北米等で販売されていたインプレッサの4ドアセダンが、「アネシス」というサブネームを得て、日本国内でも販売開始されたという。噂では、団塊の世代に向けたクルマらしい。写真で見る限り、なんだかトヨタのセダンみたいな感じであまり感心できなかったのだが、とりあえず実車を見に行ってきた。
実際にそのクルマを前にすると、ヒップラインがけっこう豊かに張り出しており、サイドから見ると6ライトウインドゥと長めのフロントオーバーハングによって、それなりに個性的なスタイリングといえなくも無い。
このクルマの全長は4,580mm。ちなみにカローラ・アクシオは全長4,410mmで、プレミオ/アリオンのそれは4,565mm。全長からいけばガチンコのライバルはプレミオ/アリオンなのかも知れないが、「団塊の世代向け」というコンセプトからいくと、カローラも比較相手となるだろう。
インテリアの意匠を見る限り、団塊世代に受けそうなのは、やはりトヨタ勢と思われる。私個人は、トヨタ勢のセダンによく見られる、あのフェイクっぽい木目調パネルがイヤなので、インプレッサのインテリアの方を好むが。
このインプレッサのセダンで疑問なのは、5ドアの方で選択できる「アイボリーインテリア」が、4ドアセダンでは選べないことだ。団塊向けを謳うのならば、4ドアセダンにこそアイボリーの内装が似つかわしいと思うのだが・・・
また、カタログ上で燃費を比較すると、やはりそこはCVTを持つトヨタ勢がやや有利であった。だがしかし、1.5Lの5MT車(2WD)同士で比較するとカローラGの17.2km/Lに対し、インプレッサ1.5iは17.6km/Lと、なんとスバルの方が燃費がイイ。この辺は、MT乗りの私にとっては嬉しい点である。
とはいえ、やはりココはスバルだけに、この4ドアセダンにターボモデルの追加を期待したい。その方がトヨタのセダンとの違いがより明確になると思うのだが、ガソリン高のこのご時世では難しいのかもしれない。さて、このインプレッサ・アネシス。果たして売れるだろうか・・・