
今夜の我が家の食卓は、松茸づくしである。といっても、スーパーで売っていたカネカの「松茸 釜めしの素」(実売価格298円)と、大森屋の「お吸いもの亭 松茸」なのだが・・・

「カネカ食品㈱」という会社を私は聞いたことがなかったが、それは岐阜のメーカーらしい。スペックで気になるのは松茸以外に「平茸」と「えりんぎ」が参戦していることである。

袋は「きのこ具」「五目具」「こだわりスープ」の3種に分かれている。「きのこ具」と「五目具」の液は、捨てて使うのがポイント。

それら3種の袋の中身を炊飯ジャーに入れて炊くだけで出来上がりである。いやあ、簡単で、素晴らしい。

私が国産の松茸を口にしたのは、なにを隠そう、もう30年以上前のこと。叔父が八百屋をやっていて、タダで松茸を分けてくれたのだ。その後、10年ほど前に、中国産か韓国産の980円の松茸を買って食したことはあった。そんな私だから、実際、この製品の具のどれが本物の松茸なのかを判別することは、非常に困難をきわめた。
だがしかし、その香りといい、味といい、この製品は単純な炊きこみご飯としてみれば、かなり上等な部類ではなかろうか。加えて、大森屋の松茸のお吸いものも、なかなか上品な味わい。安価にゼイタク感を味わうことのできた、充実の晩餐であった。