[写真]「国会前庭」(議事堂の外で憲政記念館などがある敷地)から見た、国会議事堂の(皇居から見て)正面側、2014年4月、筆者・宮崎信行撮影。
【平成28年2016年1月19日(火)参議院予算委員会】
補正予算案(平成27年度第1次補正予算案)の集中審議「内政・外交の諸問題」と締めくくり質疑がありました。
冒頭、麻生財務相が、共産党のことし初の委員会質疑である、先週金曜日の小池晃さんへの対応で、不手際があったことをわびました。
自民党改憲草案の「緊急事態条項」、元拉致被害者家族会の蓮池さんの著書をめぐる首相および野党議員(当時の内閣官房官僚)の認識、黒田東彦日銀総裁や、ゆうちょ銀行(東証1部)の経営、各省の「政策統括監」の役割などに対する質疑がありました。
岸宏一委員長(自民党)=山形選挙区で今夏勇退の見通し=が質疑の終局を宣言。
討論。
新しく予算委員になった、民主党の風間直樹さんが「株価対策の補正だ」「3万円の給付金は恥だ」「財政規律より選挙が安倍内閣の哲学であり本質的な問題がある」と語り、反対。
公明党から、安保法強行採決の人間かまくら=河野義博氏が安保法強行採決と同様に、恥ずかしげもなく、ぬけぬけと賛成討論。
日本共産党の辰巳孝太郎さんは補正予算案の防衛装備品調達の追加の事例を挙げて、反対しました。
統一会派「維新・無所属クラブ」も反対。民共と軌を一にしました。おおさか維新の会も反対しました。社民党の福島みずほさんも「4年連続の15か月予算だ」と語り、反対しました。
新党改革の荒井広幸さんは賛成しました。
討論はしませんでしたが、日本の心を大切にする党の中山恭子党首も賛成ました。
採決。
民共維お社の反対、自公心改の賛成多数で可決しました。
あすの本会議で審議し、可決、成立のはこび。
数年前までは、衆参とも、補正予算案の予算委員会可決後は、本会議を開いて、緊急上程していましたが、3年前の「特定秘密保護法国会」、松野頼久衆議院議員=当時の日本維新の会国会議員団幹事長=の提案により、重要議案はなるべく緊急上程せず、本会議まで1~2日置くことが慣例となりました。松野ルール、松野プロポーザルというところでしょう。
【同日 参議院内閣委員会】
神本美恵子委員長が就任あいさつ。
外務省の政務三役が、12月10日の審議(第189回国会の閉会中審査)にそなえる外務省の国会対策の不手際を謝罪しました。
この後、河野太郎公務員制度相が「国家公務員一般職給与法案」(190閣法2号)、「国家公務員特別職給与法案」(190閣法3号)の趣旨を説明しました。
冒頭の相原久美子さんはまず「臨時職の職員」への対応から質問を始めました。
山本太郎さんは修正案を提出しました。修正案の採決では、共産党も賛成に回ったようですが、賛成少数で否決。
政府原案の採決では、「一般職」が自公民共維などの賛成。特別職は自公民維などの賛成多数で可決しました。
【同日 参議院法務委員会】
4日付エントリーでは漏れていましたが、魚住裕一郎委員長が続投ました。
まず、岩城法相が「社会の変化に対応していかねばならない」などとあいさつ。
「裁判官報酬法改正案」(190閣法4号)、「検察官俸給法改正案」(190閣法5号)が審議入り。真山勇一さんへの答弁で、裁判官だけに報酬という言葉は憲法の規定に準じているとの政府の答弁があり、長年の疑問が解けました。日本国憲法第79条第6項前段で「最高裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける」とあるので、「報酬」を法律に落とし込んでいるそうです。
全会一致で可決しました。
【同日 参議院外交防衛委員会】
佐藤正久委員長が就任あいさつ。
「防衛省給与法改正案」(190閣法6号)が中谷防衛相から趣旨説明されました。防衛大学、防衛医科大学の学生手当も上がるようです。
質疑の後、可決しました。
【同日 参議院総務委員会】
公明党の山本博司委員長が就任あいさつ。
高市総務相らがあいさつし、「地方交付税法改正案」(190閣法1号)が審議入りしました。
共産党の倉林明子さんは「地方交付税の年度途中での増額は特別交付税で対応すべき。初めから補正での増額ありきの予算編成だ」という趣旨の反対討論。採決の結果、自公民の賛成多数で可決しました。
このエントリー記事の本文は以上です。
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