昨日富士で行われたF1日本グランプリは、荒れたレースだった。だが、面白かったというよりも、なんとも悲しいレースであった。
なにが悲しいかって、やはりそれは、チャンピオンを争うハミルトンとマッサの、そのF3ボーイのようなコース上での振舞いである。ここ数年、日本グランプリは結構面白いレースが多かったのだが、私に言わせれば、昨日の富士は、’90年の鈴鹿と同じくらいの、ガッカリレースだった。
そして、キッチリと勝ったのが、アロンソ。ルノーのマシンが2連勝するなんて、開幕当初は想像もできなかったのだが、やはりそこはこの男の力なのだろう。ドライビングのスキルだけでなく、やはりアロンソの開発能力が、ルノーを再び勝てるマシンに仕上げたのだと私は想像する。
残り2戦。ドライバーズタイトルも、コンストラクターズタイトルも、三つ巴となった。ハミルトン84点・マッサ79点・クビサ72点。そしてマクラーレン135点・フェラーリ142点・BMW128点。ワールドタイトル争いのキーマンになるのが、このアロンソのような気がしてならない。