インプレッサ・アネシスをスバルに見に行った際、近くにプジョーのディーラーがあったので、我々取材班はカタログ収集目的で立ち寄った。
やはり私の注目は、プジョー308SWプレミアム(4AT:税込車両本体価格339万円)。先代307SWのほうが、なにかカラッと明るいイメージがあって、どちらかといえば好きなクルマであった。とはいえ、308SWのテールエンドも、なにかデカダンというか、そこはかとなくロココ調で、なかなか愉しい。
で、試乗車があるというので、喜んで試乗させてもらう。左折4回の短い試乗時間だったので、例によって大まかなインプレッションにしかならないが、いつものことと、笑って許していただきたい。
まず、スロットルが軽いのに驚いた。駐車場からなにげなく発進すると、ぐもーっと加速し、車道の手前で「おっとっと」とブレーキを踏むと、これまた軽い踏力でガツン!と効いてくれる。1.6Lツインスクロールターボエンジンの出力特性のせいもあるのかもしれないが、かなりギクシャクした運転になってしまい、スルスルとジェントルな加減速が出来なかった。ま、慣れが解決する問題なのかもしれないが。
また、307SWが先鞭をつけた「パノラミック・ルーフ」だが、やはりドライバーが受ける恩恵はあまり多くはなく、基本的に後席住人のためのアイテムといえましょう。
となると、やはりほぼ同じ大きさと価格帯である、C4ピカソのことが頭をよぎる。私のチョイ乗りの印象からいけば、運転席からの眺めも、乗ったフィールも、C4ピカソの圧勝としかいいようがない。
同行した尾車氏は、最近追加された207スタイル(税込車両本体価格210万円)のステアリングを握った。メーターパネルやダッシュボードの質感は、かつてのフランス車からは考えられないくらい上質になっており、驚き桃の木山椒の木である。
マニュアルエアコンの操作パネルについては、往年のフランス車のようで、少しホッとした。直感の操作がしやすいのは、やはりこのタイプだと思う。
ミッションは2ペダルMTと呼ぶべき「5速RMT」というモノだ。横に乗っていた私はこのミッションの出来については何も語ることは出来ないが、尾車氏によると、100点満点を与えられる出来ではなかった模様。こういうクルマを買う層には、むしろ単純なMTの方が喜ばれそうな気がするのだが・・・
とはいえ、やはりこの207スタイルの価格はやはり嬉しいニュースであり、フォグランプとメッキを廃してシンプルになったフロントマスクはむしろ素晴らしい。このクルマは、結構買いだと思う。手のひらに汗をかきやすい私としては、ステアリングが革巻からウレタンになってしまった点が残念だが、200万円を切る価格でMT仕様が追加されるようなことがあれば、家族会議を開こうと思う。