獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

新型オデッセイ試乗記

2008年11月16日 | CARS&F1

   
 今や日本国内においては「アコード」に代わってホンダの大黒柱となった感のある「オデッセイ」。我が家にとっても現実的な選択肢となりうるミニヴァンである。その4代目オデッセイに試乗させてもらった。

 
   ↑3代目オデッセイ
 
   ↑4代目オデッセイ
 4代目になったこのクルマ、3代目よりもだいぶ眼つきが良くなって、悪人顔が若干和らいだ。だが、見ようによっては「ニカッと笑った銀歯の老人」のようにも見えたりして・・・やはりこのクルマ、初代がカラッと明るいイメージで、一番良かったと、私は思う。

   
   ↑3代目の運転席からの眺め
   
   
   ↑4代目の運転席からの眺め
 新型オデッセイで一番感心したのは、ミニヴァンによくある「A’ピラー」が廃されて、なおかつAピラーが細くなったために、前方視界の死角が少なく快適であることだ。これは、アクティヴ・セイフティに大いに貢献する、重要な改良であると思う。
   
   
 インパネ全体の雰囲気は、昨今のホンダ車に多くみられる傾向のデザインで、なにかビジーな感じで私好みではない。加えて、木目のフェイクっぽい感じもあまりいただけない。プラスティックの質感自体は、悪くないのだが。
  
   
 3列目シートに関しては、3代目と比べると、特に足元というか、足の置き場がキチンと確保されるように改善されていた。とはいえ、私の座ってみての感想としては、3列目席の開放感というか居心地については、スバルのエクシーガのほうがやや勝ると思う。ま、3列目はあんまり使わないんだろうけど・・・

   
 3列目を倒すと、このように広大なラゲッジスペースがつくりだせる。だが、フラットな荷室を作り出すのに使用する「フレキシブルラゲッジボード」の着脱には、ややコツがいるようだった。また、このクルマも近年の流れに従って「スペアタイヤレス」であり、パンク修理キットで対応するようになっていることを、付け加えておこう。

 今回試乗させていただいたのは、「M 4WD」(2.4L・5AT:284万円)だった。前述したとおり、視界は良好。1.8mを超える全幅も、公道を走る分にはそんなに気にはならない。静粛に、まるでレガシィのようにしなやかに走るこのクルマ。電動のパワーステアにも、違和感はまったくナシ。乗ると、最近のホンダのクルマの例に違わず、上質なフィールのクルマであった。

 だが、私がこれを選ぶかというと、やはりデザイン的にちょっと私の好みと合わない部分があるのも、また事実。やはり、この手のミニヴァンで私が選ぶなら、エクシーガの方にするであろう。なによりも、エクシーガの方が安いし、燃費も良さそうだし、室内に開放感がある。なおかつ北海道の冬道においては、スバルのシンメトリカルAWDにアドバンテージを感じるからだ。だが、私と同じ意見の人は、きっと少数派であろう。やんぬるかな。

コメント (4)
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