友人のニータ有恒氏と共に、スズキからリリースされた新型車「スプラッシュ」(1200cc・CVT:税込車両本体価格123万9千円)を見に行った。これは、ハンガリーからの逆輸入車だという。全長3,715mmと短いクルマだが、リヤエンドから見たスタイルは張りがあってなかなか存在感がある。
試乗車があったので、運転させてもらうことに。
ドライバーズシートに座ると、まずは堅めのシートの着座感が非常にイイことに驚いた。印象としては、それは私のレガシィ2.0iのシートよりも快適に感じた。長距離を走ると、また印象は違うのかもしれないが・・・また、一眼メーターはスッキリとしているが、やや淋しい印象で、燃料計が確認しづらいのはマイナスポイントといえよう。
走り出すと、小さいクルマなのに、なにか剛性感というかしっかり感があって、それは同社のスイフトにも通じるものがある。印象的だったのはウインカーの動作音で、「ピコッ!ピコッ!」と鳴るその電子音はなんとも可愛らしく、思わず口元が緩むほどだった。同乗していたニータ氏は、「キッチュだネ!このクルマはキッチュなクルマだ!」と好印象だった模様。
ともあれ、スプラッシュは、なかなか良いクルマだった。
どうせなら、5MTでキビキビと走らせる方がこのクルマには似つかわしいと思うのだが、おそらくは日本市場では需要が少なそうので、MT車の導入はないだろう。
また、近い価格帯にあるスイフトが非常に素晴らしいクルマだし、価格的には軽自動車もライバルになると考えられるので、スプラッシュは日本市場では微妙な立場かもしれない。スタイルや乗ったフィールを含め、私は好きなクルマなので、国内販売の健闘を期待したいのだが・・・ううむ。