本会議の段取りなど。

【同日 衆議院議院運営委員会】 

 決議など本会議の段取りを決めました。

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特定秘密保護法で死闘の前川清成「これが法の支配だ」大野元裕「秘密の情監審の非開示質す」

2016年01月07日 16時34分36秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

【平成28年2016年1月7日(木)参議院本会議】

 初日の安倍首相と麻生財務相の演説に対する代表質問が行われました。参議院にとって、今年のNHK国会中継第1回。

 トップバッターは民主党の前川清成さん。2年間、「参議院の学級委員長」である議院運営委員会野党側筆頭理事をつとめ、特定秘密保護法と安保法で死闘を繰り広げました。もちろん政治は数がすべてですから成立してしまいましたが、その最前線には前川さんがいました。7月の参院選では奈良選挙区の定数1での厳しいたたかいにのぞみます。人間の欲望の最もみにくい姿である「サラ金退治」を弁護士としても、国会議員としても公然と主張し、議事でたたかう、前川さんが必ず再選できる日本であってほしいと切に願います。さりげなく書くつもりのことを、年の初めに堰を切ったように書いてしまいました。

 本会議場。

 前川さんは「安倍総理は憲法と法の支配に不誠実ではないか」と語りかけました。「私はその立場に立ちませんが、集団的自衛権が必要なら憲法を改正すべきでした。国会で議論を尽くした後、主権者である国民の国民投票を仰ぎ、国民もまた集団的自衛権が必要との判断を示したなら、改正された新しい憲法の下で、安保法案を提出する。

 これが法の支配です」「総理、順番が間違っていたと思いませんか」。

 補正予算案については、「低所得高齢者への3万円の給付は、一度限りのバラマキ。麻生内閣の2兆円の定額給付金(平成20年度第2次補正予算)は、そのうち25%しか消費に回らず、個人消費を0・2%押し上げただけで、2階から目薬どころか、太平洋に目薬だ」。「財政法29条は特に緊急に必要な経費を支出するときに補正予算案を編成することにしているが、大急ぎで5月、6月にばらまくのは、7月の参院選対策ですか」としました。

 安倍首相は、3万円の給付金は、臨時福祉給付金(3党合意の簡素な現金給付)の前倒しであり、党首討論で当時の民主党代表が提案したものだとの詭弁を弄し、「民主党の提案は天に唾するところか、天にブーメランを投げている」と揶揄しました。これは前日に、岡田克也代表に対しても同じことを言いました。

 埼玉選挙区で改選を迎える、大野元裕さんは「特定秘密保護法にもとづく政府の特定秘密文書管理簿を、(改正国会法にもとづく)参議院情報監視審査会の委員として審議しています。複数の委員から、そのうち、NSC(国家安全保障会議事務局)と警察庁の文書おのおの1件ずつを(委員のみに)開示すべきだとする要求の動議を与党は否決しました。政府与党は結託して秘密を開示しないようにしているのではないか」としました。さらに「臨時国会召集要求書にもとづく国会を召集せず、特定秘密を開示しない」自民党政府の情報隠ぺい姿勢を批判しました。

 日本共産党の井上哲士さんは「経団連が防衛装備庁による武器輸出を拡大する提言書を自民党政府に提出しました」「企業が政治献金をして政策を金で捻じ曲げている。自民党は政治献金を受け取らず、企業に対して内部留保を賃金に回させたらどうか」としました。安倍首相は「政治献金は(平成14年改正政治資金規正法で)政党(本部と支部)に限られています。問題はお金で政策を捻じ曲げようという行為です」と寄付者に責任を押し付けました。武器輸出については「国家戦略として積極的に輸出するわけではなく紛争当事国などには輸出しません」としました。武器輸出(防衛装備品移転)に関しては、現時点で安倍首相の認識はある程度うなづけるように、私は思います。

 山崎議長は代表質問の終局を宣言して、散会しました。

【同日 衆議院予算委員会】

 別エントリー記事とも内容が重複しますが、補正予算案(平成27年度第1次補正予算案)の趣旨説明があり、麻生財務大臣が「3・5兆円を追加して1億総活躍社会をつくる」と全閣僚の前で演説しました。

【同日 参議院予算委員会】

 理事の補欠専任などだけで散会しました。衆・予よりも先に開かれ、数分で散会しました。

【同日 衆議院議院運営委員会】

 午前11時から開かれ、国会同意人事のうち、会計検査院の検査官(3人いる中の1人)の候補として政府から示された、柳麻里(小林麻里)前検査官から就任(再就任)に向けた所信を聴き、民主党の福島伸享さんらが質疑しました。きょう現在の民間人の身分にかかわるので、秘密会で行われました。

【同日 参議院議院運営委員会】

 午前9時40分頃からまず、本会議の段取りなどを話し合いました。この後、午後2時30分に再開。政府から示された柳麻里(小林麻里)検査官候補から所信を聴きました。柳さんは「早稲田大学を卒業して、東京富士短期大学などで教えました」と自己紹介。会計検査院の果たすべき役割を説明した後、「検査官として前回2年4か月間使命を果たしてきました」 と実績をアピールして、(再度の)就任への決意を示しました。この、委員会再開から所信表明まではインターネット中継されました。これは8年前、西岡武夫委員長(民主党、議長を経て、逝去)の改革として始まった試みです。中継終了後は、秘密会となり、きょう現在は私人である、柳さんへの質疑が行われたものと思われます。

【同日 参議院国家基本政策委員会】

 北澤俊美委員長が就任あいさつ。党首討論の時に、前の方でテレビに映る、理事には、小川敏夫さん(今夏東京選挙区で改選)、羽田雄一郎さん(非改選)らが就任しました。衆側との合同審査会の開催の委員長一任をとりつけて散会しました。

【同日】 参議院懲罰委員会】

 直嶋正行さん(民主党=自動車総連・全トヨタ労連)が委員長に就任あいさつ。理事を決めて、散会しました。

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補正予算案が衆議院予算委員会で審議入り、実質審議入りは明日 平成27年度第1次補正予算案

2016年01月07日 15時54分32秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 テレビ中継された参議院本会議の代表質問などきょうの国会全般は別エントリー(記事)にまとめました。

【平成28年2016年1月7日(木)衆議院予算委員会】

 竹下亘委員長の就任あいさつ。

 この後、全閣僚が出席して、補正予算案(平成27年度第1次補正予算案)が審議入り。

 麻生財務大臣が「3兆5000億円歳出を追加し、一億総活躍社会やTPP対策をする」と提案理由説明をしました。

 質疑はあす午前9時(以降)から。一問一答形式の第1委員室での攻防がスタートします。

 なお設定時刻は午後2時。全閣僚出席の参議院本会議が終わったのが午後2時10分過ぎ。この委員会の開会は午後3時半でした。

【同日 参議院予算委員会】

 設定は午後2時半でしたが、午後3時過ぎに始まりました。なので異例なことに、参議院予算委員会が先に始まりました。

 参議院の全委員会で唯一続投した、岸宏一委員長が着席。「衆議院予算委員会がもめておりまして、みなさんにお待たせいたしました」と切り出し、理事の補欠専任をしました。この後、手続きをして散会しました。

 関係者によると、理事会では衆・予算委が円満に進めば、きょうのうちに、全閣僚出席で麻生財務大臣の説明を聴く予定でしたが、衆予が遅れているのならば無理にやることはない、ということで与野党とも合意して、委員会を開いた、とのこのとのようです。

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[お知らせおわり] 


岡田克也「税収上振れ分は国債減額しろ」松野頼久「剰余金を歳出に回すな」補正の代表質問でスタート

2016年01月06日 17時01分31秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

【平成28年2016年1月6日(水)衆議院本会議】

 おととい、召集日にあった、安倍首相の外交報告と、今年度第1次補正予算案についての財政演説に対する代表質問がありました。

 なお、ことしも、登壇者全員の名前を網羅することはしません。記述が散漫になることと、インターネットメディアの特性として、固有名詞を出すことがとくに重要ですが、専門を絞った方がアクセス数が安定します。当事者は名前が載らないと嫌でしょう。このブログを始めた1年後である2008年ごろからそういう考え方ですのでご了解ください。

 ことし1年の野党議員のトップバッターは岡田克也さん。民主党代表が自ら先陣を切りました。

 岡田さんはまず、「やっと国会が開かれました」「平和安全法制の説明を果たしていない」とし、国会会期としては12日前、世間的には100日前に成立した安保法の見直し論議に先鞭をつけました。

 今次補正予算案について、「(今年度の当初見積もりから)1・9兆円の税収の上振れ分をアベノミクスの果実だから自由に使って良いとばかりにバラマキをしている。今は円安株高で税収が増えているのであって、将来に備えて思い切って国債を(政府案以上に)減額すべきだ」と語りました。

 歳出では、「最も疑問なのは3600億円計上した年金生活者等給付金で、1100万人以上の高齢者に1人当たり3万円を給付している。3党合意による臨時福祉給付金は600万人でなぜ拡大したのか。その一方で(3党合意にはないが)公明党が熱心に取り組んだ子育て世代臨時特例給付金はなぜ廃止したのか」とし、前日の年頭記者会見で設定した「若者、若者、若者の一年」という民主党のパラダイムを国会審議で具現化しました。

 TPP、軽減税率。次に日印原子力協定の妥結で安倍首相が言明した「核実験をした際の協力停止」が条約案に盛り込まれているのかどうか質しました。つづいて、地球温暖化にかかる、先月のCOP21パリ協定条約妥結について。この後、年末の10億円基金拠出による「従軍慰安婦問題の解決は率直に評価したい」としました。選挙制度改革では、佐々木調査会の「7増13減」について「不十分ながらも民主党の提案を大枠で一致している。私は党内をまとめますので、安倍さんの断固たる決意を示してほしい」と促しました。

 まとめとして、「経済成長は一人一人の幸福実現のための手段であって目的ではありません。仕事と子育てを両立させることも、充実した介護も一人一人の幸せに必要だから政治は責任を果たさねばならない。国が号令をかける一億総活躍ではなく、一人一人が尊重されるべきで、一人を見捨てる安倍政治が一億人を幸せにできるわけがない」と断じました。そして、「安倍政治の最大の被害者は若者です。今般の補正予算案はその典型です。18歳選挙権元年であることしは国民にとって希望が見える国会とすることを誓って代表質問とします」。

 安倍首相の答弁は「補正予算案は一億総活躍社会大綱とTPP対策大綱から必要性緊急性の高いものを盛り込んだ」としました。国債減額については「民主党政権ではできかなった2年連続の国債減額を成功させた」として、財政ファイナンスを正当化しました。給付金については「賃金上げの恩恵が及びにくいのが高齢者です」とし詭弁を弄しました。安倍首相は「軽減税率の財源は今後検討していく」としました。日印原子力協定条約の「文言は検討中だ」としました。パリ協定条約では「日本が示した高い削減目標は欧米からも高い評価を得た」と自画自賛しました。従軍慰安婦は「昨年末の日韓外相会談の発言とその直後の韓国大統領との電話会談での反省をおわびの表明だ」とし、「子や孫の世代におわびを繰り返させない。最終的かつ不可逆的に解決された」としました。

 この後、自民党の松本純さんが「政調会長代理の松本純でございます」とし、未入閣(官房副長官経験はあり)ながらも党の要職の立場から発言し、「地球儀を俯瞰する外交」「三本の矢を次に次に放ったアベノミクスの成果」「一億総活躍社会」「新三本の矢」「GDP600兆円」を唱えました。松本さんへの答弁で安倍首相は低年金高齢者への給付金の理由として、上述の理由に加えて、あろうことか小泉・安倍内閣の怠慢である「デフレ特例水準の解消」まで論拠としてあげました。これは許せないことです。甘利TPP相、森山農相も答弁しました。

 続いて、松野頼久さん。「(前年度の)剰余金とあわせて4兆円の補正だが、剰余金を歳出に回せる状況ではない」として、財政健全化に充てるべきだとして、同一会派の岡田さんと軌を一にしました。「農業農村整備費は農業土木で、(補正だけで)900億円だ」とし補助金の増額とあわせて「結局は土地改良事業と補助金だ」と自民党の補正による農業土木・補助金のバラマキを指弾しました。

 与党・公明党の古屋範子さんは核実験で「北朝鮮に抗議する」と語り、従軍慰安婦解決を「日韓新時代の幕開けだ」と評価しました。この後、軽減税率について公明党の与党内密室協議の手柄を語りました。これに対する安倍首相の答弁で「税制抜本改革法第7条のもとづく検討だ」としました。私は税制抜本改革法ではなく、平成24年社会保障と税の一体改革のための改正消費税法だと理解しています。

 共産党の穀田恵二さんはフランステロもきっかけに米国主導の有志国連合のシリア・イラク攻撃を批判。辺野古移転をめぐる沖縄県庁と政府の泥仕合を、沖縄戦の歴史をひもときながら批判しました。この後、選挙制度改革について「民意を鏡のように反映すべきで、衆議院小選挙区は廃止すべきだ」と語り、ここだけは民主党・維新の党と考えが違うように感じました。そして、穀田さんは「立憲主義を踏みにじり憲法破壊の暴走を繰り広げる安倍内閣での憲法改正は許されない」としめくくり、民維共が軌を一にして、2016年が始まりました。

 おおさか維新の会の馬場伸幸さんに対して安倍首相は「安保法制では当時の党内にいろいろな議論があったと推測されますが、対案提出のリーダーシップをとってくれた馬場議員には敬意を表したい」と語りました。

【同日 衆議院議院運営委員会】

 本会議の段取りなどを決めました。

【同日 参議院】

 きょうの審議はありませんでした。

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被選挙権も衆議院で20歳前後に引き下げる公職選挙法10条改正法案が提出へ 民維ク

2016年01月05日 21時58分40秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真]マーリー・ブラック庶民院議員、英国議会公式ウェブサイトから。

  民主党と維新の党「民維ク」が、被選挙権も、「衆議院で20歳前後以上」まで引き下げる公職選挙法10条など改正法案を、第190回通常国会に提出。仮に成立しなくても、第24回参議院議員通常選挙マニフェストに盛り込むことを、民主党の岡田克也代表が断言しました。

 5日の「年頭記者会見」で、「民主党は若者、若者、若者の一年にする」と、安倍首相の「挑戦、挑戦、挑戦の一年にする」との前日の会見と対比して、2016年(平成28年)の二大政党のパラダイムを設定し、その目玉として打ち出しました。

 公職選挙法(昭和25年4月15日法律100号)の第10条は「選挙の投票日において、衆議院議員は年齢満25歳以上の者、参議院議員は年齢満30歳以上の者」に被選挙権(立候補権)を限定しています。この条項などを、岡田さんは「20代(前半)の若者が国会議員になれない、首長になれない(現状を変えて)、政治にしっかり参加できる政治をめざしたい」としました。

 具体的な年齢は民維クで議論しますが、衆議院は20歳以上となる公算。

 英国の事例。昨年5月ではスコットランドで、民族独立党が大躍進し、与党・保守党が1議席、当時の連立与党(現在の野党)の自由民主党が1議席、野党・労働党が1議席のみに追い込まれました。そのとき、「ペイズリーおよびレンフレーシャー南選挙区」で50・9%の得票率で初当選した、マーリー・ブラック候補(議員)は1994年9月12日生まれの当時20歳。1832年公職選挙法施行以降、最年少議員となりました。タイムズ社が出している議員要覧では「選挙時はグラスゴー大学の学生でまゆをつりあげて独立を訴えた」と他の議員よりもスカスカな経歴ながらも、「これから最も納税する議員だ」とされています。


[写真]マーリー・ブラック庶民院議員、英国議会公式ウェブサイトから。


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[画像=動画]デビッド・マンデル・スコットランド担当大臣(与党・保守党)に質問するブラック議員、2015年11月11日、この時点で21歳、人数は少ないものの正式な庶民院本会議。

 「日本版ブラック法」といっても、伝わらないし、ブラック議員がここを見たら、なんで漢字・日本語のサイトに私の写真・動画が載っているのか不思議に思うでしょう。スウェーデンの20歳代前半の女性国会議員は、議会内から国際電話を11万円かけたとして党から処分を受けました。とはいえ、日本の常識、世界の非常識であることを少しでも知っていただきたいとの思いで、紹介しました。

 「若者、若者、若者!」 

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安倍自民党「挑戦、挑戦、挑戦の一年」に対して岡田克也民主党「若者、若者、若者の一年」 年頭記者会見

2016年01月05日 21時28分17秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 民主党の岡田克也代表は、平成28年2015年1月5日(火)、「年頭記者会見」を開きました。

 前日の首相記者会見で安倍晋三首相(自民党総裁)が「挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみ。未来へと果敢に「挑戦する一年とする」と語ったことと対比し、

 「民主党は若者、若者、若者の一年にする」と語り、

 「私たちは若者が希望をもって生きることができる社会をつくる」とし、(1)きのう提出された補正予算案にある「低年金者への3万円バラマキ」(2)今後提出される税制改正法案の「軽減税率の財源1兆円の不足」--などを国会審議で追及していることを明言しました。

 これとは別に、選挙権年齢を18歳に引き下げる改正公職選挙法(6月19日施行)を踏まえて、被選挙権を衆議院で20歳前後まで引き下げる公職選挙法改正案(190衆法)を提出。成立は難しいが、第24回参院選マニフェストに盛り込むことを明言しました。(別エントリー参照)。


[写真]岡田克也民主党代表、2016年1月5日、民主党本部内、筆者・宮崎信行撮影。

 岡田さんは先陣を切るタイプで、この日の「年頭記者会見」は前日に周知されました。

 なお、今年も記者会見は、私・宮崎信行は「(8)マルハチ認定」で出席します。これは民主党役員記者会見の出席要件の「(8) 発行する媒体の目的、内容、実績等に照らし、(1)から(7)のいずれかに準ずると認め得る者」の要件を満たしていると、2010年9月に認定されています。すなわち当ブログの執筆者という立場で出席します。

 一方、例えば内閣府の甘利大臣の記者会見の出席要件にはこの「(8)」がありません。 私は内閣府には2012年1月に「上記1~6のメディアが発行する媒体に署名記事等を提供し、十分な活動実績・実態を有する者(いわゆるフリーランス)等」に認定され、岡田克也副総理・内閣府特命担当大臣の記者会見に出席していました。

 この各省が準拠している要件は、岡田克也幹事長代理記者会見が始まった2003年にできたもので、岡田衆議院議員の本庄知史政策秘書の名前をとって、「岡田・本庄ルール」と呼ばれており、民主党下野後も各省のひな型はほとんど変わりません。

 ただ、民主党には政府にはない「マルハチ認定」がありますので、2016年も「マルハチ認定の立場」で参加します。 

 自民党政権(官邸、省、党本部)での記者会見ではフリーランス記者が意図的に当てられない問題が起きています。私はそもそも応募すらしていないため、その情報は伝聞で記事を書くほどの情報がありまえんが、民主党との情報公開姿勢に大きな違いが出ています。

【平成28年2016年1月5日(火)参議院】

 審議はありませんでした。

【同日 衆議院】

 審議はありませんでした。

 なお、前日、地方交付税法改正案(補正予算関連)、給与法5法案(一般職、特別職、裁判官、検察官、防衛省・自衛官)が政府から提出され、おのおの、「190閣法1号」ないし「190閣法6号」の議案番号がつきました。補正予算案と決算(案)も提出されています。

 ◇

 平成28年2016年1月4日(月)の首相官邸での安倍晋三首相(自民党総裁)の記者会見の内容は次の通り。

[首相官邸ウェブサイトから全文引用はじめ] 

平成28年1月4日
安倍内閣総理大臣年頭記者会見

【安倍総理冒頭発言】
 皆様、明けましておめでとうございます。
 新年を迎えた今この瞬間にも遠く離れたアフリカの地で、南スーダンの自立を助けるPKO活動に従事し、海の大動脈、アデン湾で海賊から世界の船を守る自衛隊の諸君がいます。その強い使命感と責任感に心から敬意を表するとともに、身が引き締まる思いであります。
 あの政権交代選挙に勝利してから4回目の新年を迎えました。
 「石の上にも三年」と申します。
 この3年間で雇用は110万人以上増えました。17年ぶりの高い賃上げも実現し、景気は確実に回復軌道を歩んでいます。昨年は、青森、秋田、徳島、高知、福岡、熊本、沖縄の7つの県で有効求人倍率が過去最高を記録し、地方創生も着実に進んでいます。
 東北では次々と住宅が完成し、被災者の皆さんの入居が進んでいます。新しい産業の芽も育ち、一歩一歩復興は進んでいます。
 地球儀を俯瞰する視点で展開してきた経済外交、そして平和外交も大きな実を結びつつあります。
 昨年は、平和安全法制が成立し、私たちの子や孫の世代に平和な日本を引き渡していく基盤を築くことができました。60年ぶりの農協改革、医療制度改革、電力の自由化も実現し、正に「戦後以来の大改革」を断行する。そうした一年となりました。
 「もはや『戦後』ではない。」。ちょうど60年前、本年と同じ丙申(ひのえさる)の年、経済白書は日本経済の焼け野原からの「回復による成長」が終わったことをこう表現しました。そして、「新しい国造りに出発」すべきだと訴えました。
 私たちも、この3年間「経済最優先」で取り組んできました。まだまだ道半ばではありますが、「もはやデフレではない」という状況を創り出すことができました。
 「挑戦の終わりは新たな挑戦の始まり」。これは小説「下町ロケット」の主人公の言葉です。あの小さな町工場はロケット部品から医療機器へ、次々と挑戦を続けています。ものづくり大国日本を造り上げたのは、こうした中小・小規模企業であります。
 東京オリンピックの成功、高度経済成長。「挑戦」を決して諦めなかった先人たちが豊かな日本を築き、私たちへと引き継いでくれました。
 4年後には東京で再びオリンピック・パラリンピックが開催されます。これを必ずや成功させる。更に私たちはその先をしっかりと見据えながら、本年、新しい国造りへの新しい挑戦を始める。そんな年にしたいと思います。
 新興国経済の勢いに陰りが見え始め、世界経済は不透明感を増しています。世界は今、持続的な成長への道を模索しています。
 5月の伊勢志摩サミットは主要国のリーダーたちと共に、世界経済の未来に「挑戦」する大きなきっかけにしたいと考えています。
 国内においては、少子高齢化という長年の懸案に真正面から挑戦する。「戦後最大のGDP600兆円」、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」という大きな目標を掲げ、この3つの的に向かって新しい「三本の矢」を放つ。「一億総活躍」への「挑戦」を始めます。
 早速、歳出規模3.5兆円の補正予算によって、ロケットスタートを切ります。本日から始まる通常国会は、正に「未来へ挑戦する国会」であります。
 内政においても外交においても本年は挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみ。未来へと果敢に「挑戦する一年」とする。その決意であります。
 300年前の丙申の年、暴れん坊将軍として皆さんも御存じの徳川吉宗が8代将軍となりました。財政の建て直しを始め、様々な改革に挑戦した将軍として有名でありますが、それだけではありません。
 江戸の各地に桜の苗木を植えました。幕府では、反対の声もあったそうでありました。しかし、将来花が咲くようになれば貧しい村々にも人々が集まり、豊かになるに違いない。その信念の下に、未来への投資を行った。苗木を植える「挑戦」を続けたそうであります。
 そのおかげで、300年後の私たちも花見ができる。春になれば、桜の名所は人でいっぱいになります。
 昨年、岩手を訪れた際、津波の被害を受けた沿岸部に桜の苗木を植える活動を行っている若者たちと出会いました。苗木はすぐには花をつけません。しかし、その努力を続けることで、数年先には花をつけ、10年後、20年先も人々が満開の花の下に集い、津波の教訓を語り継いでいってくれることでありましょう。
 私も、日本の将来をしっかりと見据えながら、「木を植える」政治家でありたい。それがいかに時間がかかり、いかに困難な挑戦であったとしても、「一億総活躍」の「苗木」を植える挑戦をスタートしたいと思います。「一億総活躍・元年」の幕開けであります。
 最後となりましたが、本年が国民の皆様にとりまして、素晴らしい一年となりますことを祈念しております。
 私からは以上です。


【質疑応答】
(内閣広報官)
 それでは、皆さんから質問をいただきます。初めは幹事社の方から御質問をいただきますので、所属とお名前を明らかにして質問をお願いいたします。
 それでは、どうぞ。

(記者)
 幹事社のNHKの原と申します。本年もよろしくお願いいたします。
 今年5月、伊勢志摩サミットが開かれ、日本は議長国を務めることになります。国際テロ、地球温暖化、また、世界経済の不透明さ、こういった課題に対してどのようなリーダーシップを図っていくお考えか。また、サミットの主要議題、成果について今の段階でどのようなことをお考えでしょうか。お聞かせください。
 それと、去年からの積み残しになっておりますプーチン大統領の日本訪問。また、日中韓首脳会議の開催時期について、現段階での見通しをお聞かせください。

(安倍総理)
 本年、日本は伊勢志摩サミットの議長国を務めます。加えまして、安保理の非常任理事国入りとなります。そしてまた、初めてとなるアフリカでのTICAD開催、日中韓サミットの議長国就任など、日本外交が世界を引っ張っていく一年となります。
 伊勢志摩サミットでは、不透明さを増す世界経済、テロとの戦い、貧困や開発の問題、更にはアジア太平洋の情勢など、世界が直面する様々な課題について議論したいと考えています。自由民主主義、法の支配、人権といった普遍的価値のチャンピオンであるG7、その議長として地域や世界の平和と繁栄のためにグローバルな視点に立って将来を見据え、最も適切な道筋を示すことにより、世界をリードしていきたいと考えています。
 ロシアについては、プーチン大統領と戦後70年以上たっても平和条約が締結されていないことは異常であるとの認識を共有しています。北方領土問題は首脳間のやりとりなしには解決することはできません。テロ、シリア、イラン等の問題についても、ロシアの建設的関与を得ていくことが重要であります。プーチン大統領とは引き続き機会を捉えて対話を続けていく考えであります。訪日の時期については、そういう中で最も適切な時期を引き続き探っていく考えであります。
 日中韓サミットについては、昨年のソウルでのサミットで、3カ国による協力プロセスが完全に正常化したことを踏まえ、今年のサミットでは具体的な成果が上がるような有意義なサミットにしたいと考えています。開催のタイミングについては、まずは日中韓の外相会合を行い、それを日中韓サミットに伝えていくとの観点から、中国、韓国と調整していく考えであります。

(内閣広報官)
 それでは、幹事社の方、もう1問いただきます。

(記者)
 幹事社の西日本新聞の山口です。どうぞよろしくお願いします。
 参議院選に関する質問です。今年は夏に最大の政治決戦となる参議院選があります。現在は自民党が115議席、公明党の20議席を加えて過半数に達しているような状況です。これを夏の参議院選では自民党単独で過半数を目指すのか、それとも、自民・公明におおさか維新の会などを含めたいわゆる改憲勢力で3分の2を目指すのか、勝敗ラインについてはどのように考えていらっしゃいますか。
 それと、改めて参議院選の争点についてはどのように考えていらっしゃいますか。
 また、更に衆院解散による同日選の可能性についてもお聞かせください。
 以上です。

(安倍総理)
 まず、自由民主党と公明党の連立政権、この連立政権は風雪に耐えた、強固な連立政権と言ってもいいと思います。この安定した政治基盤の上に、「一億総活躍」への「挑戦」を初め、内政・外交の課題に決して逃げることなく、真正面から「挑戦」し続けていきたいと考えています。
 参議院選挙においては、全ての候補者の当選を目指していくことは当然のことであり、それが自由民主党総裁の責務であろうと思います。全員当選を目指すということを前提に、その上で、自公での連立政権の下、安定した政治を前に進めるため、参議院において自公で過半数を確保したいと考えています。その勝利を勝ち取るために全力を尽くしていく考えであります。
 憲法改正については、これまで同様、参議院選挙でしっかりと訴えていくことになります。同時に、そうした訴えを通じて国民的な議論を深めていきたいと考えています。
 なお、衆議院の解散については、何度も同じことを申し上げて恐縮でございますが、全く考えていないということであります。繰り返しになりますが、参議院の選挙のテーマは様々でありますが、3年間の安倍政権の実績に対する評価、そして、今、私たちが進めようとしている「一億総活躍社会」について、国民の審判をいただきたいと思っております。

(内閣広報官)
 それではこれから、幹事社以外の方の御質問をいただきたいと思いますので、御希望される方は手を挙げていただきたいと思います。私の方から指名いたしますので、改めまして所属とお名前を明らかにして質問をお願いいたします。それでは、御希望される方、どうぞ。
 では、外国プレスの方。

(記者)
 ファイナンシャル・タイムズのハーディングと申します。
 総理は、「もはやデフレではない」という状況に入りますが、まだインフレ率は0%に近いのに、早くデフレ脱却したと発表するおそれがないと思われますでしょうか。もうデフレを脱却したということは、早過ぎるのではないでしょうかということです。

(安倍総理)
 私は、デフレではないという状況を創り出すことはできた、こう申し上げておりますが、残念ながらまだ道半ばでありまして、デフレ脱却というところまで来ていないのも事実であります。
 しかし、大胆な金融緩和によって物価は反転し、この2年半、上昇傾向にあるのは事実であります。雇用も110万人以上増え、賃金も2年連続で高い伸びを見せています。足元でも設備投資が昨年の7月、8月、9月、前年比で11%以上伸び、経済界でも攻めの姿勢が生まれてきています。
 デフレ脱却まであと一息というところまでやってきていると考えています。この流れを加速できるか否かは、賃上げ、設備投資による経済の好循環をいかに力強く回し続けられるかにかかっていると認識しています。
 そのため、政府としても、法人実効税率について予定よりも前倒しで、今年の4月の新年度から20%台に引き下げる決定をしました。日本銀行の黒田総裁も、できることは何でもやると言っており、政府・日銀一体となって全力でデフレ脱却に取り組んでいく考えであります。

(内閣広報官)
 ちょっと時間的には今度、最後の質問になるかもしれませんけれども、それでは、七尾さん。

(記者)
 ニコニコ動画の七尾と申します。本年もよろしくお願いします。
 今年の夏の参院選から18歳選挙権で有権者240万人が新たに誕生します。一方で、選挙におきまして、投票行動の世代格差が広がっております。こうした中、日本が今行っていること、これから行おうとしている政策やその理由などを、これまで以上に広く国民に伝えていく必要性につきまして、総理はどうお考えでしょうか。

(安倍総理)
 今度の参議院選挙において、18歳、そして19歳の方々が初めて投票をすることになります。いわば歴史的な一票を投ずると言ってもいいと思います。その重みを十分にかみしめながら投票所に足を運んでいただきたいと思います。
 一方、今、御指摘のように、若い皆さんの投票率が低いという現実があります。若い皆さんにとって、政治の場で議論している。外交においても、例えば内政の問題、給付と負担の問題や、医療や年金の問題についても、今の若い皆さんにも、そして、若い皆さんの将来にも大きな影響があるということを十分にわかっていただけるような努力をしていきたいと思いますし、国会における論戦も、ただ相手を非難するという非難の応酬に明け暮れるのではなく、お互いに対案をぶつけ合うような建設的な議論を行うことによって、若い皆さんが選択肢を持って、どの政党がいいか、どの候補者がいいかということを選んでいただけるよう、努力をしていきたいと思います。

(内閣広報官)
 では、西垣さん。

(記者)
 フジテレビの西垣です。よろしくお願いいたします。
 総理、先ほど今年の抱負の中で「挑戦」という言葉がありました。「新・三本の矢」については、的に向けて矢をという御発言がありましたが、今年は選挙がある中、まだ公約とまではなかなかならないと思いますが、具体的に国民生活の安心につながる数値になるような目標というものを、選挙に向けてこの半年、国会が今日から開く中、どういった目標を掲げていかれるお考えでしょうか。

(安倍総理)
 我々はこの3年間、いわゆるアベノミクスを進めてきた結果、例えば国と地方で合わせて税収は21兆円増えました。これは正に私たちが進めてきた経済政策、アベノミクスの果実と言ってもいいと思います。そして、この果実をどう活用していくかということであります。
 そのために私たちは新たな3つの目標を掲げたわけであります。「戦後最大のGDP600兆円」。そして、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」であります。
 「希望出生率1.8」を実現するための子育て支援の予算をこの果実から割いて、果実を活用して組んでいます。そして、「介護離職ゼロ」のための社会保障の予算をしっかりとつけているわけであります。そうした目標に向かって矢を打っていくことによって、安心できる社会基盤の上に更に成長していくことができます。成長の果実はもちろん次なる成長のためにも投資をしていく。今、言った的に3つ当たっていくことによって、我々は更に果実を得ていくことにつながっていくわけでありまして、そうした果実を更に安心のために使っていく。将来の老後に備えて、あるいは子育てのためにも使っていくことになるわけでありまして、これは正に成長と分配の好循環をつくっていくという新しい経済モデルを私たちは創っていく。その「挑戦」を行っていかなければいけないと思います。
 そう簡単なことではありませんが、「挑戦」しない限り何事も成し遂げることはできないわけでありまして、「挑戦」するのはできるだけ早く「挑戦」しなければ手遅れになるわけでありまして、ですからこの国会からこの「挑戦」を私たちは始めたいと考えております。そして、そのための「一億総活躍社会」、そういう社会を創っていきたいと思っています。

(内閣広報官)
 それでは、予定をしておりました時間を過ぎましたので、以上をもちまして内閣総理大臣によります記者会見を終わらせていただきます。
 皆様、御協力ありがとうございました。

(安倍総理)
 ありがとうございました。

[全文引用おわり] 

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第190回通常国会召集、河村(衆)松村(参)両議運委員長ら選出、首相と財務相が演説 きょうの国会

2016年01月04日 14時57分42秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

【平成28年2016年1月4日(月)衆議院本会議】

 大島議長が「諸君、第190回国会は本日召集されました」と語りました。

 前議員の大阪市長転出により、維新の党で繰り上げ当選し、統一会派「民主・維新・無所属クラブ」(民維ク)に属する椎木保さんが紹介されました。

 議事進行係は自民党の伊藤忠彦さんがつとめました。

 常任委員長の選挙がありました。

 議院運営委員長に自民党の河村建夫さん、

 内閣委員長に自民党の西村康稔さん、

 総務委員長に公明党の遠山清彦さん、

 法務委員長に自民党の葉梨康弘さん、

 外務委員長に自民党で安倍首相の実弟の岸信夫さん、

 財務金融委員長に自民党の宮下一郎さん、

 文部科学委員長に自民党の谷川弥一さん、

 農林水産委員長に自民党の小里泰弘さん、

 経済産業委員長に公明党の高木美智代さん、

 国土交通委員長に自民党の谷公一さん、

 環境委員長に自民党の赤澤亮正さん、

 安全保障委員長に自民党の左藤章さん、

 国家基本政策委員長に自民党の浜田靖一さん、

 予算委員長に自民党の竹下亘さん、

 決算行政監視委員長に民維クの松木けんこうさん、

 懲罰委員長に民維クの中川正春さんが選ばれました。

 衆議院は常任委員長が全員交代しました。

 この後、休憩。 

 午後2時に再開。

 安倍首相(自民党総裁)の「最近の海外出張に関する報告演説」と麻生財務相の「平成27年度補正予算案提出に関する財政演説」の2本立てという、珍しい日程で第2ラウンドが行われました。

 安倍首相は「9月下旬の国連総会を皮切りに地球儀を俯瞰する外交を行った」とし、「日中韓サミットでは、韓国のパククネ大統領と従軍慰安婦問題の解決に合意し、日韓は未来志向の新時代に入った」と自画自賛しました。「マニラでのTPP大筋合意国会合に参加した」としTPPの意義を強調。パリ協定条約の妥結に成功したCOP21では「美しい星への行動計画2・0で、経済成長との両立と1・3兆円の途上国支援の表明で、議論をリードした」と語り、「今後もイノベーションで世界をリードする」と述べました。インド訪問では「日印ビジョン2001を発表し、新幹線の受注もとりつけた」と経済外交をアピール。閉会中の外遊を振り返った後、「今後もTICADなどが予定されており、日本外交が世界をひっぱる年となる」と語りました。私の感想としては、マルチ会合(多国間会合)が多いので、その成果のアピールは官邸・外務省次第といえる傾向が強まっているように感じました。

 麻生財務相は「平成27年度補正予算案の大要を申し上げます」と切り出し、「安倍内閣のもと、デフレ不況から脱却しつつある」との景況感を示しました。「希望出生率1・8、介護離職ゼロをはかり、景気の下支えをする1億総活躍社会行動計画を策定した」「TPP大筋合意にともなうTPP関連政策大綱を策定した」とし、それにともなう「緊急に対応すべき政策」を歳出に盛り込んだことが、補正予算案提出の根拠だとしました。フレームは、「3・5兆円の歳出を追加し、地方交付税も増額した。歳入では1・9兆円の税収増と前年度からの剰余金を盛り込んだ」ものの「税外収入は減った」とし「歳出では公債金を減額した」とし、財政健全化との両立を強調しました。

 演説は2本あわせて21分間で終わりました。

 なお、きょう提出された平成27年度一般会計補正予算書を私が見たところ、日本銀行から政府に対する納付金が0・4兆円減額補正されています(6ページ参照)。これは納付金の一部を日銀の資本金に積み増す特例が麻生財務大臣により決定されたからだ、と思われます。

 動議が提出され、質疑はあさって午後1時から行うことにし、きょうは散会しました。

【同日 衆議院の各特別委員会】

 次の委員長が互選されました。

 災害対策特別委員長に自民党の野田聖子さん、

 沖縄および北方問題に関する特別委員長に民維クの渡辺周さん、

 政治倫理の確立および公職選挙法改正に関する特別委員長に自民党の山本公一さん、

 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長に自民党の今津寛さん、

 消費者問題に関する特別委員長に自民党の江崎鉄磨さん、

 科学技術・イノベーション推進特別委員長に民維クの黄川田徹さん、

 東日本大震災復興特別委員長に自民党の今村雅弘さん、

 原子力問題調査特別委員長に自民党の三原朝彦さん、

 地方創生に関する特別委員長に自民党の山本幸三さん。 

【同日 参議院本会議】

 午前10時から会議が始まりました。

 山崎議長は「第190回国会は本日をもって召集されました」と宣言しました。

 委員長人事は、

 内閣委員長に民主党の神本美恵子さん、

 総務委員長に公明党の山本博司さん、

 外交防衛委員長に自民党の佐藤正久さん、

 財務金融委員長に自民党の大家敏志さん、

 文教科学委員長に自民党の石井浩郎さん、

 厚生労働委員長に自民党の三原じゅん子さん、

 農林水産委員長に自民党の若林健太さん、

 経済産業委員長に民主党の小見山幸治さん、

 国土交通委員長に民主党の金子洋一さん、

 環境委員長に自民党の磯崎仁彦さん、

 国家基本政策委員長に民主党の北澤俊美さん、

 決算委員長に自民党の小泉昭男さん、

 行政監視委員長に自民党の磯崎陽介さん、

 議院運営委員長に自民党の松山政司さん、

 懲罰委員長に民主党の直嶋正行さんを選挙しました。

 特別委員会の設置では一部は多数決となりました。安保特(我が国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会)は廃止されました。

 情報監視審査会の院の構成の変化による委員の移動があり、日本共産党の仁比聡平さんが同党から初めて指名されました。

 午前10時10分過ぎに休憩になりました。

 ◇

 なお、法務委員長は魚住裕一郎さん、予算委員長は岸宏一さんが続投しました。

 午後2時半に再開。安倍首相の「最近の海外出張に関する報告演説」と麻生財務大臣の「財政演説」を聞きました。山崎議長から、「質疑は後日にする」との提案があり、前科一致で議決。きょうは散会しました。

【同日 参議院北朝鮮における拉致問題等に関する特別委員会】

 理事就任予定の自民党議員が遅刻し、開会が遅れました。「非世襲」および「女性」には手加減するという当ブログの独自基準にもとづき名前は伏せました。遅れた開会したのち、この議員が冒頭謝罪しました。この後、中原八一委員長が互選されました。

【同日 参議院の各特別委員会】 

 次の各特別委員長が互選されました。

 災害対策特別委員長に公明党の長沢正明さんが互選されました。

 沖縄および北方問題に関する特別委員長に、民主党の江崎孝さん。

 政治倫理の確立および選挙制度に関する特別委員長に民主党の前田武志さん。

 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長に上掲の通り、中原八一さん。

 政府開発援助等に関する特別委員長に自民党の赤石清美さん。

 地方・消費者問題に関する特別委員長に自民党の熊谷太さん。

 東日本大震災復興および原子力問題特別委員長に民主党の田中直紀さん。

 特別委員会は全会一致で設置されましたが、地方創生特別委員会だけは多数決となりました。安保特(我が国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会)は廃止されました。

【同日 国民生活のためのデフレ脱却および財政再建に関する調査会】

 会長に鴻池祥肇さんが互選されました。先の通常国会の途中安全保障特別委員長になるため辞めていました。会長選挙は採決となり、一部会派が反対しました。安保特での強引な議事運営への反発とみられます。 

【同日 両院・開会式】

 国会法9条1項にもとづき、大島衆議院議長が主宰しました。

 天皇陛下からお言葉ありました。

 大日本帝国憲法下の議院法による帝国議会は開院式から会期をカウントしましたが、虎ノ門事件で天皇が銃撃されたことで内閣総辞職による関東大震災の復興補正予算の成立が遅れたことで、のちの太平洋戦争につながったことから、日本国憲法下の国会法による国会の開会式はセレモニーでしかありません。会期は召集詔書に書かれた日から自動的にカウントされています。

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岡田克也代表「政権交代ある衆議院の歯止めを参院選でつくる。すべての責任は私がとる」

2016年01月04日 11時54分04秒 | 岡田克也、旅の途中

 民主党代表の岡田克也さんは、平成28年2016年1月4日(月)民主党本部内の仕事始め式や、国会内の民主党参議院議員総会であいさつしました。このもようは、ニコニコ生放送やYouTubeで公開されました。

 参議院議員総会では、盟友の郡司彰会長が「選挙を控えた大事な国会になる」とし、「きょうは岡田代表もお見えなので、政策の話は譲ります」と語ると会派内から笑い声が響きました。 岡田代表は「髪を切りに行ったら、思いのほか短くなりました」と切り出すと、郡司会長が、議員席の蓮舫代表代行を指さしました。岡田代表は「どうやら蓮舫さんから電話が行っていたらしい」と、蓮舫党本部代表代行の連絡で髪を短く切られたとしました。これには、ひな壇の小川敏夫幹事長、小川勝也さん、柳澤光美さん、大塚耕平さん、相原久美子さんも笑顔が出ました。そのうえで、「政権交代可能な政治を実現できるかどうかのたたかいになる」とし、「今度の選挙は政権交代ある政治の歯止めにならねばならない。すべての責任は私にある」と力強くあいさつ。ひな壇の中で、唯一岡田代表の方を見ていなかった、加藤敏幸国対委員長(電機連合=今回勇退)も岡田さんの方を向き、笑顔を見せました。

 これに先立つ、党本部での仕事始め式では、岡田さんは「安倍政権の暴走を許すと政権交代ある政治が遠のいてしまう。民主党のためではなく、国のためのたたかいだ」と第24回参院選を位置づけ、「すべての責任は私がとる」として、党本部職員を激励しました。この後、側近の辻元清美党本部役員室長があいさつし、「私からは4月24日(日)の衆議院北海道5区補欠選挙を担当し、反転攻勢したい」と4月の衆院補選に取り組みかまえを見せました。 

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2016年1月4日(月)から6月1日(水)まで 平成28年の第190回通常国会

2016年01月04日 05時27分02秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真]皇居桜田門から見る国会議事堂、2015年10月、筆者(宮崎信行)撮影。

 さあいよいよ、第190回通常国会が召集されました。

 国会法の規定により、

 第190回通常国会(第190常会)の当初会期は、

 2016年1月4日(月)から6月1日(水)までの150日間となりました。
 政府は会期を1回のみ延長できます。

 会期後に、参院選がありますので、小幅な延長と考えられますが、理論上は30日間前後の延長は可能です。

 第24回参議院議員通常選挙の日程は、

 2016年6月22日(水)公示、7月10日(日)投開票の日程となっています。

 半数の参議院議員の任期は7月25日まで。公職選挙法はその17日前の第24回参院選の公示を求めますが、通常国会閉会後24日から30日後ならば任期切れ後でもいいことになります。

 宮崎信行の今後の政治日程も更新しました。税込864円。定期購読者全員に年をまたいでご購読いただいております。感謝します。

 国会法第2条は「通常国会は、毎年1月中に召集するのを常例とする」国会法第10条は「通常国会の会期は、150日間とする」とあります。

 第190回通常国会を平成28年2016年の1月4日(月)に東京に召集する、とした詔書(内閣の助言と承認にもとづく天皇の国事行為)。前年12月14日(月)の衆参議運理事会に官房長官が伝達し、憲法7条「天皇の国事行為」にもとづき、15日(火)に閣議決定し、召集詔書が公布されました。

 「1・4召集」は現行国会法で、最も早い日程となります。松の内召集は、麻生内閣の「1・5」以来。

 この日程感は、前年の10月24日(土)にNHKが報じていました。

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石破自民党大臣「財政規律が緩むと、後はハイパーインフレと認識している」と発言 TBS時事放談

2016年01月03日 06時33分14秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[画像]民主党の野田佳彦最高顧問と、自民党の石破茂国務大臣、2016年1月3日放送のTBS「時事放談」画面からスクリーンショット。

 自民党第3次与党期の、第3次安倍内閣の重鎮である、石破茂国務大臣は、平成28年2016年1月3日(日)放送のTBS「時事放談」で、

 「このまま財政規律が緩んだら、その後はハイパーインフレしかないよという認識をしっかり持っている」と語りました。

 これに先立ち、石破大臣は「来年度も新規国債の発行額を抑えている。経済が成長して歳入の増収を図らなければならないが、歳出の社会保障をどうしていくか考えていかなければならない。日本は人類が経験したことがないスピードで高齢化が進む。その中で、社会保障をどうしていくのか。困っている人にきちんと手当てをするために、きちんと見極めをすることが大事だ」という趣旨の発言をしました。

 貧困層のセーフティーネットを図りながらも、社会保障を整理する「切り捨て」を容認したものととらえられます。

 この後、石破大臣は冒頭で引用したように、「財政規律を保っていかなければならないし、その一方で、困っている人にも光をあてないといけない。このまま財政規律がゆるんだら、その後はハイパーインフレしかないよ、という認識をしっかり持っている。ハイパーインフレが弱者切り捨てになる」という趣旨の発言をしました。

 アベノミクスの異次元の金融緩和による、国債大量買入れと円安による財政ファイナンスを続けて行った後に、日本国債や日本銀行券が価値を落とし、日銀券との引き換えである商品の値段が上がってしまう、ハイパーインフレによる経済混乱の可能性があることを、内閣の重鎮自ら認めた発言と考えらえます。

 番組には二大政党の野党・民主党から野田佳彦前首相も出演し、消費税の軽減税率に反対し、総合合算制度見送りと低年金者3万円給付を「愚民志向で財政規律が緩んでいる」と厳しく批判しました。

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岡田克也代表、平成28年2016年、「国の将来を誤らないようにしっかり頑張っていきます」

2016年01月01日 14時43分35秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]民主党代表の岡田克也さん=首相官邸ウェブサイトから=

 「2020年、岡田首相は後継に譲ることを考えた」という、やや気の早い初夢を載せた新聞もありましたが、岡田民主党は憲法を守るので、第20条言論の自由・表現の自由を尊重するでしょう。


[写真]「2020年の岡田首相は後進に譲る意向を表明した」と書いた某全国紙。おとそ、ちょっと飲み過ぎかな~~?=筆者・宮崎信行撮影。


 平成28年2016年1月1日(木)、岡田克也さんはSNSで年頭のあいさつと2016年にのぞむかまえを見せました。

 この中で、「アベノミクスでパイを大きくすることは大事ですが、同時にその配分、再配分が重要だと私は考えています」と述べ、経済政策としてのアベノミクスは否定せず、財政政策としての方向転換が必要だとの認識を示しました。

 「安全保障法制が、残念ながら、昨年成立しました。安倍総理が考えているのは、その先の憲法9条の改正です」として、おととし7月1日の閣議決定、きょねん4月の日米防衛協力のための指針いわゆるガイドラインで立憲主義を破壊した安倍自公内閣による憲法改正を許さない姿勢を強調しました。

 7月の第24回参院選は「国民の皆さんのお1人おひとりの選択によって、この国の将来は、大きく変わります」と呼びかけました。

[岡田克也公式ウェブサイトから引用はじめ]

○新年─日本にとって重要な一年、国の将来を誤らぬよう頑張る

新年あけましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になり、本当にありがとうございました。本年もよろ
しくお願いいたします。

1月4日から通常国会が始まります。今年は、日本の政治にとって、日本
の将来にとって、極めて重要な1年であると、心を引き締めて決意を新た
にしています。

アベノミクスが期待を集めて、はや3年。成果が上がっていないというこ
とが、次第に明らかになってきました。パイを大きくすることは大事です
が、同時にその配分、再配分が重要だと私は考えています。

非常に厳しい状態にある、そういった人たちに対して、生活の底上げも不
可欠です。そういった問題にしっかり取り組む民主党でありたいと思いま
す。

安全保障法制が、残念ながら、昨年成立しました。安倍総理が考えている
のは、その先の憲法9条の改正です。今後とも憲法の定める平和主義を尊
重するのか、それともアメリカ・フランスと同じように、海外において必
要に応じて武力行使をする国を目指すのか、そのことが問われる年でもあ
ります。

参議院選挙において、国民の皆さんのお1人おひとりの選択によって、こ
の国の将来は、大きく変わります。国の将来を誤らないようにしっかり頑
張っていきます。

今年もよろしくお願いいたします。

[引用終わり]

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