獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

2009年F1イタリアGP

2009年09月16日 | CARS&F1
 先日の日曜に開催されたF1イタリアGPは、見所満載で面白いレースだった。

   
 まずは、2戦でフェラーリのレースドライバーの座を明け渡すことになってしまったバドエルについて触れておこう。ヨーロッパとベルギーでの目を覆いたくなるようなパフォーマンスでは、いたしかたが無いことであろう。ただ、バドエル自身は「モンツァは目をつぶってでも走れる」と語っていただけに、このイタリアGPは彼に走ってもらって、その発言の真偽を確認してみたかったような気も・・・
 とはいえ、今回一番責められるべきは、10年間もレースから遠ざかっていたドライバーを起用してしまったフェラーリの首脳陣であろう。バドエルは、あまりにも気の毒だった。

   
 バドエルに代わって起用されたのが、実力派ドライバーのフィジケラだった。この人選は悪くないと思うのだが、やはり慣れないマシンでかなり手こずっていたようだ。前回のベルギーではフォースインディアのマシンで2位に食い込んでいただけに、今回もフォースインディアから出走していれば、表彰台を狙えたかもしれない。人生とは、皮肉なものだ・・・

   
 シーズン中盤の台風の目だったレッドブル勢は、ここにきて急速にしぼんでしまった。ウェバーは屈辱の0周リタイアで、フェテルは8位入賞がやっと・・・やはり「エンジン8基規制」の影響が出ているのかもしれない。この二人は、チャンピオンシップ争いからは脱落したといっていいであろう。

   
 レース終盤で面白かったのは、トヨタのトゥルーリ&グロックのチームメイト同士のバトルである。チーム首脳陣としては、あまりこういうことをやってほしくないのだろうが、妙なチームオーダーを使われるよりも、よっぽど健全だと思う。かつてマクラーレンの同僚だったセナとプロストの戦いも、激しさというか、人間同士の意地のぶつかり合いがあって、まさにレースだった。同時に後味の悪さもあったけれど・・・

   
 フェラーリのライコネンに肉薄するフォースインディアのスーティル。それにしても、このフォースインディアというチームは、なぜここにきて急に速くなったのであろう。驚きだ。そして、スーティルもいいドライバーだ。今後の注目株である。

   
 2位のバトンを追い詰めていたハミルトンは、ファイナルラップで彼にしては珍しい単独クラッシュ!攻め過ぎていたのであろう。’94年ブラジルGPでのセナの単独スピンを思い出してしまった。

   
 そして、ポディウムの頂点に立ったのは、私が愛するバリケロである。ポイントリーダーのバトンとの差は、これで14ポイント。残りは4レース。バトンが有利であることは間違いないが、F1は1レースで最大10ポイント差が縮まることの起こりうるスポーツである。
 それにしても、ここ数戦のバリケロの走りは素晴らしい。ハンガリーの予選で彼のマシンからパーツが飛んで、マッサに重傷を負わせてしまった・・・それ以降のバリケロは、何かに取り憑かれたかのように速くなった。同郷マッサの分も・・・との思いが、彼にあるのかもしれない。
コメント (2)
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