かつて商業都市として栄華を誇った小樽市には街中いたるところに往時を偲ばせる歴史的建造物が満ちあふれています。
昨年訪れた函館市とは違った意味で観光資源を豊富に抱えていた小樽市でした。
「ウォーキングマップ北海道」によると小樽西部地区のウォーキングコースとは、「小樽総合博物館」から小樽運河、そして硝子工芸品、土産物屋、飲食店などが並ぶ観光メインストリートの「堺町本通り」を小樽オルゴール堂に至るまでの約3Kmのコースです。
「旧日本郵船小樽支店」から小樽運河に戻りましたが意外に観光客が少ないなぁと思いました。運河横の遊歩道にもあまり人の姿が見えません。
しかし私の見方は早計でした。観光客は市の中心部に近い竜宮橋と中央橋のわずかな区間に密集していました。そこにはまたさまざまなクラフト作家などが店を広げています。
ほんのさわりだけをつまみ食いする日本人観光の典型がここでも展開されていました。(私の場合も同類じゃないかと揶揄されそうですが・・・)
コースは硝子工芸の店や土産物店、飲食店などが立ち並ぶ「堺町本通り」に導かれます。
いる!いる!いる!いる!土産物袋を手にした老若男女がそぞろ歩きをしています。
私が注目したのは店の中に陳列されているものではなく、店の外観です。いかにも由緒ありそうな建物が次々と目に飛び込んできます。
その中の何点かを写真とともに紹介することにします。
※ 旧名取高三郎商店 各歴史的建造物の建物の横には
写真左のような紫色の説明版が立ててありました。
※ 旧久保商店
※ 旧百十三銀行小樽支店
※ 旧塚本商店
※ 旧第四十七銀行小樽支店
※ 旧安田銀行小樽支店
紹介できたのはほんのごく一部です。小樽にはこうした歴史的建造物が街中いたるところに見られます。調べたところ国指定重要文化財である「旧日本郵船小樽支店」「旧手宮鉄道施設」をはじめとして、小樽市の歴史的建造物は70を下らないほど数多く存在しているようです。(興味のある方はこちらを⇒)小樽市はなかなか懐が深いようです。
コースの最後が「小樽オルゴール堂」になっているのは市内に数店舗展開している店の本店ということでコースのゴール地点にしたのでしょう。
一応、店内をぐるっと回ってみましたが、私には「猫に小判」の例えのように何の興味も湧かず早々に退散しました。
※ 小樽オルゴール堂の本店の建物です。
この日、小樽水族館から小樽オルゴール堂まで歩いた距離は総計約8Kmになりましたが、なかなか興味深い小樽の一面を見ることができました。